[POI509] Sotto Voce

声の男

Person of Interest シーズン5第9話Sotto Voce、邦題「声の男」の感想です。

伏線のカタをつける

今回の対象者はテリー・イーストン。謎の声の主に妻カーラを拉致され、錠前を開けて建物に侵入し爆弾を仕掛けようとしたところをリースに止められる。フィンチは謎の男の声が2年前、911オペレーターに殺人を隠ぺいさせようとした男と同じであることに気づく。その事件、シーズン3の15話 Last Callなんですが私これ感想書いていませんでした。

リースに前回「パートナー解消」を告げたファスコはリースの協力依頼を断る。けれど彼が関わった事件にも実は「声の男」の思惑が絡んでいる。

ルートはサマリタンの元を脱走したショウと会う。ショウはサマリタンに仕掛けられたシミュレーションで自分は壊れかけているから、と去ろうとするが…。ショウを愛するルートの気持ち、わからなくはないけれど、大真面目にこの展開を見ていると、サマリタンの仕掛けかな、と思ってしまう。いくらショウが慎重でも、はるばるニューヨークまで逃げてくる道すがら、すべての監視カメラを避けて通ることなんて不可能。

フィンチとイライアスがペアを組むのってちょっと違和感を感じる。イライアスはフィンチを「残された数少ない友人」として認識しているけれど、彼は心の底から犯罪者。「声の男」を最後に爆破したのも当然の成り行き、というのは本人の弁のとおりで。フィンチがそれを黙認したのが悲しい。

それにしても、伏線のカタをつけたのは良いけれど、「声の男」のような犯罪者が何年もの間「マシン」や今なら「サマリタン」の目を盗んで存在してきたこと自体が不思議。「雇われた者は殺される」なんて噂がたつくらいは形跡が残ってきたわけだし。伏線を放置するよりは爆死されたほうが、キレイにおさまる、ということかしら。

とうとうファスコもマシンの存在を知る

リースをかばって撃たれるファスコ。傷はたいしたことないけど、いやはやなんだかもう、リース立場逆転じゃん。シーズン1、2の頃を考えると本当に不思議なんだけど、リースはファスコのことを本当に頼りにしているから、とうとう彼にも「マシン」の存在を明かすことにする。私は知らせないで欲しかったな、と思う。本能的に監視カメラを避けていたファスコはすごいな、と思うけど、まぁ「メガネ」にスマホの同期やらどこからか連絡取られたりだとかされたら、「マシン」のことを知らなくても用心深くはなるか。秘密を知ったファスコ…最後のシーンでは落ち着いていたけど、彼は堕ちるとこまでいったん堕ちているから、ある意味動じているようで動じていないのがなんだか良いな。

再集結する「チーム・マシン」

ニューヨークの、シーズン当初はリースとフィンチのふたりだけでベンチに座っていた橋の下に、リース、フィンチ、ファスコ、ルート、それにショウが再び集まる。ファイナルシーズンの最後に向けて、とても印象的なシーンなのだけど、すまん、私は少し複雑な気分だ。

ちなみにAXNのエピソードガイドは読まないほうがよいです。10話のネタバレが11話のあらすじに思い切り書かれています。このサイトは感想サイトだから放映後は思い切りネタバレしてるけど、日本放映に沿って感想書くことにしたから、知っていてもあえて触れていない展開もあるよ。そういうとこ気を使ってくださいよ、公式サイトは。

余談ですが

カーラ、という名前は一人だけにしてください。おねがいします。字幕で見ていても怖いです。