アンティーク・モード・ディクショナリー●chirimen風味

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フレンチアンティークのジュエリー
&アクセサリーのsalon de chirimenです。
今年で15周年を迎えることが出来ました。
ありがとうございます!

このブログではchirimenスタッフが
インスパイアされている物達を
ディクショナリー風に綴っていきたいと思っています。

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宝石デザイン用語◆バロックジュエリー◆baroque design
バロック◆baroque


■■■この私的ディクショナリーでは大抵
一般的なイメージとしての参照ページとして
wekipediaにリンクさせて頂いているのですけれども
曖昧な定義かやたらと小難しい話になってしまいますので
こちらのページが一番大まかですけれども的確だと考えました。




バロック時代は
カトリック教会が勢力を拡大していった時代ですので
それを支持する人々と反対勢力となった人々の渦中の歴史を持ちます。

国王を始めとして庶民たちも
各々それぞれが
平和と自分たちが信じる判断の正しさを
切実に願っていた時代に

古典主義の思想から成り立っているものです。

バロックを絢爛豪華過ぎて
悪趣味だと思う人々たちは
昔にも当然いました。

むしろ現在よりも多かった為、
バロックという言葉そのものには
語源としては
やや嘲笑の意味が込められています。

バロック時代のジュエリーは
古い時代のものだから・・・というだけではなく

それまでは宝石は、教会に司る人や現在では医師にあたる職業などの人、
そして王様や、成功した貴族の・・・
いわゆる男性がその威厳・威信をアピールする為であったり、
戦いに行くときの御守りであったり
病を治癒させる特別な薬であったりしていたものだったのですが

女性(と言っても繁栄していた貴族の方たちだけですが)を
より美しく見せる為の、ジュエリーとして作られ始めた時代で

エメラルドやダイヤモンドなどがふんだんにあしらわれていたり
していたのもあり、その後の革命など、
フランスやヨーロッパに限らず、世界中の国々が多様な変化を
していく時代の移行のさなかになくなってしまったものが多く
現在それほど残っておりません。

現在残っている当時のジュエリーは先進国にある
美術館がほとんどだろう
・・・ということになっています。

なんとなくですけれども、
私もフランスで宝石商を営む方達も
どこかの誰か・・・それも一見冴えない片田舎で
普通に暮らしている家系に見える一族が
こっそり持っている可能性もありえるのではないかなぁ。と

私だったら(フランスの宝石商の人もそう考えているようですが)
カトリックではなくプロテスタント側にいた
当時の貴族だとしたら、
何が何でも家宝としてのジュエリーたちを守り抜いたように
思います。

そして、それはいつの日か
晴れてプロテスタントがローマ・カトリック派の勢力を
撲滅出来ないまでも
圧倒的に力をつける時まで
守り続けると思うのです。

・・・あくまでもなんとな~くの、
想像ですけれども、

しかも宝飾や宗教
(私自身は特に崇拝している宗教はないのですけれども
美術を学ぶ上でどうしても切っても切れないものですので
の歴史を勉強していると、
そう考えてしまうのも自然な感じなのです。


ローマ帝国からの歴史を相当大体に思い描いても
大英博物館のようなところにだけ秘蔵されているとは
考えがたくなります・・・と、おもっていらっしゃる方も少なくないと
思います

仮にもしそうだったとしても、
現在でしたら貴族や大富豪の方達の晩餐会でも
成金っぽくみえてしまって
(馴染まないで、バロックジュエリーだけが際だってしまうようにイメージします)
ちょっと微妙ですよね

豪華さや素晴らしさの面でもですけれども
それらの途轍もなく重く深い歴史に存在感に負けない地位と威厳がある
ヨーロッパなどの王家の中心人物くらいなのではないでしょうか。


円形よりも楕円が好まれたとか
ややアシンメトリーな姿が描かれ始めた時代で、
思想・芸術・文化的にも大きな転換期であり

その人々の心や行動の流れを上手に立ち回り
見事すぎるほどに使いこなして
繁栄を成し遂げたのがカトリック教会ですので、

個人的にはバロック時代の思想も歴史も
非常に魅力的なのですが
なんとも複雑な気持ちにもさせてくれます。

どちらが正しいにせよ
どちらも間違えているにせよ
その狭間で真摯に切実に生きた人々の
真剣な辛さや悲しみが
よりそのなんとも例えがたい魅力に
輝きを与えているのは確かだと思います

美しいものには必然として濃い影が
同時に存在するものです。

しかもこの時代は
ジュエリー&アクセサリーが
大好きな女性(私も含めて、です)にとっては
女性達の為の宝飾品がようやく誕生した時代ですので
それだけでも相当に価値があるのではないかしら?と思えるのが
このバロックという時代のイメージです。

この時代のものではなくても
バロック・パールも綺麗で美しいですしね


Salon de Chirimen【http://www.chirimen.com/】

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