鍼灸師「おおしたさん」のブログです

東京都港区南青山で開業20年 / 6月から広島に帰る予定です

あたりまえだけど、40歳台の精子も年相応に劣化してるの

2024年04月20日 | 子育て
良い季節になりましたね!

  • 上手くいけば医師の手柄、子どもができなければ私の責任、多額をかけても結果がでるとは限らない不妊治療。
  • 受けるまで不安を煽り続ける出生前診断。
  • 闇に暗躍する堕胎治療。
とことんまでむさぼり続ける生殖産業の負の側面、そこにも注目しつつ不妊治療を続けないと、地獄を見ることになる。

  • 加齢は次世代の発達障害につながるリスクがある
  • 高年齢での妊娠・出産を技術的に可能にする、体外受精をはじめとした生殖補助医療のリスクについて、今一度考えるべき

高齢での出産に潜む問題は男性も同じ、そんな話題をネットでみつけました。そこには加齢による精子量減少と、DNAのコピーミスによる精子の劣化、それに伴う自閉症やダウン症のリスク増等、高齢男子の精子も多分にそれらの問題に絡むと書いていました。これまで男性側の不妊等への関与について語られることは少なかったように思いますが、男性側の問題も考えないといけません。

確かに男性も年には抗えませんよね。40歳を過ぎてだと、不妊治療も視野に入れる必要があります。そして当然お金もかかります。その経済力があるとしたら、普通のサラリーマンなら、よほどのストレスに晒されてきたことも容易に想像できます。そして肥満や睡眠不足も精子の劣化に関わるとのこと、運動不足や座っている姿勢も精子に悪いとしたら、もはや生きの良い精子が放出されるとは思えなくなってしまいます。

もちろん高齢での自然妊娠を診る事も多いのですが、40歳過ぎての自然妊娠はだいたいにおいて夫が若いというのも、この記事を見て大いにうなづくところです。あと、ストレスが少なく定期的な運動をしているのも大切だとか。最近来院された43歳初産自然妊娠の方、ほんとうに性格がさっぱり。嫌いな人とは付き合わないし、どうみてもストレスフリーな生き方をしてきたとしか思えません。毎週のようにサーフィンにジムに行っているし、それでいて相当の経済力を持ち合わせています。そりゃあ自然に妊娠しますよね。あと高年初産自然妊娠で思い出す人といえば、30代で子どもを欲しかったがお互い多忙。でも旦那の体調が悪くなり、生活スタイルが一変、運動に遊びに、ストレスの少ない生活をおくるようになり、40過ぎて自然に子どもができたという人がいました。

生殖産業はとても大切なものですが、大きなお金が動くので、そこにつけこむ人間も多く存在します。そんな海千山千な輩を前にどう戦うか。とにかくその覚悟はどれほどのものなのか。自らの生活スタイルで子どもはできうるのか、子育てはできうるのか。現在とこれからの、自分だけでなく子どもとの生活。年齢を重ねた今だからこそ、果たして子どもとの生活が必要なのかどうか、大いに考える必要があると思うのです。不妊治療を経て妊娠したからといって、45歳の妊娠は、実に25歳出産の約40倍の確率でダウン症が発症するという事実。子どもがダウンちゃんだったり自閉症だったりした場合の覚悟はどれほどあるのでしょうか。

妊娠した時は男の子がいいとか女の子がいいとか色々思いめぐらすかと思います。それが家内のお腹が大きくなるにつれ、元気だったら性別なんてどっちでも良いと思うようになり、出産時には、病気でもなんでも、生きててさえいてくれればそれでいい、そんな気持ちにまで至るのが普通だと思うんです。多分それが親というもの、少なくとも私はそうでした。先天性の疾患や障がいを持っている可能性は誰にもあります。生まれてからも、怪我や病気で大変な思いをする可能性があるのです。子どもは全くの他者です。自らに合わない場合も多いので、可愛いだけではありません。子どもとの生活に幻想だけを抱いているのなら、子どもなんて儲けない方がいい。障害が無くても大変なのだし、今は子育てが否定されている時代なのですから。

【ダウン症の発症確率】
45歳妊娠だと、25歳の約40倍の確率でダウン症が発症する
25歳 →1250分の1
35歳 →385分の1
45歳 →30分の1

2023年8月のブログ
どうしてそこまで大金を払って、みたいな気持ちは今でもある。実際高年での初産は赤ちゃんができるのも難しいし、できたとしても流産の可能性も若い時より低くはない。仮に生き延びたとしてもダウンちゃん等染色体異常の割合は数倍に跳ね上がる。それに加えて自分が病気にかかる割合も20代とはわけが違う。とにかく年齢が上がれば自分も赤ちゃんも全てのリスクが高くなる。


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