一瞬なので「安定感」は気にしないらしい(江の島&鎌倉中央公園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

実はこれだけ2月の写真なのですが

同じ江の島で撮影したものですし、

せっかくなのでアップしておきます。

(アップするタイミングがなくて2ヶ月も遅れてしまいました)

 

木から落ちそうですが、鳥の交尾は人と違って一瞬ですので

心配はない様子。ただ一瞬で終わってしまうがゆえに

狙って撮りたいのであれば、朝から張り込みするなど

それ相応の覚悟が求められると聞きます。

本ブログは首都圏生きもの「めぐり」ですので

前にも言ったように定点観察はほとんどせず

歩き回るのが基本です故、今回は本当に運がよかっただけ。

あとは繁殖の成功を願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

で、ここからは4月の記録です。

江ノ電の例のスズメも春模様に衣替え(左写真)。

気温も大分上がり、日中は暑いくらいでした。

 

 

 

 

 

上記のハヤブサにつきましては

顔だけ見に行ってすぐに撤収しました。

胸部がのように赤く染まっているように見えるのは

やはり、そういうことなのでしょう(汗)。

 

 

 

 

 

 

1月に使用した水中カメラも持参していましたので

水中の生物についても撮影してみました。

左はイワガニ、右はアメフラシ(特大)です。

いずれも珍しい種ではありませんが

海での撮影に慣れるにはちょうど良い相手かもしれません。

 

 

 

 

 

昼食は……まあいつも通り生しらす丼で。

(一応、お店は前回と変えました)

 

 

 

 

 

島内でもサクラ(ソメイヨシノ)が咲き始めたこの日

サクラの蜜を求めてスズメが飛来しましたが

いちいち花を千切ってしまうので

サクラと人にとっては厄介な鳥だったりします。

 

 

 

 

 

メジロ(写真)やヒヨドリのように

蜜だけ吸えればよいのですが

如何せん嘴の形状が違うので致し方なし(汗)

 

 

 

 

 

稚児ヶ淵へ。この日は波があまり高くなく

風も穏やかだったので結構人が来ていました。

 

上記のアメフラシなどは

タイドプールで多数確認できました。

まあ、この時期の江の島を始めとした磯環境では

アメフラシが「湧く」のはよくあることです。

ゆえに苦手な人は予めご注意ください(大汗)

 

 

 

 

 

水中カメラで撮影したケヤリムシ

水面の波立ちなどを一切気にせず撮れたので

歴代では一番良い写りとなりました。

 

 

 

 

 

水中カメラで撮影する、産卵中アメフラシ

こちらも水面の波立ちを気にせず済んだので

無駄に卵がクッキリハッキリ撮れました(爆)

 

アメフラシの卵塊は見ての通り紐状ですが

その紐の中に無数の黄色い球体が入っています。

写真を拡大するとギリギリでわかるかと思いますが

集合体恐怖症の方はやめておきましょう。

 

 

 

 

 

 

サムエルコッキング苑にも行ってきました。

 

本来ですとこの時期はチューリップの最盛期で

実際後述の花壇では満開を迎えていましたが

サムエルコッキング苑では早咲き処理をした

アイスチューリップを用いているらしく

既にチューリップの展示は終了していました。

その代わり、アネモネなどの別の花を展示しています。

 

結果、島内で異なる早春の花が観賞できるので

うまい「戦略」と言えるかもしれません。

 

 

 

 

 

上記のチューリップ花壇です。

江島神社のすぐ近くに位置しています。

ちょうどソメイヨシノと一緒に満開期を迎えていました。

 

 

 

 

 

 

苑内ではルピナスやキンギョソウなども見頃に。

シーキャンドルとセットで撮影を試みましたが

空模様があまりよろしくなかったので

写りにつきましては少々イマイチ……かも?

 

この後、やや時間が余りましたので

モノレールに乗って大船方面へ。

湘南深沢で途中下車し、

鎌倉中央公園に向かいました。↓

 

 

 

 

 

鎌倉中央公園です。

予想通り、ちょうどヤマザクラなどが開花期を迎え

春らしい里山風景になっていました。

 

ソメイヨシノより開花期の遅いサクラも多いので

今週末くらいでもこのような感じで

春らしいフラワースケープが見られるかもしれません。

 

 

 

 

 

ビロードツリアブを近距離で撮影。

ハエのように手(というか前脚)を

さすりさすりしているように見えるのがポイント。

 

この虫は春限定ですので

あとどれくらい観察できるでしょうか?

特に今週に入ってから急に暑くなってきたので

ちょっと動向が気になるところです。

 

 

 

 

 

カワセミの姿も確認。

この日は公園内で2羽見かけました。

 

 

 

 

 

最後に、これは厳密にいうと公園内ではなく

公園近くのとある歩道沿いで見かけたものです。

ヒトリシズカの群落ですが、写真はごく一部であり、

相当の株数が開花期を迎えていて驚きました。

本ブログでヒトリシズカといいますと

例年、石砂山くらいでしか群生する姿を

紹介できていませんでしたので、

鎌倉でこうして群落に会えたのはちょっと驚きでした。

 

春の里山というと例年歩くエリアは限定されているため

別の季節に訪れた場所でもいいので範囲を拡大してみると

また何かしら新しい発見があるかもしれません。

時間があれば、色々検討してみたく思います。

 

 

 

 

 

【4/6 江の島&鎌倉中央公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、オオバン、カワウ、カワセミ、セグロカモメ、ツバメ、トビ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ヒヨドリ、ムクドリ

昆虫類・・・ナナホシテントウ、ハサミムシ、ビロードツリアブ、ヨコヅナサシガメ

その他・・・アゴハゼ、アメフラシ、イソガニ、ケヤリムシ、ホンヤドカリ、ミズクラゲ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年4月21日(日)に開催いたします。

 行先は「里山ガーデン&四季の森公園(9:30~15:30)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。