世界が、日本が未知のウイルスに遭遇し受難の時を迎えております。
ここ日本では、3月2日より全国の学校が一斉に休校するという決断を国のTOPがしました。
今回のウイルス禍に際して、
世界が、そして私たち日本が採った意思決定がどういう結果をもたらすのか、
これについては私たちはわかりません。
しかし、私たち大人は、子供から学びの場を取り上げてでも、国を守りたい、という意思決定をしたわけです。
その判断の是非については歴史の審判を仰ぐことになるでしょう。
しかるに、全国に約1200万といる学生の皆さん。
たとえどんな困難があろうと、どんな制約があろうと、どんな環境であろうと、
私たち人間は、学ぶことができます。
たとえ、戦争の空襲の下であっても、野原に座布団を引き、教科書をもてば学ぶことができます。
たとえ、ウイルスによって国が混乱していようとも、学校がなかろうとも、
ITの発達した今、みなさんが学ぶ手段やツールはいくらでもあります。
いま、私たちがもっともしてはいけないことは、
この困難に際し、向上心をくじかれ、負け犬となることです。
心が萎縮し、考えることをやめ、追従的な存在に成り下がることです。
いま、私たちがすべきことは、
まずは、困難に際し、できることを最大限やることです。
ご家庭を支えることが必要な人もいるでしょう、普段とは違う環境に晒される人もいるでしょう。
やりたいことができなくて、苦しい思いをする人もいるでしょう。
そんなすべての人が、それでもなお、やはり、
自分たちの将来のために、そしてこの日本、世界のために、
今こそ、勉強をして欲しい、学び続けて欲しい、と思います。
困難や危機を迎えて、それでもなお向上心をももちづづけること、
これこそが、困難に打ち克ち、人間が人間らしい世界を構築する所以でしょう。
動物たちにはできない、人間だけが天から与えられた能力でしょう。
皆さん、今こそ、勉強しましょう。新しいことを学び、知り、自分を高めようではないですか。
たとえ、そこにどんな制約があっても、この思いを灯を消すことはできません。
僕は、そのためにできることを、考え続けたいと思います。