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期待と不安入り混じる卒業、卒業おめでとうございますと宿題

こんにちは、いつもありがとうございます。僕のSNS上で卒業の報告、お祝いの投稿をよく見かける季節になりました。

卒業おめでとうございます。

卒業式って、次の期待もあれば不安もある素敵な時間かと思います。今年は僕たちの関わった場所を大学院の卒業論文に使っていただいたこともあり、「いいなぁ」なんておもいました。それは広義の意味で次世代がちゃんといること、もちろん大学院の卒業論文に使っていただいたのでとても優秀な成績の大学院生の方なんだと思います。研究していただき、ありがとうございました。

何年か前には園芸の専門学校でも卒業前のシーズンに講習の機会をいただいたことがありました。その際に僕は勝手にも「宿題」を出させていただきました。その誰も採点することもなく、だれもチャックすることのない「宿題」の内容は、

『なんで、この分野の勉強をしたのかをもう一度考えておくこと』です。

というのは、この植物に関しても、園芸に関しても、庭師さんであっても、ガーデナーであっても、お花屋さんであっても、ランドスケープデザイナーであっても意味や意義が自身の中で確立していないとただただ単純に厳しい仕事であると思っているからなんです。庭師さんであれば暑い日に外に出て仕事をしなければいけません、ランドスケープデザインならこんなホワイトな時代であっても残業が続く日も出てくるでしょう、他にも重いものを持つとか、作る創造するということは自己とも向きあうこともありますし、理想の現実化するまでのプロセスの大変さ、ロマンと現実のギャップにみんな苦しんでやめていった人も多くいます。

私が40代になって見えてきたのは、若い頃に才能を認められて伸びたけどそれ以降辛い日々がありやめていく人もいました。僕は逆にドベの部類でもバカにやってきた類です。なのでその人のもったいなさも当時感じました。

ちゃんと大学や大学院、専門学校を出たとしても楽しいプロジェクトに関わるには10年前後かかる人が多くいます。手が届かない人も多くいます。

またちゃんと学校行ったのに、他の分野で就職した人が結婚したり、その会社で出世したり、年収が100万円以上差がつくことも多々あります。悔しく思うでしょう、寂しく思うでしょう、辛くもなるでしょう。

そんな時に、『なんで、この分野の勉強をしたのかをもう一度考えておくこと』をちゃんとまとめることができた人が未来に希望がもてて自身の自信へとつながっていくことでしょう。

僕はそれをやりました。

なので、もしこのブログを読んでしまった学生さんがいらっしゃったら心にとめておいてください。

信念や思想や目標があれば乗り越えられることもあります。

ですが補足として、もちろんくじけてしまって万が一道を外れてしまったとしてもそこに幸せがあればそれは幸せなことです。仕事だけが人の幸せでもありません、家族も大事ですし、自分の好きなことも大切にしてください。

では、また。

僕にとっては原点的になっている金沢市兼六園、2023年6月撮影

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