『脱出ゲーム 香川県からの脱出』に登場する歴史上の人物を訪ねる旅。
南海なんば駅から各駅停車で、とりあえず今日泊まる予定のホテルを目指します。
- 旅のスタートは、JR大津駅裏の駅直結ホテル
- 京阪石山坂本線から、『光る君へ』の舞台には向かわず、瀬田の唐橋を渡る
- 建部大社で日本武尊(ヤマトタケルノミコト)にゲームのヒット祈願
- 建部大社から瀬田の唐橋を渡り、京阪石山坂本線からJR琵琶湖線へ
- 久しぶりの大阪梅田、そして久しぶりの難波
- 南海・浜寺公園駅(辰野金吾氏設計)ただいま高架化工事中
- もうすぐなくなる?阪堺・浜寺駅前駅舎と、浜寺公園の工場夕景
- 2023年リニューアル!浜寺公園噴水の虹色イルミネーション
南海なんば('23.12.22)
途中、住吉大社を通ります。私はまだ行ったことがなく、一度参拝したいと思っているのですが、今回は『香川県からの脱出』に登場する人物ゆかりの寺社を回るのが目的なので、通過しました。
住吉大社駅には正月三が日以外、普通列車しか止まらないのが不思議。まあ、伏見稲荷大社の最寄り駅である、JR奈良線の稲荷駅も似たような感じですが。
住吉大社
住ノ江駅を過ぎ(住之江競艇場はもう少し西で、最寄り駅は大阪メトロの住之江公園駅)、大和川を渡ると堺市に入ります。
堺
12月なので、大きな駅やホテルなど、どこへ行ってもクリスマスツリーが立っていて華やかですが、堺駅ではこういう何気ないスペースにも、さりげなくツリーが飾られていて、ちょっとした気配りを感じます。
構内の柱に、バレーボールの堺ブレイザーズを応援するピラー広告がありました。
そういえば新日鉄時代からの強豪チームですね(現在も日本製鉄の系列会社)。
16時頃、近くのホテル(アゴーラ・リージェンシー 大阪堺)にチェックイン。というか、もうチェックインできる時間になってしまってました。
今日中に大鳥大社に行きたかったんですが、さすがに無理そう。
もう1ヶ所行きたかったのが、浜寺公園駅。
東京駅を設計したことで知られる辰野金吾が、初めて設計した駅舎です。
昔1回訪れたことがありますが、その後に線路が高架化されることになり、駅舎の建て替えが決まったらしいのです。
もとの駅舎は保存されるようですが、現在どんな状況になっているか、見てみたくなりました。
ここからさほど遠くないはずですし、今からでも行けそう。
ただし、今日は冬至です。果たして日が暮れる前に到着できるかどうか。
ホテルの部屋がかなり高層階だったので、窓から堺の街が一望できました。26階建ての23階くらい。
堺駅のホームを発着する電車も見えます。手前側にラピートが来ています。
エレベーターホールの窓からは、西側の堺旧港の景色も望めます。
さて再び堺駅へ。普通・和歌山市行きに乗って、浜寺公園へ向かいましょう。
車両は7100系。
浜寺公園
もうすぐ高架化されるホーム。待合室のデザインが凝ってます。
車両がたまたま7100系(この車両は1970年製)で、古いホームに似合ってます。
駅舎のデザインについては覚えていましたが、ホーム上の待合室もこんなに手が込んでるとは、今まで気がつきませんでした。
私はこの待合室も駅舎と同時代のものだと思っていましたが、ツイッター(X)の南海公式アカウントによると、駅舎の雰囲気に合わせて二十数年前に造られたそうです。
浜寺公園駅の下りホームにある待合室はいつできたのか?
— 南海電鉄【公式】Nankai Electric Railway (@nankai_official) September 29, 2020
駅舎と同じ雰囲気の外装や温かみのある光が灯り、とても素敵な待合室ですよね😊⁰実はこちら、造られたのは20数年前で、当時の南海電鉄の方が駅舎の雰囲気を模して設計したそうなんです!
