こんにちは。

さきおかです。


ここ数日、中編の小説を書いていたのですが、やっぱり書き終えることが出来なくて。

中途半端に更新するのは良くないと思って、最後にこれだけは、という短編を書かせて頂きました。


わたしの大好きな、珠理奈。玲奈ちゃん。さや姉。みるきー。菜々ちゃん。そして茉夏。

みんな登場させたくて、書いた特別なお話になります。

わたしからのメッセージもたくさん詰まっているはずなので、是非読んでみて下さい。


最後の挨拶になります。

出来るだけ手短に。


明日から社会人として、新しい生活をスタートさせます。

不安だらけで、今は本当に億劫な気持ちです。

けれど、わたしはこの大学四年間、体育会の活動で培ってきたものがあるから。

それを糧に、常に前を向いて歩いて行こうと思っています。


どんなに大きくなっても、わたしはわたしだから。

いつになっても、AKBグループのことを好きなことには変わりない。

だからこそ、これからもそれを休日のたのしみに、生き甲斐に、していければなって思っています。

サイトは休止になりますが、皆さんと気持ちは一緒です(^^)


SSAの単独ライブも、総選挙も、今から楽しみで仕方ないです。

今年こそは菜々ちゃんを選抜に。さやみるきーを神7に。じゅりれなをセンターに。


もし辛くなったら、休止と言っておきながら、ここにふらっと現れるかもしれませんし、現れないかもしれない。


休止と言っておきながら、すぐ復活するかもしれないし、一緒復活しないかもしれない。



けれど、ここで交流できた皆さんとのひとつ一つの言葉や思い出は、私にとっての宝物です。


いつも、わたしの小説を読んでくださって、コメントをくださって、いいねしてくださって、応援してくださって、本当にありがとうございました。


最後にささやかではありますが、こちらのコメント欄にコメント下さった方に、一人ひとりちゃんと返事をしたいと思っています。


いつもわたしの心の支えになってくださっていた方、たまに見に来て激励コメントをくださる方、初めてコメントくださる方、皆さんと最後に何かお話をできたらと思っています。



ぜひコメント残して行って下さいね(^^)



では、ここらへんで失礼いたします。


皆さんにとっても、明日から始まる新年度が、素敵なものになりますように。



さきおかも、影ながら応援しています!


では、また何処かでお会いしましょう!


さきおかでした!
玲奈ちゃんが転校するって話を聞いたのは、つい3日前のことだった。

彼女自身も知らされたのが突然だったらしく、クラスで担任の先生がその旨を全員に伝えている時、玲奈ちゃんはずっと俯いていた。


6月にこの高校に転校してきたばかりだった玲奈ちゃんとの別れは突然で、新学期も間近の春の陽気が、なぜだかすごく切なく感じた。


でもそんなことより、あたしにはひどく心を乱された出来事があって。

それは本当に、ついさっきのことなんだけれど。


帰りのHRが終わり、教室を出て。

忘れ物に気づいて教室に取りに行った時のこと。


中から聞こえてきたのは玲奈ちゃんの声。

玲奈ちゃん、まだ教室残ってるのかな?

