しかも、一人ずつ練習されていました。
バイトに聞いてみると、そのうちの一人は私と突きたくて来られたらしいです。
顔をよく見ると、福崎店の店番をしていた時にお相手させてもらった、姫路の方でした。
なぜ覚えているかというと、彼はワンポケット愛好家だったからです。
という訳で、3先でお相手させてもらいました。
そこそこの内容で勝利させてもらいました
終わってから、いろいろ質問をされたので、なるべくわかって頂けるようにお答えしていました。なかなかいい事言っているなっと思ったので、その内容upしたいと思います。
Q:お客さんの質問、A:私の答え
Q:形成が不利になっていくのは僕の選択肢が間違っているからなんですか?
(ワンポケットでは露骨なミスがない限り、序盤はセーフティ戦になり、手詰まりになって来たら、セーフティすら難しい配置にされます。)
A:選択肢が間違っているかどうかは、人のプレースタイルや技量によって違うので、いちがいになんとも言えません。ただ、あなたのプレースタイルは明らかに手玉より先玉重視ですよね。それに、私と同じ選択をしたからと言って、成功するとは限りません。持っている技術にもよって、正解は変わりますから。
Q2:手玉の技術をあげるにはどうしたらいいですか?14-1などをプレーする方がいいですか?ナインボールのセーフティを練習したらいいですか?
(ナインボールの為に、14-1やワンポケットを突いた方がいいか?という質問は多々受けましたが、ワンポケットの為にナインボールというのは初めて聞きました)
A2:技術(手玉のコントロール)というのは、私の考えでは大きく二つに分かれるんです。そのどちらを伸ばしたいか?によって変わります。一つはテクニックでもう一つは知識です。
この2番目の質問を詳しく解説したいと思います。
ナインボールの場合は考え方が、攻める場合に置いて先玉にヒットさせる場所がほぼ決まっていて、そこから手玉を走らせたい方向や加減に合った突き方を選ぶので、選択肢は少なくなり、その選択に合ったテクニックが要求されます。逆にワンポケットや14-1の場合、そのショット後の配置をイメージしながら、どの球を狙うかを決めます。おおざっぱに言うと、ショットの種類が先に決められてから狙う玉を決めます。セーフティショットの場合は、先玉の厚みまで後回しになります。
考え方としては、ナインボールの攻めの場合のショットは、比較的テクニック系の技量で、セーフティショットやエニーボールで配球を作る場合は知識が必要となります。
どのゲームをプレーするにしても、割合が違うだけで、どちらも必要です。
なので私はいつも、いろんなゲームをしてオールラウンドプレイヤーにならないといけないと言うのです
架空の、AというプレイヤーとBというプレイヤーを比べたいと思います。
Aは難しく派手なショットを多く成功させ、プレーします。
Bは派手なショットは全くないが、Aと同じくらいの成功率でプレーします。
はたしてどちらの方が上手なのでしょう?
ちまたでよく話題になる内容だとは思いますが、現時点ではどちらも上手としか言いようがないです。ただ、種類が違うだけです。
ただ、私があえてこの時点でこの時点では申し上げたのは、私の考えではBの方が将来性があると思うからです。
その理由は、一般的な上達の段階の中にあります。
一般的な日本人のプレイヤーは概ね以下のような順序で上達してきます。
1:まっすぐ突く
2:まっすぐを入れる
3:簡単な振りのある球を入れる
4:押したり引いたりする
5:ひねる
6:取り方を勉強する
7:難球を入れる確率をあげる
8:クッションを勉強する
9:細かな知識やテクニックを覚える
10:配球を見ながらプレーする
多少前後したり、同時期になるものもあると思いますが、こんな感じでしょうか?
ここで注目して頂きたいのは、ほとんどが能動的な考え方のものです。
つまり、自分でどうにかするという意思で行う技術です。
10番と、6・8番の一部だけが受動的な考え方で、今置かれている状況を把握して最良の判断をするという技術(知識)です。
この観点に気が付く選手は私から見るとプレイヤーの1割も居ないと思います。(気が付いていなくても、無意識的に出来るような天才肌の人も居ます。)
つまり、一生懸命長年やっていてもなかなか、受動的な観点を持てる人は居ないので、Bはそこに気付いている可能性があるので、Aより上達する可能性が高いと思ったわけです
ちょっとオカルトっぽい内容に聞こえますかね?
最後に、この知識について少しだけ解説して終わりたいと思います。
ナインボールでは、入れて次にポジションできればナイスな訳です。
ただ、超上級者から見れば、そのポジショニングの仕方や置かれている状況での選択の仕方で、知識的技量があるか?を判断し、最終的にどれくらいのレベルの選手かを見抜きます。
例えば、同じポジショニングでも突き方はいろんな種類があります。大きく分けると強いショットと弱いショットを選択できる場合があり、多くはその中間も選択できる場合があります。
解りやすく言うと、センターショットのストップも真ん中、やや下、下と使い分ける事によってショットスピードを変化させる事が出来ます。
B級の人にありがちなのは、自分が過去に成功したショットはそれが正解だと思いこんでしまう事です。同じポジショニングでも、ケースバイケースで違うスピードで突く事によって確率が上がる事に気が付いてもらいたいですね
また、全体的な配球から、ポジショニングを考えると言う事も受動的な考え方ですし、セーフティ時に、どこに当てたら手玉が思うように隠れやすいか?を探すにおも受動的な考え方です。
つまり、その配球から、情報を受け取り最良の選択をする。これが受動的な考え方です。
一旦受動的な考え方で選択をすれば、むしろ能動的な考え方が大事で、そのショットを成功させてやろうと考えに集中するべきです
多くのアマチュアは、大体能動的な考えで一生懸命集中してプレーされている事が多く、行き詰っていると感じている方は、是非この受動的というキーワードでプレーされてみる事をお勧めいたします
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