脳科学でわかる”ワーキングメモリ”と”勉強”についてのお話しです。

ワーキングメモリとは、私たちの脳が持つ、情報処理能力のことをいい作業記憶とも呼ばれています。


つまり、ワーキングメモリを鍛えれば、情報処理能力がアップして、勉強ができるようになるというわけです。なぜなら、勉強は脳の情報処理によって行われ、記憶する、集中する、思考するなどは脳の情報処理能力に関係しています。そして、やる気にも関係しているからです。


では、ワーキングメモリを鍛えるにはどうすればいいかというと、まず、食べ物です。もちろん、ワーキングメモリを鍛える方法は他にもたくさんありますが、食事は、健康面と勉強面で支えてくれる土台となるので大切です。

 ワーキングメモリを鍛えるのに効率が良い成分は、DHAという成分です。DHAを含んだ食べ物には、イワシやサバなどのいわゆる青い背の魚(青魚)です。魚以外だと亜麻仁油(あまにゆ)、しそ油、えごま油でもいいようです。DHAを含んだ食品が普段不足してないか気にしてみてもいいかもしれません。


もうひとつ、子供たちが好きな遊びでもワーキングメモリを鍛えることができます。

それは、「間違い探し」です。ほとんど同じ2つの絵を見比べて、違っているところを探し当てるゲームです。


これは、認識力、空間認識力、集中力を高めるためにも役に立ちます。ワーキングメモリの働きを競い合うゲームとして昔からの定番といえばトランプを使った、神経衰弱です。

「間違い探し」やトランプの「神経衰弱」は、一見ただの遊びで勉強には関係ないように見えますが、勉強に必須のワーキングメモリを楽しみながら鍛えることができるのです。ご家族、兄弟姉妹での遊びのレパートリーにいれてみてください。