そう思って中に入ろうとした瞬間。


「松井のことが、好きやねん。」


さや姉のそんなセリフが聞こえてきて、一瞬にして身体が固まった。


あたしは教室に入ることなく、その場に立ち尽くし、中で行われているであろう告白の現場に、悪いとは思いながらもこっそり参加した。


「もう遠くに行っちゃうなら、最後に気持ち伝えておきたくて。ごめんなぁ、急にこんなこと言うて。」

「ううん、嬉しい、よ。」


鈍器で殴られたような衝撃を受け、あたしはそのまま踵を返した。


思えばこの1年間は、感情のままに動くことが多くて。

楽しければ笑い、悔しければ泣き、目の前にある1日だけを、常に全力で生きてきた。


だからこそ、玲奈ちゃんがどこかへ行ってしまうと聞かされた時も、ただ悲しくて泣いて、ボーッとして、その時が来るのを待っていた。


好きな人に、想いを伝えるなんて、そんなこと考えもしなかった。

ましてや、もうすぐ離れてしまうのに。


さや姉は、いつでも周りを見れていた。

自分のことはしっかりこなすくせに、その上で周りを見ることができて、常に誰かの頼りにされていた。

普段はおちゃらけていたり、顎のことでいじられたり、それに、全然素直じゃなくて、何を考えているのか分からないような人だけど。

こういう、いざという時にちゃんと自分の意志をはっきり伝えられるところ。

純粋にかっこいいと思うし、尊敬する。


あたしには、到底及ばないよ。




はぁ。


今日、何度目かのため息が漏れる。

そのため息は、春の穏やかな風に乗って、どこまでも遠くへ飛んで行った。



「あれー?珠理奈、寝てへんやん。」

「なーんだー。寝てたらいたずらしようと思ってたのにー。」


屋上に寝そべって、ぼんやりと考え事をしていると。


目の前に広がる青空に、ヌボッと現れた二つの頭。

太陽に反射して、はっきり顔が見えなかったけれど。

その声で誰だかはすぐに分かった。


「みるきーに、菜々ちゃん。」


あたしは上体を起こし、ニヤニヤと顔を覗き込む二人から顔を逸らした。


「なーに1人で青春ごっこしてんねん。」

「あれやろー、エッチなことでも考えてたんやろー?」

「違うわ。」


ニターッと笑うみるきーの顔は、見なくても容易に想像がつく。


「告白現場見ちゃって、落ち込んでんの。」

あたしはボソッと呟き、自分の膝に顔を埋めた。


「え?誰と誰の?」


相変わらず変な声の菜々ちゃんが、びっくりした口調で聞いてくる。


「さや姉が、玲奈ちゃんに…。」


力を振り絞ってそう言うと、一瞬二人の息を飲む音が聞こえてきた気がした。

少し間を空けてから、みるきーが口を開く。


「まー、あの二人、趣味もなかなか合うし、お似合いやったもんなぁ?」

「確かに。二人ともオタク気質やもんなぁ。」

菜々ちゃんも同意する。


「それに、辛いものが好きなとことか、肉が嫌いなとことか、極度に人見知りなとことか、ほんまそっくり。似たもの同士やなぁ。」

みるきーの遠慮のない言葉が、胸をグサグサと突き刺す。


「それに、」

そう言ってみるきーは、あたしの肩に手を置く。


「ちゃんと自分の気持ちに真っ直ぐな彩ちゃんはかっこいい。玲奈ちゃんも、好きじゃなくても惚れてしまうんちゃう?」


あたしはハッとして、顔を上げた。


みるきーの、責めるような顔がそこにはあった。

けれども、それが愛情ゆえのということは痛いほどにわかってしまって。

隣を見れば、全くおんなじ顔の菜々ちゃんもいた。

菜々ちゃんは溶け出てしまいそうなほど優しい顔で、あたしに微笑んだ。


「気持ちだけでも、伝えてくれば?」


その包み込むような深い愛に導かれるように、あたしは自然と首を縦に振っていた。


「二人とも、ありがとうね。あたし、ちゃんと気持ち伝えてくるわ。」

そうやって立ち上がれば、二人とも納得したように笑っていた。


「早く玲奈ちゃん引き取ってやぁ。私は彩ちゃん引き取るから。」

顔いっぱいの笑顔でそう言うみるきーは、本当に可愛いって思う。


「えっ、みるきーさやねぇのこと好きなん!?」

隣で慌て始める菜々ちゃん。

心なしか顔が赤くなっている。


「そーやで?え、もしかして…、菜々ちゃんも!?」

「ちゃ、ちゃうし…。」


みるきーが驚いた顔で聞くと、菜々ちゃんは気まずそうに顔を落とした。


「えー!!あかんてー!菜々ちゃん可愛いもんー!彩ちゃん絶対菜々ちゃんのこと好きになってしまうやん!そんなのだめー!!」

「だーかーらー!好きちゃうもんー!」

みるきーは菜々ちゃんを後ろから抱きしめて、菜々ちゃんはジタバタと暴れていた。



「じゃあ私と菜々ちゃんが付き合う?」

「な、なに言うてんの!?」


そんな他愛のないやりとりを背中に聞きながら、あたしは屋上を後にした。



歩き慣れた廊下を歩く。


2年B組の教室は、もう少し。


徐々に近づいてくる目的地に胸を高鳴らせていると、不意に後ろから声をかけられた。


「じゅっちゃん!」


本当に突然だったから、心臓が飛び出るかと思った。


「あ、あぁ、茉夏?」

「どうしたの?こんな所で。」

「ううん、別に?」


茉夏の天使のような笑顔は、クラスの全員を幸せにしてくれる。

そこにいてくれるだけで、安心できるその存在は、クラスの誰もが大好きだ。


「じゅっちゃん…どうしたの?」

「え?」

「顔が…、悲しそう。」

「…そう?」


そっと頬に手を添えられ、その透明な瞳で見据えられる。


「大丈夫だよ、ありがとう。」


茉夏のその、隣に寄り添ってくれる優しさが好きだ。

特に何も言わないけれど、それでもそっと隣にいて、手を握ってくれるような。

そんな茉夏の存在に、今までたくさん救われた。


「茉夏、ありがとう。あたし、人生最大の勝負に行ってくる。」


あたしが意味深なことを言っても。


「わかった。応援してるね。」

って、いつもの天使の笑顔を見せてくれる。

そんな笑顔を、ずっと絶やさないで欲しいと本気で思った。



茉夏とバイバイをして、ふぅと一息。

気合いを入れ直す。



例えば、自分が想っていない人でも、付き合ってみてから、好きになる形だって、恋愛にはあると思う。

玲奈ちゃん以外にも、いい人はきっとたくさんいる。

けれどそれは、本当に欲しい物がなければ、の話であって。

あたしには、欲しくて欲しくて仕方なくて。

好きで好きで、どうにかなってしまいそうな人がいる。


どんなに傷ついても、格好悪くても、その好きに全力にならなければ、それ程格好悪いことはないと思うんだ。


教室に入る直前、中から出て来たさや姉とバッタリ出くわす。


「うおっ、珠理奈…?」

「さ、さや姉。」


さや姉はびっくりした顔をしていたけれど、次の瞬間には何か汲み取って、柔らかい笑顔に変わった。


「珠理奈、後は任せたで。」


さや姉はあたしの肩をポンポンと叩いて、隣を通り過ぎて行った。


「頑張ってな。」


すれ違いざまのその言葉が、胸に響いた。


そう。

もし、その欲しくてたまらないものが、手に入れられなかったとしても。

ボロボロに傷ついたとしても。

別にいいじゃない。

だってあたしには、それを応援してくれる、大切な仲間がいるんだから。

自分のことのように、一緒に泣いてくれたり、一晩中慰めてくれる、仲間がいるんだから。


下手なことを考えずに、前だけ向いてればいいじゃないか。



自分より8cmも身長が低いくせに、すごく大きく見えるさや姉の背中を見つめながら、

「ありがとう」


そう呟いた。




「玲奈ちゃん…!」

「……珠理奈?」


まだ教室に残っていた玲奈ちゃんに、声をかける。


突然のあたしの登場に、目を丸くする玲奈ちゃん。

けれど次の瞬間には、「どうしたの?忘れ物?」って、あたしの大好きな笑顔で、大好きな声で、そう言うんだ。


「うん、忘れ物。」


あたしはゆっくり歩きながら、窓際で佇む玲奈ちゃんに近づく。


「まだ、やり忘れてたことがあってさ。」


あたしは玲奈ちゃんの前で立ち止まり、顔を見合わす。

ニコッと微笑めば、玲奈ちゃんも微笑み返してくれるけど。


その顔には少しだけ緊張の色が見えて、それがまた可愛くてキュンとする。


「まだ玲奈ちゃんに、気持ち伝えてなかった。」


オレンジ色の陽射しが差し込み、玲奈ちゃんの顔を照らす。

その端正な顔が浮き彫りになって、芸術的な美しささえ感じてしまう。


「玲奈ちゃんのことが、好きです。」



今日が、玲奈ちゃんと会う最後の日だと思っていた。

これがさよならなんだと思ってた。


だけどそれは間違いだった。

その間違いに気づかせてくれたのは、背中を押してくれたのは、あたしの大切な仲間たち。



さよならなんかじゃない。

これからがスタートなんだって、ようやく気が付いたよ。



玲奈ちゃんの頬が赤く染まるのは、夕陽のせいではないはず。


静かな教室にひとひら。

桜の花びらが舞い降りた。



~おわり~

こんばんは。

深夜にすみません、さきおかです。


昨日は在庫一掃セールをやると言っておきながら、結局できずに一日更新できませんでした。

ごめんなさいーー(>_<)


しかもですよ、気づけば3月も今日含めてあと3日!?

いつの間にこんなに時間は過ぎていたのやら\(゜ロ\)(/ロ゜)/


書きたかった小説の案が山ほどあって、でもそれを形にするのには想像以上の時間と労力がかかってしまって(:_;)

在庫一掃セールで書きたかったものもあるし、

中編としてあらすじを書いたものもいっぱいあるし、

他にも書きたいと思う案はたくさんあるのに。


あと3日でそれを全て形にするのは不可能に近いですよね…。

きっとそれに気づくのは、私より皆さんの方がずっとずっと早かったですよね。笑


あした、というきょう29日とあした30日は国立に行くし。

他にもバイトの送別会などあって…。

更新できる数に限りがあるのが現実です。はい。

私もそろそろ現実を受け止める時がきたようです。。笑


そうですね、予定していたリクエスト作品やその他もろもろの作品。

それらは全て一旦引き上げさせてもらって、

私がいまどうしても書きたいと思う作品のみを、あとの3日間で更新したいと思います。

もしかしたら、あと3日では完結できないかもしれない。

未完結のまま、サイト休止に入るかもしれない。

けれど、本当に最後は自分の好きにやらせてもらおうかなと。。


どんな作品を更新するのか、ブログはどんなことを書くのか、

約束できないので公表できませんが、

私のサイトを愛してくれた皆さんが、どんな形であれ、

納得して頂けるようには努めていきますので、残り3日間をどうか温かく見守って下さい。



長くなりましたね…。


さて、29~30は全48グループファンにとっても一大事なイベント国立ですね!