是非電車を待つ間利用してみてくださいね📸 https://t.co/xUBwDzRzzN pic.twitter.com/zpQrWBe7Rd
1990年代くらいでしょうか? 古い時代のものだと完全に思い込んでいました。デザインの緻密さに恐れ入りました。
だとすると、高架ホームにこの待合室は移設されないかもしれません。でもこの雰囲気は非常にいいので、同じデザインの待合室をどこかに復元してほしいと思います。
すぐ隣では新しい高架ホームの建設中。
工事完了は2028年の予定。まだちょっと先みたいです。
2016年1月から、こちらの建物が仮駅舎として使われています。
殺風景な建物ではありますが、工事完了後も旧駅舎は残るのに対し、この仮駅舎は多分なくなるでしょう。
そう考えると、こっちの駅舎を写真に収めておくことも大事かもしれません。
仮駅舎とはいえ8年使われてますし、あとまだ4年ほど使われるわけですし。こちらの駅舎に思い入れのある地元の方もおられるのではないでしょうか。
さあそしてこちらが、あの辰野金吾氏設計の、浜寺公園駅先代駅舎。
日が暮れる前に来られて良かったです。
1907年(明治40年)竣工。
駅舎全体に、凝った形のハーフティンバーが張りめぐらされています。
屋根の上に4つもあるドーマー窓。車寄せの柱の独特な形。
戦前までの浜寺公園は、海水浴場があって、今以上の人気観光地だったようです。
浜寺公園駅は、海水浴場ができて間もなく、この駅舎に建て替えられました。駅舎の華やかさからも、往時の人気がうかがえます。
2016年に使用停止となったこの駅舎は、曳家によって30メートルほど移設され、現在はカフェや図書館、ギャラリー、イベントホールとして使われています。
カフェの営業は16時までとのこと。まだ明かりはついてますが、さすがに閉まってました。(そもそも私は16時の時点でまだ堺のホテルにいました)
なお、ここまで「旧駅舎」とか「先代駅舎」とか書いてきましたが、高架化工事完成後、再び駅舎の一部(エントランス)として使われる予定だそうです。
駅舎の撮影を終えた後、せっかくなので浜寺公園を見に行くことにしました。
今日は朝からかなり寒かったのですが、夕方になってとうとう雪が降り始めました。
といっても晴れているので、風花程度の雪にとどまってますが。
(「もうすぐなくなる?阪堺・浜寺駅前駅舎と、浜寺公園の工場夕景」に続く)
※『脱出ゲーム 香川県からの脱出』のヒット祈願で、ゲームの登場人物ゆかりの地を巡る旅は、以前にも何度か行なっています。よろしければこちらも御覧下さい。
(※関西・岡山ダイジェスト) 大津・建部大社と堺・大鳥大社(日本武尊)、神戸・須磨寺(尾崎放哉) 岡山・吉備津神社と吉備津彦神社(桃太郎) 安倍晴明神社と、あべのハルカス、道頓堀、特急ひのとり
池上駅 池上本門寺(日蓮) 矢口渡駅、蒲田の屋上観覧車 武蔵新田駅から新田神社(1)(新田義興、平賀源内) 新田神社(2) 新田神社(3)
東急&相鉄新横浜線&相鉄・JR直通線 緑園都市駅&ゆめが丘駅 藤沢本町(源義経) 辻堂駅・テラスモール湘南(前編) テラスモール湘南(後編) 片瀬江ノ島駅
多磨霊園(前編) 多磨霊園(後編)(大平正芳、大川博、菊池寛) 虎ノ門の金刀比羅宮 神田明神・将門塚(平将門) 東寺(空海) 白峯神宮(前編)(崇徳天皇) 白峯神宮(後編)(崇徳天皇) 晴明神社(安倍晴明) 北野天満宮(菅原道真)
※これまでの「日本縦断紀行」はこちら。
SUZURIでTシャツやサコッシュなどを販売しています。
・周りの人に知ってもらいたいこと(「高齢者と同居しています」「基礎疾患を持っています」等)