ふっと抜け出るとき

散り始めの梅の花たちに囲まれて、思い切り甘い春の香りを吸い込んだ午後。

疲れがたまっていた体と精神がやっとほどけた。

ここ10年ほど公私共にとんでもないことばかり起きた。

昨年の終わりにはアルツハイマーを患う母が転倒、骨折、入院、手術、しかも手術中に研修医に別の部分をさらに骨折させられてしまうというおまけまでついてきて、このノンストップのジェットコースターはどこまで続くのだろうと、果てしのなさを感じていた。

これだけ大変なことが長年立て続けに起こると、ある意味「もう何でも来い!」という気持ちになる。

最初は、次から次へと現れる怪物じみた奴らを、ぐいっとつかまえては正面から闘っていた。

がっぷり四つに組むのは私の得意技だったのだが、やはり限界がある。

そのうちやっと合気道の受身のように、この怪物たちのチカラを感じながらも、流していけるようになった。

そうしたらなんだかとても楽で、憑き物が落ちたようになって、不思議と素敵なものたちが周りに集まり出した。

別にヒーリングやセラピーをしたわけでなく、宇宙とのつながり方を変えたら、スルッと自分らしさが戻ってきて、ものすごーく自由になれた。

人生終わったな、と思った時もあったけれど、とにかくコツコツ続けていると、ふっとこんなふうに抜ける時もあるのだなあ。

今行きづまっていてどうにもならないと感じている皆さん。

だいじょうぶ!

そんなところからちゃんと抜け出ることも出来るのです。

今できることを一つ一つやっていって、続けていきましょう!

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