思い出は全て国立に置いてくるつもりで!

学生最後のライブ楽しんできます!!


ライブに行く方々は一緒に盛り上がりましょう!

そうでない方々も皆で、熱い2日間を過ごしましょうね!



さきおかでした(^^)/
玲奈ちゃんのドラマ出演が決まったことは喜ばしいことだった。

けどちょうどその時くらいからかな。

玲奈ちゃんはあたしからのキスをさりげなく拒むようになった。


ホテルで、一人部屋の玲奈ちゃんの部屋に転がり込んで、せっかく二人きりになれた時だって。


「玲奈ちゃん、」

「…、」



ぐいっと玲奈ちゃんの腰を抱き寄せて、瞳を見つめる。

いつもならこういう雰囲気になると、玲奈ちゃんからもあたしの首に腕を回されて、自然とキスする流れになるのに。


「あー…、えっと、お風呂入ってくるね。」

って、明らかに目が泳ぎまくりの玲奈ちゃんにはぐらかされる。


なんでそうなのなんて、勇気がなくて聞けなくて。

結局玲奈ちゃんの慌ただしい背中を見つめながら、ソファに沈み込むしかできない。


もう、嫌になっちゃったのかな。

あたしと付き合うの。


でも玲奈ちゃんは優しいからそれを隠して、傷つけまいとやんわり断ってるのかな。


近くにあったクッションをぎゅっと抱きしめ、下唇をキュッと結んだ。



玲奈ちゃんのドラマの撮影が本格的に始まると、ただでさえ少ない会える日数がもっともっと減って。


頻繁に連絡を取り合うような感じではないあたし達の近況は、もはやぐぐたすやブログでしか仕入れられない状況になっていた。


「きょうの夜!玲奈さんのドラマ初日!あんなことやこんなこと…楽しみ♡」


ワクワクが文面から伝わってくるような、ぐぐたすの投稿。

送り主はあいりんだ。


あんなことやこんなことがどんな類いのものなのかも見当のつかない自分にため息が漏れる。

なんで、付き合ってるあたしなんかより、仲のいいあいりんの方が玲奈ちゃんのことを知ってるんだよ。

玲奈ちゃんがあたしに話してくれないことを、他の人に平気で喋ってしまうんだろうな。


あたしは1人、ホテルの部屋のベッドで寝そべりながら、テレビをつけた。


カチカチと響く時計の無機質な音が気になって、ふとそちらに目を向ける。


もう、こんな時間か。

玲奈ちゃんのドラマが始まるのは21時。

てことは、もう15分もしない内に始まる。

チャンネルは確か…。

自然と指がリモコンのボタンを押していた。


ピリリリ…。


テレビで流れるCMをぼんやりと眺めていると、ポケットで携帯が鳴り始める。

あたしはテレビ画面から目を離すことなく、携帯の着信をとった。


「はい、もしもし。」

「…珠理奈?」

「っ!」


着信相手を確認してからとるべきだった。

全く心の準備が出来ていない段階で、その声を聞いてしまったからか、心臓がうるさい。


「な、なに?」

平静を装うけど、ドモリがち。


「あのさ、今どこにいる?」

「え?」

「もし、家とかにいるんだったら、その、」

「…その?」

「ドラマ、わたしのドラマ…、見ないで欲しいの…」

「え?」


ゆっくり瞬きして、テレビ画面を見ると、ちょうど玲奈ちゃんのドラマが始まったところだった。


あたしはリモコンで音量を下げながら、電話越しの玲奈ちゃんに笑った。


「なんでー?」

「い、いやその…、恥ずかしいじゃん?私の下手くそな演技、見て欲しくない、し…。」


必死に取り繕う様子は、バレバレだ。


「あははっ、いま出先だからさ、みれてない。ラッキーだったね、家にいたら絶対みてたのに。」

「あ、ほんと?」


ホッとした玲奈ちゃんの声。

あたしはテレビに映る、女優の顔をした玲奈ちゃんの顔をまじまじと見ていた。

いつの間に玲奈ちゃんは、こんな顔をするようになったんだろう。


あたしは胸に渦巻くモヤモヤを持て余し、少しだけ寂しくなる。


「録画もみなくていいから…その、ね。」

「なにをそんなに…って…、」


明らかに様子のおかしい電話越しの玲奈ちゃん。

なんなんだよと思いながら視線をテレビ画面に移して、あたしは固まってしまった。


そこにいたのは、見知らぬ男の人とキスをする玲奈ちゃん。

しかも軽いやつなんかじゃない、結構なやつだ。


「……玲奈ちゃん、なにしてんの」

「えっ…?」


あたしの口からは、ごく自然に声がこぼれていた。


なんでそんな色っぽい顔でキスしてんだよ。

そんなそそる…じゃなくて、いけない顔、あたし以外に見せていいと思ってんの?


「珠理奈もしかして、」

「…みてるよ。ばっちり。」

「…!」

「そういうことでしょ?」

「え?なにが?なにがそういう…」


必死に聞き返す玲奈ちゃんの言葉の途中で、あたしは携帯を切った。


最近様子がおかしいと思ったんだ。


もともと玲奈ちゃんはあたしと付き合うまで、恋愛経験の一つもしてなかったから。

あたしとのそれは、初めてだからこそ価値があっただけであって。


なかなか男前の俳優と、演技だとしてもそういう仲になったことで、玲奈ちゃんの気持ちは変わってしまったんだ。

こんな、5歳も年下のワガママな女の子より、もっとイケメンで、もっと頼り甲斐のある男の方がいいって、そう思ったんだよね…?


あたしは静かにテレビの電源を消して、近くにあった枕をテレビめがけて投げつけた。

枕はテレビにぶつかる前に床に落下して、あたしの無駄な抵抗は儚く散ったってわけ。


「あーあ…。」


ベッドのシーツに顔を押し付け、じんわりと滲む涙をそこに染み込ませた。


こんなことなら、もっとめちゃくちゃにしとけば良かった。

あたしのことなんて忘れられないくらい、めちゃくちゃに抱いてやればよかった。

こんなあっけなく心変わりされるくらいなら。


ギュッと拳を握り締めて、胸に迫る切なさを噛み殺していた、そんな時だった。


コンコン、と、控えめに部屋のドアが叩かれた。


まさか、玲奈ちゃん?

そんなドラマ的発想をする自分に苦笑いし、力なくドアに向かった。


扉を開けると、そこにいたのはまさか本当に玲奈ちゃんで。

ドラマ出演が決まったから、行動までドラマ的にすることないのに、とか意味わからないことを思いながら、あたしは立ち尽くしていた。


「珠理奈、入ります。」

「え、ちょ、」


有無を言わさず部屋に入ってきた玲奈ちゃん。

あたしが扉を閉めたと同時に、後ろから抱きしめられてさらにびっくりする。

てっきりあたしの背中で、部屋の方へ歩いて行ってしまったと思ってたから。


「じゅりな…」

絞り出すようなその声は、間違いなく、あたしの大好きな玲奈ちゃんの声で。

こんな時でさえ、あぁやっぱり大好きだって、想いが溢れてしまいそうになる。


「珠理奈、怒った…?」

「え?」

「その、キス…。」

「ああ…、」

あの映像を思い出すだけで、頭がカッとなる。

けど、ここで泣き喚いたらまた玲奈ちゃんをうんざりさせて、更に嫌われちゃうかもしれないと思ったあたしは、努めて大人っぽく振舞った。


「大丈夫、あんなん全然。だって演技でしょ?だけど、そうならそうと言ってくれればよかったのに。びっくりしたよ。」

「ごめんね、うん、私も本当は言おうと思ったんだけど…。」


そりゃあ、言えないよね?

