●塔影礼讃3 伊賀・開化寺、湖南・国宝常楽寺、湖東・金剛輪寺 | きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

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熱く 燃えて 散って 逝った 我ら祖先のもののふ達 その懸命な生きざま姿を追う旅を続けています。

塔といえば三重塔五重塔。

その違いは?

お釈迦さんの遺骨を塔の地下中央に納めてあることがそもそもの塔の存在。

よって三重も五重も大きさも特に関係ないそうな。

 

私は三重塔は何かやさしく女性的に、五重塔は豪快で男性的な感じが魅力的だ。

 

奈良隣国の伊賀上野に、高さ11㍍と小さきながら美しき開化寺三重塔が。

 

境内には白塀に囲まれ、本堂と三重塔がおさまっていた。

 

木造の三重塔は、本瓦葺、蟇股や雲紋彫刻が施されていた。

塔の建築法はかなりの熟練工でなければ難しいだろうな。装飾もまた。

よって塔の美しさが際立つか。

 

ところがで話が飛んで…。

開化寺すぐ近くに、あの荒木又右衛門三十六人斬りの仇討事件現場で有名な「鍵屋の辻」が。

そこに「数馬茶屋」店がある!

知らなかった。

ところがなんと閉店! 休業中か。

7年前来たとき、ここでうどんを食べた、けっこうお客がいたのに。

感じのいい茶店だったのに。

 

それがあぁ、閉まってる。

すぐ隣の「伊賀越え資料館」も。

あぁ、又右衛門よ、数馬よ。

あぁ、時代は移り行くか…。

 

寂しさ増して「荒木又右衛門誕生地碑」を懐かしく訪ねたのだが。

 

あ~、石碑のすぐ隣にあったお店「荒木又右衛門店」も姿なく。

寂しさますます…。

 

昨年秋訪ねた、鳥取の「荒木又右衛門記念館」は健在だったのに…。

 

仕方なし……荒木又右衛門への寂しい思いを払拭して。

 

今のテーマは塔じゃ! 

気を持ち直して北へ、滋賀県湖南市の常楽寺へ向かった。

ところが無念、工事中にて境内に入れず。

 

常楽寺三重塔は国宝である。

 

三重塔は、室町時代中期の建立にて高さ23㍍、本瓦葺。

きわめて伝統的な手法をもつ三重塔で、均整のとれた比例や整然とした姿は、室町時代の三重塔の代表作という。

 

うーんやっぱり、新緑、桜、紅葉の季節に撮らなければ…。

 

残念ながらこれもまた国宝の本堂は、工事囲いの外からほとんど見えず。

拝観には、予約も拝観料も必要とか。

 

常楽寺は同じ湖南市内の長寿寺、善水寺とともに「湖南三山」と称され、三山ともみな国宝を有する名刹。

善水寺の本堂はかくのごとく堂々たる風格。

 

 

長寿寺にはかつて三重塔が立っていたが、信長は安土城築城の際、持ってってしまったという。

ったく、信長のやつ!

しかし安土炎上では焼けず、三重塔はその後も改築され、現在も安土城跡↓に健在する。

金剛輪寺三重塔は次回に。

 

荒木又右衛門で話がそれてしまった、すみません。しかしなぁ…。

「荒木の前に荒木無し 荒木の後に荒木なし」……。(マダイッテルワ)

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