防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 東京生まれ東京育ちの姪っ子が何年かぶりで遊びに来るってなった時

 「何が食べたい?」

 って聞いたら

 「磯ラーメン」

 「磯ラーメン??遠慮しなくたっていいんだぞ。海のものはたいてい何とかなるし、岩手は肉も美味いよ」

 「知ってる。けど、だいたい東京でも食べられるから。磯ラーメンはこっちじゃ食べられない。ときどきすごく食べたくなるんだよね」

 「そうなの?どこにでもあると思ってた」

 「ないって。独特だよね。何でスープとってるんだろ?おいしい塩味にワカメとかいろんな海藻が入ってて。ワカメは東京にもあるけどやっぱり岩手のとは比べ物にならないし、マツモとか赤い海藻、なんて言ったっけ、ああいうの東京じゃなかなか見ないしね」

 

 へー、珍しいんだ・・・・

 

 息子が関西の友人を連れてきたとき

 「何をごちそうすればいいかな」

 って言うんで

 「磯ラーメン。ここら辺しかないらしいぞ」

 「ウソ?でも思えばそうかもしれないね」

 って、食べさせたら

 案の定、初めて食べたって感動してたそうで

 

 一口に磯ラーメンって言っても店ごとに特徴がありまして

 おいしいのや

 そうでもないのや(笑)

 

 

 宮古の駅前にある「蛇の目」の磯ラーメンはかつて毛ガニがまるごと一尾入ってましたもの

 (さすがに今は高いので丸ごとは入ってないみたい)

 大分昔ですけど、内陸の友人に食べさせたら

 「え”え”っーーー!ラーメンに毛ガニが入ってる!」

 って驚愕してましたもの(笑)

 

 誰か来た時のためにいろんな磯ラーメンを食べ歩いているのですが

 先日行ったとこは

 

 エビがイカの布団を掛けられてるっ!(笑)

 

 画像にはチラリとしか写ってませんが、エビの枕になってるのはイクラです。ズワイガニ、ムール貝、ホッキ貝、ホタテ、イカ、エビ、ワカメ、メカブ、マツモ

 

 大変おいしゅうございました

 

 でも、私が一番好きなのは

 真崎海岸にあったビーチハウスの磯ラーメン

 ワカメ・マツモ・ふのり・シュウリ・イカ・カニ・ウニ

 新鮮なのがこれでもかっ!ってぐらい乗ってって

 当時の田老ではウニって高級品じゃなかったなかったので、けっこう入ってたような気がします

 美味かったなあ。あれを食べたい!

 今、あれを作ったら原価はいくらになるんだろうか(汗)

 

 けど、今は建物すらありません

 

 


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