それで、心までゴッソリ持って行かれちゃったんだから。


「珠理奈がさっき言ってた、そういうことでしょって、どういうこと?」

「え?」

「電話で言ってたじゃん。私、それが気になって仕方なくて、わざわざマネージャーさんに無理言ってここまで来たんだよ?」

「なん…で、」


珍しく必死な玲奈ちゃんに目を瞬かせていると、大事な次のセリフまで危うく聞き逃してしまいそうだった。


「珠理奈に愛想尽かされちゃったと思って、不安だったから…。」


え??


某然として立ち尽くす。

玲奈ちゃんいま、なんて言った??


「珠理奈、他の人とキスしちゃってごめん。だけど、珠理奈が一番だから…。珠理奈が好きなの。」

そう言って、そっとあたしの背中に腕を回す玲奈ちゃん。

相変わらず細い身体なのに、その温かい包容力にキュンとする。


「愛想を尽かされたのは、あたしの方だと思ってた。」

「え?」

「だって玲奈ちゃん、最近全然キスしてくれなかったから…。」


あたしの顔を伺い見る玲奈ちゃんは、「あぁ、それは…」と、言いづらそうに目を泳がす。

けれど、意を決したのか、次の瞬間にはしっかりとあたしの目を捉えた。


「だって珠理奈とキスしたら、その俳優さんと珠理奈、間接キスになっちゃうでしょ?」

「え?」

「そんなの…嫌じゃん。」


拗ねたような顔をする玲奈ちゃん。

口をへの字に結んで、顔を真っ赤にしているのがこれまた可愛くて仕方ない。


「きゃ…っ」

「玲奈ちゃん…!」


もういても立ってもいられず、あたしは玲奈ちゃんの身体を強く強く抱きしめた。

華奢な身体が、折れてしまうんじゃないかと思うくらい強く、その抱擁に愛を込めた。


「どんだけ馬鹿なの、玲奈ちゃん…。全部さ、言ってくれなきゃわかんないよ…。」


ドラマでキスシーンがあることも、キスシーンを見て欲しくないことも、そのせいでキスしたくないこととかも、全部理由を言ってくれなきゃわかんないよ。

勝手にその理由付けをして、勝手に落ち込んでる自分が馬鹿みたいじゃん。


「ごめんね、珠理奈。」


キュッと服の裾を握ってくる玲奈ちゃんは、5つも年上のくせにすっごい可愛くて。


「ん、もう大丈夫。玲奈ちゃんが本当のこと言ってくれたから。」

あたしは玲奈ちゃんの頭を撫でながら、見えないところでニッコリと笑った。


「でも…、ちょっと悔しいな。」

「ん?」


あたしの胸の中でボソボソと何か言う玲奈ちゃん。


「だって、あのキスシーンみて珠理奈全然大丈夫って。ちょっとくらい嫉妬してくれるかと思った…。」

「………。」


そういえばそんなことも…、言ったっけ…?


「玲奈ちゃん、」


あたしは身体を離して、玲奈ちゃんの顔を再度見つめる。


「ごめん、あたしも隠してた。本当のとこ、むちゃくちゃ妬いた。」

「ほんと…?」

「あんなこと、あたし以外としていいと思ってんの?しかもあんな顔…、全国ネットだよ?」

「…ほんとにがっつり見たんだね…」

「おしおき。」

「え、ちょっ、…んっ」


有無を言わさずその唇にキスをした。

そうそう、そうやって。

気持ち良さそうに目を閉じる顔、色っぽくてダメなんだよね。


欲望のままに唇を舌でこじ開けて、そのまま口内に侵入する。


「んんっ…」

苦しそうな声してるくせに、あたしの舌に自分のを必死に絡めてくるとことか。

反則レッドカード速退場。


「ん、んっ…!」


トントンと胸を叩かれて離してほしそうだったから、仕方なくて唇を離すと、さっきやりもずっとずっと顔を赤らめた玲奈ちゃん。


「もう…だめ。」


そのままあたしの腕の中にすっぽり収まる。


「こんなドキドキすんの、珠理奈だけだし。」

「そういえば、あたしとその俳優さん、間接キスしちゃったね?」

「あっ…!」


ホッと一息つく玲奈ちゃんに意地悪な声をかければ、再び焦り出す玲奈ちゃん。


ほんと、忙しいなーこの人は。


「も、もうっ!おしおき!」


玲奈ちゃんはそう言って、あたしの首に巻きつきながら、少し背伸びをしてあたしの唇にキスをする。


結果から言いますと、あたしと玲奈ちゃんは相変わらずのバカップルだったみたいです。


耳の遠くで、ドラマのエンディングらしき曲が聞こえてきた。


ドラマは終わっちゃうけど、あたしと玲奈ちゃんの夜はこれから始まりますので、そこんとこよろしく。



~おわり~




あんまりなかったけれど、リアルパロのじゅりれな!


はい、土下座m(_ _)m

玲奈ちゃんのドラマ出演が決まって、その中のキスシーンに嫉妬する珠理奈ったのを書きたかったのだけれど、もう終着点が見つからずうろうろ彷徨い、そして最後は無理やりしめるっていう。

はい、そーですね、一掃セールなので寛大に受け止めてください。笑



そして、きょうこのあと夜の街に繰り出すので(言い方w)、今日の更新はこれまでかもです!

夜ご飯いくだけです!笑



一掃セールは明日も続く、はず!


そして、中編ね!中編!

ちゅうへんちゅうへんちゅうへん!

じゅりれなと、さやななと、じゅりまな逆転王子様、あと君夏。


ぜんぶ書きたいんです!

構成はできてるんです!

いつも言ってるけど!笑


誰かわたしに小説を書く時間と、集中力をください!!


では!

