こんにちは。
久しぶりの新作が完成しましたので、ご紹介します。
スパンコール刺繡のバッグ "紫陽花のある風景"
間に合いました。
毎回毎回、季節に遅れを取って出品する私ですが
今回は、シーズンに先がけて出品出来そうです
”私にしか作れないもの”
少しでもオリジナル性の感じられる作品を求めて
デザイン、色合わせ、仕立て
全ての要素で、私らしさが表現できるように考えていきました。
製作前の段階で、頭の中にあったのは
毎年梅雨の季節になると、通りの両側いちめんに咲く色とりどりの紫陽花と
好きで時々通っているセレクトショップ「Deuxieme Classe」
に置いてあるようなバッグ。
洪水のような数の、とりどりの作品の中で
”こんな作品、めったに見かけない！”
”この人の作る、作品が欲しい！”
ご覧頂いたお客様に
そんな胸のときめきを感じて頂けるような作品をつくれるようになりたい。
作りながら、そんな気持ちが
大きく色濃くなっていきました。
今回、ちょっと冒険したのは色合わせ。
内布の色ですごく迷ったのですが、写真の色で決めました。
脇マチのグレーも候補にありましたが
写真に撮って客観的に眺めてみたら、渋～過ぎました(笑)
４～５色の多色づかいのバッグですが
縦、横、表裏 全てのラインで計算して仕立てています。
グレーを選べば、無難にまとまったかもしれません。
けれど、それはなんていうか、私にとって「優等生」的な作品でした。
今までの自分をつき抜けるような、色合わせが欲しい
全体的にただまとまっているだけじゃなくって
どこかに、ちょっとの”遊び”の感じられる作品、
紫陽花の季節は、同時に
夏がやってくるわくわく感も感じ始める季節。
どこかに
そんな気持ちの弾みも感じられる、躍動感のあるバッグ。
元気の出ない日も
持った時に、パッと明るい気持ちになれるような
そんなバッグ。
それには、グレーより選んだ色の方がしっくりきました。
縫製の面では、手縫いでつけるタイプの持ち手を選んだ為
裏側の縫い目を覆うべく、共布で作ったパーツを手縫いで縫い付けました。
これで、余計な縫い目は目に触れません。
前回、ブログ記事の写真に写っていた四角の生地の正体は
このパーツでした
様々な想いをのせて、無心に手を動かしていき
完成したバッグ、
今回、出品は iichi(★) のみとなります。
【追記】只今、トートバッグ部門トップページにて
注目作品に選んで頂いています。ありがとうございます！
掲載した写真の中には
私がこのアパートに引っ越してきた時から、
コツコツ手づくりしてきた庭で撮影した写真もあります。
以前、
販売サイトに並ぶプロみたいな写真の数々を目の当たりにして
気持ちが萎縮してしまっていた頃
ハンドメイドを始める前から
ずっと独学でカメラを楽しんできたけれど
販売用に
もっと本格的に写真の技術を磨いた方がいいのかな・・と悩んでいました。
そんな私でしたが
色々なサイトで、沢山の作品を見ていくうちに
「プロみたいな綺麗な写真だから、作品が売れるわけじゃない。
私は、私が撮る写真を大切にして続けていけばいいんじゃないか？」
そんな思いが芽生えていきました。
オリジナルってなんだろう・・・
私らしさってなんだろう・・・
作品と向き合い
自分と向き合い
その過程でもがく中で、芽生えた思いは
すっと落ちていきました。
今は
作品販売する上で、写真は大切な要素だけれど
写真以上に、必要な要素もある
”写真から、作品のまとう空気や作り手の想いが感じられるか”
ちょっと感覚的な話になってしまうのですが
そういうことなのかな、と私は思っています。
おしゃれさやウケそうな写真って
ある意味いくらでも人工的に作れるけれど
作品から出てくる魅力や、自分の思い・感情を写真で表現していこうとなると
そうはいきません。
多分、撮り手の内面、何を感じてどう生きているか
そういうものが、必要になってくるんじゃないかな
という気がします。
私が色々な作家さんの作品を、買う側の立場で見て楽しむ時間を考えても
そう思うし、しっかり写真から伝わってくる。
勿論、こちら側の勝手な印象の中での話ですが。
単なる好み、とかではなく
「この作家さん、好きだな～」とか「やさしさを、感じるな～」とか。
つまり、作品の魅力の源泉は
”作家さんご自身の魅力”
なのかなと。
まぁ、あくまで私の個人的な持論ですけどね(笑)
ハンドメイド同様、写真も試行錯誤の日々です。
撮影場所を、自宅の庭にする作家さんも
めったにいないと思いますので(笑)
そういう意味では、写真でも
私らしさは表現できたんじゃないかと、本人は思っています(＾_＾)
そんな写真の数々も
皆さんに楽しんで頂けたら、嬉しいです。
皆さんのご訪問、喜んでお待ちしております(*＾_＾*)
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