ウィル・スミスの日本報道に欠けている視点 | ニューヨークの田舎で手作り生活☆舞台衣装デザイナーとセルビア人夫 + 娘 + 息子

ニューヨークの田舎で手作り生活☆舞台衣装デザイナーとセルビア人夫 + 娘 + 息子

ニューヨークと言いつつも都会から離れた小さな町で、洋裁・編み物・DIYで制作活動の日々。

2015年からは娘が、2018年からは息子も加わり、慣れない育児に右往左往しながらも、のんびり田舎暮らしを満喫中です。

いろんなご意見のある中、日本での報道で、大事なことが言われていないことが多いのでは…?


とふと思ったので、アメリカの文化の側面から少し補足したいことがあります。


アメリカの、〇〇賞受賞式では、ブラックジョークを得意とするコメディアンが司会をすることがよくあります。


これは近年の傾向のように思いますが、受賞候補者を順番に吊し上げて(?)いくのが、毎年、恒例になっているのです。


アメリカに「ロースティング」という文化(?と言っていいのかはわかりませんが…) があり、それは功労者や人気者をみんなであえて吊し上げて、悪口をよってたかって言って、実は結局は褒め称えている、という


馴染みのない人には本当に意味不明な慣習かとは思うのですが…


そういうノリで(たぶん)、近年の授賞式にはブラックジョーク系のコメディアンが選ばれ、会場にいるセレブリティーを順番にこき下ろしていく、というのがもはや通例となっていたのが現状です。


もちろん、だから何を言っても良いわけでは無いし、言われてムッとする人も、後から言い返す人もいましたし


コメディアン側から「あれは言い過ぎだった」と振り返ることもあったと思います。



ただ、周りの認識では、例えるなら


笑点で歌丸さんと楽太郎さんがハゲだの腹黒だの奥さんがブサイクだのと言い合って、それが名物になっていたのに、いきなり一方がキレてもう一方を殴り出すとか… (メンバーの例えが古くてすみません)


周りは「え?どしたん??いきなり??」


と、そういう感じを想像していただければ、近いかと思います…



普段はポリティカルコレクトネスという言論統制の空気が厳しいアメリカで、コメディアンは唯一そのキワキワを攻める存在であり


ジョークが絶妙なところを攻めて成功することもあれば、行き過ぎて非難されることももちろんあります。


ただ日本の受賞式の真面目な雰囲気の司会者を想像していると、少し今回の事件の考察はずれてしまうのでは…と思ったのですが


日本の番組の解説者でこの事に触れている人がほとんどいないように思ったので、今回記事にしてみました。





アメリカ生活のvlog動画(あんまり喋らない系w)などもYouTubeにあげています↓↓↓


https://youtu.be/J1XtdmBCkg8


https://youtu.be/Ri9k06YtKUA