さきおかでしたー笑
※案外好評だったさや姉×あんにん、第二弾。

※執拗にゆいはん視点です。笑




「遅れてごめんなぁ!ちょっと部活のミーティングが長引いて…、」

「ううん、大丈夫。暇つぶしに今日の授業の復習もできたし。」

「ほんま真面目やなぁ、あんにんは。」

「ふふ、学期末のテストも近いしね。」

「あー!そうやってまた学年1位取って自慢する気やろー?」

「別にー。」

「んじゃあ、次のテストであたしの方が順位上やったらなんかちょーだい。」

「えー、彩ちゃん何が欲しいの?」

「んー…、せやなぁ。あんにん、って言ったら?」

「…え?」

「冗談や冗談。そんなマジな顔せんといて、焦るから。」

「もー、びっくりした。」


ガシガシと頭を掻いて相変わらず鼻の下が伸びまくってる彩ちゃん。

そんな彩ちゃんの腕にあんにんはしっかりくっついて、二人は仲良く帰って行った。



「、なぁ、川栄。」

「なんすか?横さん。」

「そろそろ潜入捜査も、切なくなってきたなぁ。」

「んー、そうっすか?」


バスケ部の活動の帰り、今日も私と川栄は彩ちゃんの後をつけて、昇降口の影に隠れて二人を監視していた。



「だって、今日の昼ごはんの時の彩ちゃん見た?」

「??」

「普段、購買のパン食べてる彩ちゃん、最近ずっとお弁当やねん。」

「節約中っすかね?」

「あほ、どう考えても愛妻弁当やろ、」

「あい、さい、?」

「あーそうやった、話してる相手こいつやった。」

私は深くため息をついた。


「あんにんが弁当作って来てくれてんのやろって話!」

「えー!!なんで!?」

「いやいやだから、彩ちゃんいつも購買でパンしか、ってなんぼ言わすねんそこらへんの因果関係ぐらいちゃんと把握しときーや!」

「いんが、かんけい?」

「あーもうわかったわかった。」


私は本格的に頭を抱えた。


「でも、じゃあ逆に聞きますけど、なんでゆいはんはそこまでムキになってるんすか?別に、二人の行方を監視しながらニヤニヤしてればそれでいいじゃないっすか?」

「はー?なんで私が好き好んで彩ちゃんのデレ顔拝み続けなあかんねん」

「いやいやじゃあ逆に、なんで潜入捜査続けてるんすか??」

「……。」


逆に逆にって、一体なんの逆やねんっていうツッコミは胸にしまった私は、その後に続く言葉が見つからない。


「もしかしてゆいはんって…、彩ちゃんのこと好きなん?」

「…は、はぁっ!?」

「んなわけないかー!!」

「いや切り替え早すぎやろ」

「だって、ゆいはんの本命は私ですもんね?横栄横栄♪」

「いやいやそれもちゃうやろ、」


親しげに肩を組んでくる川栄の腕を払いのけて、そういえばと考える。


なんで私は、こんなにムキになって彩ちゃんのことつけ回してんねやろ。

最初はそら、彩ちゃんの弱みを掴みたかったっていう明確な理由があってんで?

クラスの人気者で、なんでもできる彩ちゃんの弱みを、一つぐらい見つけたかってん。

けど、いざ二人のことを問い詰めれば、照れながら付き合ってるって公表されて、結局は弱み握るどころか幸せ会見みたいになってまうし。


それでも尚、私と川栄が彩ちゃんを潜入捜査する理由、それってなんなんやろ??

ただ今までのノリで、こういうしょーもないことをやってないと落ち着かなかった、だけやと思ってた。


けど、本当は…。

本当のところは…。

自分は彩ちゃんのことどう思ってんねやろ…。


自分にも分からないモヤモヤとした感情を持て余し、その場で足をぶらぶらさせた。





「あれ?ゆいはん?」

「え?って、彩ちゃん!?」


ある日の休日、部活が休みだったのを利用して、家の近くの本屋に立ち寄った。

入り口のとこに出てる漫画の新刊を立ち読みしていると、声をかけられて。

それがまさかの彩ちゃんで。


「って、あんにんも一緒?もしかしてデート中?」


彩ちゃんの隣には、しっかりと手を繋いだあんにんもいた。



「ゆいはんあの漫画読むん?」

「せやでー。新刊出るたんびに本屋繰り出して読んどる。」

「へー。あんにんあの漫画読んだことある?」

「私はないなぁ、」

「ははっ、あんにんは教科書が愛読書やもんな」

「違うしー」


そしてなぜか、いまは、こうやって3人で並んで歩いている。

ちょうど二人はデートの帰りで、帰路の途中らしく、私も帰るなら一緒にどうか、と誘われたって流れで。

別に、潜入捜査の一環なわけちゃうからな?


「ゆいはんとあんにんって仲良いん?」

「えー、仲良いよ。なぁ?あんにん。」

「ねー。前に席替えで隣だったことあるもんね。」

「あーそーなんやぁ。なんか二人が話してるとこ想像つかんわぁ。」


あー、またそうやって。

本人は無意識かもしれへんけどな。

ちゃんと誰にでも均等に話題振ったり、全員が入れるような話題を始めたり、自分以外の人同士が気まずくならないような空気作りができちゃうとことか。

ほんまムカつくほどできた奴やねんな。


それでも、ちゃっかりあんにんとは手を繋ぎながら歩いてんの、一応私気付いてますけどね?


でも、そういう細かいとこにいちいち、あんにん大事にされてんねや、って。

誰目線かも分からへん気持ちになって、結局彩ちゃんのデキ男ぶりに完敗ってわけ。

あ、デキ男やなくてデキ女?

いや、デキしゃくれかな。


「今日はここまででいいよ、ゆいはんと帰って?」

「あー、せやな。じゃあ今日はそうするわ。」


差し掛かったT字路。

この会話の感じだと、いつもは彩ちゃんがあんにんを家までお見送りコースなんやな。


私になんか気ぃ遣わんでもええのに。


けどまぁ、見送ってやりーやなんて、野暮なお節介かける義理もないし。

今のやりとりは聞かなかった振り。


あんにんにバイバイと手を振って、彩ちゃんと帰路を再び歩き始めた。



「そーいえば、ちょい前はよく、ゆいはんとかりっちゃんとかと、この道一緒に帰ったなぁ。」

「ほんまやで、最近付き合い悪いんちゃうん?」

「ははっ、せやなぁ。反省やわ。」


別に、悲しいわけちゃうし。

けど、ちょっとだけな…、

3人で馬鹿みたいな話しながら歩いてた頃に比べれば、川栄と2人で歩く帰り道は、物足りない気もすんねんな。


「んでー?あんにんとは順調なん?彩ちゃんがふしだら過ぎて、引かれてるんとちゃうの?」

「なぬ、聞き捨てならんな!」


少しおちゃらけたい気分になって、そんなことを聞いてみたけど、大失敗。


「そこは、ちゃんと節度持って付き合うてるわ。…キスもまだやしな。」

「…え?」


顔を真っ赤に染めて、ボソリと呟く彩ちゃん。


「大事にしてやらな、あかんやろ。」


唇を尖らせて、幸せオーラ全開の彩ちゃん。

傷ついてないかって聞かれたら、嘘になる。

でもそれは、自分が独り身の寂しい奴ゆえの傷心やって自分自身に言い聞かせて。


「あんにんも幸せ者やなー」

って、心にもないことを言うのは、私なりの精一杯の強がり。


「まぁ、ゆいはんにもすぐにできるやろ、そういう人。」

「…そーかな?」

「そーやって!言うとくけど、ゆいはんはあたしの会った人の中で人が良いランキングダントツのNo.1やからな?自信持ちー?」

「あはは、それは光栄やわ。」

「んじゃあ、今日はこの辺で。またあした、学校でなー?」

「んー、気ぃつけて。ばいばい」

「ばいばーい!」




私にも、そういう人が、できるんやろうか?

