第4回首都直下地震の被災シナリオ研究会 | 災害レジリエンス“羊が獅子となるまで”

災害レジリエンス“羊が獅子となるまで”

~震災復興と首都防災に取り組む「防災士」の日記~




東京都内で勤め始めて

2年が経とうとしています。


都市機能における重要施設で

防災業務しつつ

東京都、という巨大かつ高密度の

都市環境を見て回るたびに

大災害に対する脆弱性や

起きうる被害の甚大さ、

多重性について

考えさせられることが

本当に山ほどあると

日々実感するばかりです。





先月 東京駅近くにある

サピアタワー内関西大学の東京センターで

おこなわれました


「国難」となる最悪の被災シナリオと減災対策

「第4回首都直下地震の被災シナリオ研究会」


へ参加してみました。

http://www.worstscenario.org/event/event172.html




「人と防災未来センター」

の長でもあります河田 惠昭さんを代表に

東北大学災害科学国際研究所・所長の

今村 文彦さん等、各分野で災害に関する研究を

精力的におこなっている方々が全国から集まり

研究報告をしてくれていました。


高層建築の「耐震化」をどのような基準とするか

災害時の食料事情をどう工夫するか

学校での防災教育でどのような実践をするのか

大災害の記録をどのように継続的観測・分析していくか

構築したアーカイバル・システムをどのように運営していくか

などなど

大学・研究機関で取り組まれていることの内容や

実情(資金的問題、産業的問題、社会的問題)について

「研究サイドの本音」を 聞くことができ、

またそこから

防災ビジネスの種となるような知見や

課題(クリアできればメリットが生まれる)

も 色々と思いつたりしました。

防災士として良い収穫(^-^)




河田さんから

政府に提案している

 「防災庁」設立にむけて(!)

来年も最後の研究報告会をおこない

それをまとめたものを作る

という展望もあり


(関連記事)
http://www.kobe-np.co.jp/news/bousai/201506/0008144626.shtml

http://www.bosaijoho.jp/institution/item_7033.html



近い将来 起こりうるとされる

首都直下地震と南海トラフ大地震

このふたつの広域大災害が引き起こす

「国難」に向けて備えることの重要性

そしてその切迫さ
(たとえ今が無事であったとしても)を

改めて意識する

非常に有意義な機会でした。




羊が獅子となるまで







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