前号では「プラシーボ効果」がどのようなものかのお話をしました。今日はこの人間の潜在意識が、いとも素直に反応してしまうことを上手く活用しようということをお話します。

「何かをする」と必ずこのようになるという法則を創り、それを習慣化していけば潜在意識はそれが仮想の法則であったとしても、その通りの反応を示すことになります。

風邪を引いたときに「偽薬」でも治ってしまうのですから、風邪を引いた状態を何かに転換します。

例えば「悪口ばかり言っている自分」を改善したければ、偽薬として「水を飲む」ということに転換しこれを習慣にすることによって、「私は水を飲むと人の悪口を言わなくなる」と潜在意識に刷り込むのです。

このように考えればとても多くのことに活用でき、生活習慣の改善になっていくと思います。そして、何よりも大切なことは自分で決めたプラシーボ的な法則を強く信じることです。

強く信じることによって、心や体は思った通りの反応を示すようになります。自己暗示や自己催眠のようなものですね。

ですから、如何に前向きな「思い込み」を創っていくかが大切なわけです。マイナス思考の「思い込み」によって、変な自己暗示にかかってしまったら、それを改善するにもまた手間がかかってしまいます。

人間はプラシーボ効果のように恐ろしく単純なところがあり、その特性を上手く使うことで人生が好転していくということをいつも思い出してくださいね。

次号に続きます。