彩ちゃん、すぐにって、言うてたな…。


「よーこーさんっ!」

「わっ!」


ぼんやりと考え事をしながら頬杖をついていると、後ろから肩を叩かれてハッとする。


気づけば2限目の授業は終わっていて、休み時間に突入してた。


「なーに考えてたんすか?もしかして、恋煩い??ぞぞぞ~!」

「いやいや、なんやねんぞぞぞって」


自分の腕を抱きながら、急に寒そうなジェスチャー。

自然と自分が笑顔になっていくのがわかる。

川栄も川栄なりに、私を笑かそうとしてくれてるんかな。

案外、いい奴なんよな、こいつって。


「あ、もしかして恋煩いの相手ってわたしですか?」

「…は?」

「いやー困っちゃうなぁー、でもあかんでゆいはん!わたしも最近、」

「ん?なに?」


「りっちゃーーん!遊びに来たでーー!!」

「おーみるきー!いらっしゃーい!!」


「ん?んん!?」


鼓膜がはち切れる程の大声で登場したのは、相変わらず隣のクラスのみるきー。


川栄がオーバーリアクションで両腕を広げて歓迎すると、その中にスポンと収まった。


「横さんすんませんねぇ、わたし最近、みるきーと付き合い始めたんすよー」

「そうなんすよー」

ふざけた口調でみるきーも乗っかってくる。


いやいやいや待って、それはあかんやろ。

自分の頭ついていかへんねやけど。


「ちょ、待って、いつから?え?好きやったん?告白どっちから?なに?ドッキリ?」


「もー、ゆいはん動揺し過ぎやでー?そらぁ、意中の相手みるきーが、自分やない人と付き合うダメージは大きいかもしれへんけどな?」

ニヤニヤ顔のみるきー。

そんな大口叩ける強靭な心臓はどこから仕入れたんか聞いてみたい。


「あ、もしあれやったら3人で付き合う?そういう形もありやで?」

「ちょ、気味悪いこと言わんといてや。」

「えー?ゆいはんつれないなぁ、」


そういう形ってどないやねん。

ほんまパニックで頭がどうにかなりそうや。


「横さんも早く好きな人できるといいっすねー!」


川栄に肩をポンと叩かれる。


もーほんま泣きたい。


周りで独り身なの私だけ??

みんな幸せモード突入ですか??


最悪や、ほんま。


これぞまさに、


「嘘だろうが!!!」


大真面目に涙目です。



~おわり~




意外なCPだけど面白かったって声をチラホラ頂いて、わたし自身さや姉×あんにんは書いてて案外楽しくて。第二弾をかいたわけですが。

1話より締め方が雑というか、自分的に納得いかず、、。

とりあえずアップしときますが、閲覧は自己責任でm(_ _)m

とか、文の最後に言っちゃうあたり。笑



次はじゅりれなー!
「あー見て!あいにゃん出て来たよ、あいにゃん!」

「…あー、せやなぁ。」

「ほら見て!レポーターやってる!あいにゃんすごいなぁ。」

「…おー、せやなぁ。」

「ってさやねぇ聞いてる?」


仕事が終わって引き上げてきた東京のホテル。

撮影で一緒に仕事をしていた山田と同じホテルやってんけど、用意された部屋はシングル×2。

ここ2~3日は珍しくメンバーとの相部屋が続いたから、久々の1人部屋でゆっくり羽を伸ばそう。

そう思っていたのに…。


その30分後にはなぜかこの部屋に山田さんがいて、わたしのベッドを独占した挙句、テレビをつけてわたしの平穏な時間をかっさらっていった始末。


「さーやーねーえー!」

「あーもう、うっさいんじゃぼけ!」

「なに怒ってんのー、もー!」


ぷくっとほっぺたを膨らます山田を視界の端にとらえながら、ブログを書くために動かしていた手を再開させる。


まーわたしだって20歳を越えた成人ですから?

山田さんが突然押し寄せてきて自分のペースを崩されることぐらいじゃ怒りませんよ?

もう慣れっこやしな。


たとえ我がもの顔でベッドを占拠している誰かさんのせいで、自分がソファに追いやられてしまっているこの状態でも、そんなすぐ怒るようなガキじゃありません。


んじゃあなんでこんな不機嫌なのかって?

そりゃあだってなぁ…。



「なぁなぁさやねぇ!テレビつけていい?」

「んあー?まぁ別にいいけど、なんか見たい番組でもあるん?」

「あいにゃんがな!テレビ出るんやて!さっきメールで教えてくれたん!」

「ふーん、あいにゃんねぇ。」

「あれ?さやねぇ興味ないの?元チームメイトやろー?」

「まぁ、そうやけど。」


これは、あたしが機嫌を損ねる数分前に繰り広げられた会話で。


愛菜といえば、

元チームメイトとして、NMBを作り上げてきた大切な仲間である。

ことには変わりないわけやけど。


愛菜は、元チームメイトであるとともに、山田の元恋人でもあるってわけや。


つまり、山田はあたしと付き合う前に愛菜と付き合ってたってことで。


なんで別れたかは詳しく聞いてへんねやけど、今でもちょくちょく連絡を取り合っているとは聞いたことがある。


山田が、今は愛菜のことをそういう目で見てへんことはわかってるつもりやし、信じたいとも思ってる。


けどさ、やっぱり複雑やん?


別れてからずいぶん経つとはいえ、一度は愛を語らい合った相手のことについてそんな興奮気味に言われたらさ。


いくら20歳のオトナ山本彩もさすがに拗ねますよ。



不貞腐れながら携帯をいじっていると、急に目の前が暗くなり、代わりにフワッとした温もりに包まれた。


「ごめんなぁ。何か怒らせるようなことしちゃった?だとしたら謝るわぁ。」


ソファに座るあたしの前に立った山田は、軽くこちらに身を委ねながらあたしを抱きしめてきた。

頭をポンポンと撫でられ、まるで子供扱いされてるみたいで気に食わへん。


その手を軽く払いのけてボソッと一言。


「どーせ愛菜にもそういうことしてたんやろ。」


うわ。自分で言っといて引くわ。

なに過去のこと引き合いに出してんねん自分。

これじゃまるで…、、


「なんや、ヤキモチ妬いてくれてんの?」


見事にズバッと核心をつかれたあたしは、

「そんなんちゃうし」

とか、今更ながらの否定で応戦。


山田はあたしから一旦離れて、何をするのかと思えばリモコンでテレビを消して戻ってくる。

あたしの太ももの両脇のソファに手を置き、腰を屈めてあたしの顔を覗く山田。


「なぁ、怒ってんの?」

「怒ってへん」

「じゃあさ、いいこと教えてあげよっか?」

「なんやねん」

「私な、愛菜と付き合ってた頃、よく愛菜に抱きしめられててん。」

「は?」


ただでさえ拗ね気味のあたしに、なんてこと言うてくれてんの?


