「今をときめくSimone Luciani & David Turcziの最新作『ニュークレウム』やりたいから持ってきてー」とお誘いいただいたので持ちこんで参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。
●ニュークレウム
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テンデイズゲームズブログ:【ゲーム紹介】ニュークレウム( Nucleum / Simone Luciani, Dávid Turczi / Board&Dice / 2023 )
本命のこれから。我々の世界によく似ているが、原発がかなり早めに実用化した世界で石炭火力発電から石油火力発電をすっ飛ばして原子力発電へと移行していく。この発電所の技術がかなり画期的で、何と石炭とウランの混焼さえできてしまうというトンデモっぷりだ。アイゼンハワー大統領もビックリだよw
いつものようにいっぱい点取ったら勝ちだが、得点の取り方は多岐に渡る。どの路線でもある程度は建物建てて、発電してその建物に電気を流さないといけないとは思うが、点のついてる契約をいっぱい履行してもいいし、何なら得点収入力を上げてリチャージ(使ったアクションタイルを回収したりマイルストーンを達成したりする)ごとにいっぱい点をもらってもいい。
いくつかあるゲーム終了条件のうち、4人ゲームでは2つ満たされたらゲーム終了。プレイヤーが終了トリガーを引くタイプなので、重ゲー慣れしてるメンツだと勝ってる(と思ってる)プレイヤー以外はゲームを終わらせないだろうから長引くかもしれない。まあそれは承知の上で勝つために長引かせてるんだから何の問題もないが。
ネットの評判で「やっぱ得点が倍になるプラハは無視できないよねー」みたいなことを聞きかじってたので、最初の建物をプラハに建ててみた。建物は自分のネットワーク(すでに自分の建物がある都市や、自分の線路に隣接している都市)内にしか建てられないのだが、まだ盤上に自分のネットワークがないときには好きなところに建てられるのだ。この機を逃さず先手の有利を生かすぜ! とばかりに建ててみたものの……経験者ならもうお分かりだろうが、信じられないほどの悪手だったw
いくら得点が倍になるといっても、それは電気を流せばの話。電気を流すには発電所につなぐ必要があり、発電所で発電するにはそこに石炭かウランを運ぶ必要がある。なのにプラハからは発電所も炭鉱もウラン鉱山も遠い……遠すぎるw
どのリンクも線路タイル1~3枚でつながるので見かけ上は近そうなんだが、線路タイル1枚置く=アクションタイル1枚失うなわけで、線路区画1枚の差が異常にでかかったw
しかもプラハは契約においては無色扱いなので初期契約の達成も遅れるし、もうほんと最初に建ててもまったくいいことなかった。みんなも絶対やめた方がいいぞ!(普通は言われるまでもなく気づく)
時間の都合で終了条件が1つも満たされることなく終わったが、続けていれば契約を達成しまくってた一味さんが勝っただろうなーという感じだったかな。発電所につながっちゃうと一味さんだけが得する状況になったので放置してたけど、やっぱ線路タイル3枚のリンクを1人で完成させちゃ駄目だな。相手の得になっても真ん中には他プレイヤーが置くべきだった。
これは面白い。「ブラス」や「バラージ」と比較されたり似てると言われたりすることが多いようだが、正直全然違うゲームだと思う。むしろ個別の要素に目を向けたら、他に似てるゲームはあるんじゃないかな。アクションタイルの取り方は「スルー・ジ・エイジス」他いろんなゲームに出てくるし、石炭の値上がりの仕方もどこかで見た気がする。
一番悩ましいのはアクションタイルとして使い回すか、線路として使い捨てるかの二択だろう。序盤は炭鉱―発電所―建物がある都市のラインをつながないことには何もできないのに、1人でつなごうとすると辛くて仕方ないw 石炭運んで送電するだけなら他人の線路でもいいんだが、あんまり他人に頼りすぎると自分のネットワークが広がらないから建物建てづらくなるし……もう辛いところしかないぞこのゲームw
すでに拡張も発表されているので、何とかそれが流通するまでに1回はフルゲームをプレイしたいところだ。
●Dungeons & Dragons: Bedlam in Neverwinter
旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。「D&D」の背景世界の一つ、フォーゴトン・レルムの北方に位置するアイスウィンド・デイルで行方不明事件が多発しているため、秘密結社“ハーパー”の一員であるプレイヤーたちは依頼を受けて事件の調査と解決に向かう……というプロローグから始まる。しかしこれ、何と謎解きゲーだ。
魅力的なストーリーに、簡単な戦闘もある面白そうなシステム。BGGの評価も7.4とまあまあ高い。だからさあ、私もすっごい期待してこれ買ったのよ。米尼からわざわざ輸入してさあ。それなのにもう、ビックリするくらいつまんなかったw
今挙げたよさそうなところはいいとして、とにかく謎がつまんない上に簡単すぎる! 場所を表すカード上の数字を参照して、その数字を持つカードに書かれてることを読むタイプなんだけど(まあ「アンロック!」と同じと言えなくもない)、基本的にすべての選択肢をしらみつぶしにする必要があり(どこかに行くべきだという強い示唆がない)、その上で揃った手がかりを見れば「こんなん解けないのは論理的思考のできない無脊椎動物くらいだろ!」ってなくらい簡単な謎ばかり。3章立ての1章だけは最後までやったが、さすがにあと2章やる気にならずにそのままごみ箱に放りこんできた。
久しぶりにBGGのレーティングにだまされたよ……原作付きのゲームのレーティングは2点くらい差し引いて判断した方がいいぞ! 「D&D」みたいな強コンテンツの場合は特になw