必要以上に距離をつめてくる山田から離れるように、背もたれに体重をかけた。


「それにな、ちゅーもしたで?」

「…………。」


あかん、私はもう、完全にきれてしまった。

わざと挑発してくる山田にイラついて、一人で優越感に浸ってる山田にムカついて、もーーーー限界。

山本、限界超えたってよ。


完全にブチ切れてしまったあたしは山田の肩を押しやって、ソファから立ち上がる。


「どいて」

「ちょ、さやねぇ!」


なに今さらそんな必死になってんねん。

遅いんじゃぼけ。


幼気な私の心は深く傷つきましたよっと。


とりあえずこの部屋を出て、でもここ自分の部屋やから行くとこないし、どっかファミレスにでも繰り出そ。

そんで、いい時間帯になったらどっかの部屋で泊まってるはずのマネージャーさんに電話して、なんとかしてもらうねん。


怒りがMAXに到達しても、ちゃんとその後の予定を見積もるあたり、どんだけ自分マメやねんとか思いながら、扉に向かった。


あと5歩。

それだけ歩けばドアに到達する、そんなところで山田に後ろから抱きつかれた。


「待ってって彩!話最後まで聞いてよっ!」


腰にしっかり巻きつかれた腕は、ちんちくりんなくせして案外力が強くて振りほどけない。


「……、」

頑なに口を開こうとしないあたしにうんざりしたのか、はぁぁと盛大なため息が聞こえる。


「あんな、こっち見て?」


そう言って、やたらとお姉さん口調な山田に身体を反転させられ、対面する形になる。


「キスまではしてん、彩と付き合う前に。」

「……、」

「けど、その…。初めては、彩やで?」

「えっ?」


あー、どんだけ単純やねん自分。

思わず声を出して、弾かれたように顔を上げる。


照れ臭そうにもじもじしている山田の顔を見て、あたしは何事かと立ち尽くす。


「だから、その、な…、怒らんといて?」


自分より少し背の低い山田。

狙わずとも上目遣いになるところがまた憎くて。


こいつの可愛さに気を取られていたら、いつの間にか怒りなんかどっかに吹っ飛んでしまっていた。


「さーやーか。」

「…んやねん、おばちゃん」

「もうー、おばちゃんちゃうし」


いつにも増してお姉さんぽく振る舞う山田は、ほんまずるい。

自分のガキさ加減が際立つやないかい。


「うー、ほんまずるい、」

「え?なにぃ?」


あたしは山田の肩にポスッと額を乗せる。

「だめやー、山田のこと好きすぎてどーにかなってしまいそう…」

「え?いきなりどーしたん?あした雷落ちるんちゃうか?」


ただでさえ変な声のおばちゃんがびっくりすると、素っ頓狂も甚だしいような声が出る。

そんなふざけたトーンでセリフを言う山田やけど、ちゃんとあたしの背中に腕を回してくれて、そんでもって頭を撫でてくれるから、やっぱり、好き。


「なぁ、なんであたしのこと好きになったん?」

「はぁ?」

「やって、あたしと愛菜は全然ちゃうやん。愛菜なんて、頼りがいあるし、余裕ありそうやし、あたしなんかより全然大人ちゃうん?」


あーあかん、この期に及んで過去の恋愛引きずるようなしょーもない奴。

どんどん墓穴掘ってる自分が嫌になる。


「ふふ、せやなぁ、愛菜の方が素直やったし、たくさん好きって言ってくれたなぁ。」

「……ん、」

それは、重々承知です。


「けどさ、愛菜は愛菜、彩は彩やん。昔のわたしは確かに愛菜が好きやったけど、今は彩が好きなんやもん、しゃーないやん?」

「…なんやそれ、言うてることわからん」

「愛菜にないものだって、彩はいっぱい持ってんで?それに、ぜーんぜん素直じゃないけど、優しいし、わたしのこと大事にしてくれるし。」

「……。」


だらんと垂らした両腕を、ゆっくり山田の背中に回した。


「じゃあ、好き?あたしのこと」

「好きに決まってるやん。」

「ん、そっか。」


普段そんな確認せーへんけど、こうやって素直に聞いてみれば、素直に返してくれる。

そんな些細なことが嬉しくて。


あたしは、山田の背中に回した腕にキュッと力をこめた。


「あたしも好きやで、山田。」

「……」


ボソッと呟いても、反応がない。


「山田?」

不思議に思って顔を覗くと、なぜだか想像以上に顔が真っ赤な山田と目が合って。

「あれ?どしたん?熱でもある?」

「あほ!ちゃうわ。」

そう言って、ガバッとあたしの首に抱きついてきた。


「珍しく素直な彩にキュンキュンしまくってどーにかなってしまいそうやわ!ほんまどうしてくれるん!」


わ、いまの声すっげー可愛い。


「したら、もっとキュンキュンさせてあげよーか?」

妖しげな目でこいつを見やれば。


「…明日、朝から仕事やねんけど。」

って、簡単に察せられて、お預けセリフを食らう。


「そっか、じゃー…我慢するわ。」

今日はあたしがいっぱい迷惑かけたからな。

潔く諦めて、山田から身体を離そうとすると、なかなか離してくれない山田。


「もうー、ほんまアホ。女の子はなぁ、強引にでもして欲しいもんなんやで…?」

「……っ、」


色っぽい瞳であたしを見つめてくる山田。


過去に、どんな奴が、どんな山田を見てきたかは知らんけどなぁ。

この甘ったるい顔だけは、あたしのだけの専売特許や。

ま、他に売るつもりなんてさらさらないけどな…?


情熱的なキスをぶつけて、近くの壁に山田を押しやる。


「…んはぁっ」


乱れ始めたこいつの呼吸が、脳を刺激する。


今日は一段と、激しい夜になる予感。


パサッと衣服が床に落ちる音が、ホテルの一室に響いた。


~おわり~




愛菜に嫉妬する彩ちゃんを書きたかったものの、途中方向性を見失ってお蔵入りしそうになった作品。

んー、山本山田はやっぱり難しい。

最近の一押しCPですが、もっぱら書くより読む方が好きだったりします。



さて、つぎつぎ!
こんにちはー!!

昨日無事、大学の卒業式を終えました、さきおかです!('∀`)


昨日の、取り急ぎの連絡にもかかわらず、本当にたくさんの方が卒業おめでとうとコメントくださったり、その気持ちを込めていいねしてくださったり、心の中でお祝いしてくださったり、たくさんのおめでとうを頂き、胸がいっぱいになりました。

本当に、ありがとうございました。



さて、3月も残すところ5日間になってしまいましたね。

社会人までのカウントダウンが本当に秒読み状態。


今は、わくわくよりも不安や嫌だなって気持ちの方が正直大きいのですが、わたしはわたし、さきおかなので!
何も変わらず、気負いせず、与えられた環境の中でしっかりやっていきたいと思っています。

まぁ、そういう辛気臭い話は31日にまた、ということで。


今日はですね、題名にもある通り、在庫一掃セールというものをやろうと思いまして。

え?なにそれ?って思う方もいると思いますが。


わたし、小説の下書きは携帯にひとつにまとめて取ってあるんですね。

で、容量重くなると嫌なんで、アメブロに移したら消して、みたいなことをやってるんですが。

しかしですね、わたしの携帯の中には下書きをしたまんま、途中で書くのをやめてしまっていたり、案だけぽんと書いて肉付けしていなかったり、まぁそういう作品がチラホラあるわけですよ。

いわゆる駄文たちですね。笑


その駄文たちをどうしようかも考えたわけですが、この度そろそろ携帯を変えようと思っていまして。

ということで、そこらへんの下書きを加筆修正してアップしようかなと考えております。


過去の下書きだったり、最近の却下分であったりと、時系列はバラバラな上に本当に下らないものが多いかもしれませんが、在庫一掃セールと題したまぁ自己満足的なものなので、温かく見守ってもらえればと思います!


ではでは、またあとでお会いしましょう!
おはようございます!

今日はわたくし、卒業式です!!

バタバタですみませんが、とりあえずいってきます!!


昨日のアメンバー記事、まだフォレストに上げれてないし、じゅりれな中編もかけてない~わー!

しかもアメンバー申請されてる方の承認が、なぜか携帯からだとできない。・(ノД`)・。


ということで皆さま、わたしが帰ってくるまで色々待っていてください!!笑


さきおかもとうとう卒業です!

ひとまずいってきまーす!(* 'ー')ノシ
「ただいまー、ってあれ。」


仕事を終えて帰宅すれば、無造作に放り出された一組のハイヒール。

いつもは綺麗に揃えて出船状態で並べてあるのに。


こういう時、決まって彼女はリビングで…。


「あーーー、じゅりなぁー?おっかえりぃ~!」

「…おーっす、お疲れ様です。」


ほーら予想通り。


ダイニングテーブルに着いて、日本酒の一升瓶を腕に抱えながらぐでんぐでんに酔っ払う玲奈さんの姿。


仕事がうまくいかない時、何か大きな失敗をした時、嫌なことがあった時、決まって玲奈さんはこうやってお酒の力を拝借してその日の鬱憤を晴らす。


「じゅーりーなぁー、はやくすわってすわってぇー?」

「あーはいはい、いま行きますからねー。」


冷蔵庫から、朝の食べ残したポテトサラダを取り出してテーブルに向かう。


「ねーー聞いて?あんね、まーたあの部長がねぇー??」

「はいはい?」


まったく、あたしだって仕事で疲れて帰ってきたんだから、少しぐらい息のつく間を与えて欲しい。


ラップを取り払い、ポテトサラダをつまみながら、玲奈さんの方に顔を向けた。


顔なんか真っ赤にしちゃって。

綺麗な髪を振り乱して、とんでもなく無防備な顔をしながらテーブルに突っ伏していた。


あーやばい、そんな顔されると我慢できなくなるんだよなぁ。

この人まったく自覚ないんだろうけど。


玲奈さんとは一応付き合っていて。

同棲を始めてから2ヶ月になるかな。


知り合ったきっかけはまぁ、お互いの会社のこじんまりとしたパーティーなんだけど。

なんだか話の歩調とか、仕事に対する熱意とか、そういうところで何か通じるものがあって。

連絡先を交換して、頻繁にメールするようになって、で、ざっくりだけど今に至る。



普段、会社では「氷の女」と噂されるほど、強面な上司を演じているらしいんだけど。

あ、玲奈さんこれでも課長だからね。


「よしよし、大変でしたねー?」

「うへへ~、やっさしいじゃぁあん」

頭を撫でてあげれば、トロンとした顔で喜んでいる。


あーほんとにもう、可愛すぎてドキドキする。


女が社会で生きていくにはこのぐらい意思を強く持たなきゃダメなんだって、自分なりのプライドを持って働いている所は1人の社会人として尊敬している。


だからまぁ、こうやって壁にぶち当たることも多いんだけど。


それを、こうやって慰めてあげられたり、癒してあげられる存在であれることが、くすぐったくもあり、純粋に嬉しくもある。


「ねぇ、じゅりな?」

「…はい?」

「んふ、すき。」

「…っ。だぁーっ!!」


もうっ!!くそ!!

可愛い!可愛すぎるぞ先輩!!!


あたしは自分の髪をぐしゃぐしゃにして、1人悶絶。


普段はこんな風に積極的に好きとか言ってくる人じゃないのに!!

酒が回ると、とんでもなく積極的、かつ、あの、あのですね…。


「じゅりなぁー、んー…はやく、しよ?」

……ごくり。



えろくなるんです、はい。


玲奈さんはテーブル越しに対面するあたしの頬に手を伸ばし、すらっとした綺麗な指でさすってくる。


あのー、わたし、ポテトサラダ食べてるんですけど。


「なにもぐもぐしてんのぉー?」


今度は両手で頬を包み込まれ、手の平でぐりぐりとされる。


「や、やめへふだはいよぉ~!」

「んはー、かわいいー。すきー。」


それはそれは、ありがとうございます。

あたしはポテトサラダを呑み込み、ガタンと席を立った。

ひとまず空になったお皿をキッチンの流し台に運び、テーブルに無造作に散らばった枝豆の皮を拾い集める。


「いつも頑張りすぎなんですよ、まったく。」

「んん、」


テーブルを綺麗にしながら、へばっている玲奈さんの髪をくしゃっと撫でる。

ちょっと落ち着いたのか、大人しく撫でられ、気持ち良さそうに目を細めていた。


うわー、むっちゃ可愛い。

ほんとに心臓に悪い…。


酔っ払った人とこういうことするのは、って気が引けないこともないんだけど。

なんせこちらは正常ですからね。


けど、こういう玲奈さんと…っていうのは、まぁいつになくなかなか激しいから好きだったり。


なーんて、玲奈さんには内緒だけど。


くしゃくしゃに髪を撫でた手を、そのまま玲奈さんの後頭部にまで持って行く。


ゆっくりと、腰を屈めて、そっと玲奈さんの唇にキスをした。


「んー?じゅりな?ちゅーした?」

「ふふ、しました。」


もわーっと広がるお酒のにおい。

どんだけ飲んだのこの人。


苦笑いしていると、ひしっと首に巻きついてくる。


「やーだーはなれないで?」

「ん、分かりました。」


どうにもしがみついた身体を離してくれないらしい。

玲奈さんのその柔らかいの、あたってますけど…。


服の上からそっと、その膨らみに手を添えれば、「ふんっ…」って漏れる甘い声。


瞼を伏せてもう一度キスをすれば、啄ばむように求めてくる玲奈さん。

うっすら目を開けば、細い指であたしのシャツのボタンに手を掛けてるし。

ぜんぶボタンを外し終わったかと思えば、次はカチャッて金属の音が聞こえて。

こらこら、ベルトのバックルにまで手を掛け始めちゃったよこの人。


明日の朝起きたら、また赤面させながら今日のことを悔やむんだろうなぁ。

そんな可愛い玲奈さんの顔を思い浮かべただけで、自然とにやけてくる。

でもまぁ、今は目の前の、異常に色っぽいドS上司の相手でもしてあげましょうかね。


綺麗に片付いたテーブルの上に玲奈さんを押し倒した。

今日はこういうシュチュエーションも悪くないか。


再び、噛み付くように玲奈さんの唇を求めれば。

するりと肌に忍び込んできた玲奈さんの手。


「こらこら、どこに手入れてんですか。」

「…ん、だめ?」

「……、いいよ」

「…あっ、」



ギシッ、と、

テーブルの軋む音が遠くで聞こえた。


~おわり~




久々のじゅりれな!



珠理奈が玲奈ちゃんに敬語使いつつも何気にリードしちゃってるスマートさとか、

玲奈ちゃんがお酒に酔っ払って積極的になるとことか、

自分的にはストレートに萌えます。笑




さて、ではじゅりれなの中編でも書き始めますか!