「娘が嫌なことを嫌だと言えない」 | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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娘に信頼してもらえる大人であるためにまず必要なことをアドバイス頂けたらと思います。

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「娘に信頼してもらえる大人でありたい」

 

って言ってるんですけど、

 

「メッセージのどのあたりに、『娘に信頼されていない』って書いてあるのかな~?」

 

って読んでいきます。

 

 

 

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中2になった娘の事でお聞きしたいと思いました。

小6の冬に、娘が混んでいたスーパーでいきなり具合が悪くなり、本人はそれ以来、人混みや人が集まる場所に苦手意識を持つようになりました。

去年から中学に入学し、当時は大丈夫でしたが段々始業式や終業式などの行事が出られなくなりました。(保健室で休んだり、早退したり。)

昨日から学校が始まり、中2になり、1クラスの人数が36人から40人になり、教室内に全く余裕がなくなったそうで、娘は具合悪くなり教室に居られなくて保健室で過ごしたと言っていました。

本人は家に帰ってきたら元気で
「具合悪くなってさ~」という感じで特に深刻に悩んでいるようには見えないのですが………

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ここは娘ちゃんの現状が書いてあって、小6の冬から人込みや人が集まる場所に苦手意識を持つようになったんだよね。

 

それに伴って、学校の行事に出られなくなり、教室に居る余裕も無くなり、保健室で過ごすようになった。

 

でも、お母さんから見たら、家に帰ってきたら、元気だし、深刻に悩んでいるようには見えない。

 

 

 

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私自身も、幼い頃からとても敏感な子で、今は軽度のパニック障害もあり、できない事、苦手な事が多いので娘を理解できる部分はあります。


夫は娘を「あの子は我慢ができない。」と言っているので、このような事も正直相談しずらいなと思っています。

私自身は娘の様子を見ながら問題視せずに、その都度、娘と一緒に考えればいいかなと思っています。(気になっている時点で、問題視しているのかもしれません…あせる)

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このお母さんは軽度のパニック障害があるのと、

 

旦那さんは「あの子は我慢ができない」って言ってるんだったら、

 

「嫌なことや辛いことも我慢しないといけない」

 

っていう考えはもっていそう。

 

 

 

相手が、自分の考えを強く持っていると、たしかに相談しづらいよな~

 

攻撃されたり、否定されたように感じて、傷つくのは嫌だもんだなぁ~

 

 

 

気になっている = 問題視している

 

はちょっと飛躍してるから、そこまであんまり気にしなくてもいいかな。

 

 

 

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「嫌なことから逃げてはいけない」の記事も読みました。

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これは、この記事のことかな?

 

「嫌なことから逃げてはいけない」ってやると、子どもは"自分で"不幸な人生を選択するようになる

 

 

 

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私自身のハードモード人生の理由が書いてあるようでした。

人混みが苦手になったと同時くらいに、嫌な事があると具合悪くなり、それを避けるようにもなってしまいました。

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「人混みが苦手になったと同時くらいに、嫌な事があると具合悪くなり、それを避けるようにもなってしまいました」

 

っていうことを自分で責めてたんだろうなぁ。

 

 

 

人混みが苦手になったこと

 

嫌なが事があると具合が悪くなること

 

それを避けるようになったこと

 

 

「そんな自分がダメだ」

 

「本当は人混みが平気な方がいいのに苦手な自分はダメだ」

 

「嫌な事があると具合が悪くなる自分はダメだ」

 

「嫌な事を我慢しないといけないのに、我慢できない自分はダメだ」

 

「逃げてる自分はダメだ」

 

ってな感じで、自分を責めてるのかなー。

 

 

 

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娘を自由にさせているつもりでしたが、嫌な事を嫌と言えない空気を私が出していたんだなとも思います。
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自分が醸し出してる空気って、なかなか気付けないよね(笑)

 

ただ、娘ちゃんが「嫌な事を嫌と言えない空気」を感じているかどうかは分かんないなぁ。

 

 

 

嫌と言わなくても、態度で示してるじゃない?

 

人混みを拒否したり、教室には行かずに保健室に行ったりしてる。

 

それって、結局、

 

「嫌だ」

 

って言ってるのと同じだよね。

 

 

 

嫌だと言う代わりに、具合の悪さを使ってる、とも言える。

 

裏を返せば、嫌だと言えるようになると、具合の悪さを使わなくてもよくなる。

 

嫌なんだから、具合が悪くなりそうだな、嫌だな、って思ったら、すぐに「これは嫌なことだ!」って気付いて、そこを避けたら、具合が悪くならない。

 

 

 

そのことを

 

「私が、嫌なことを嫌だと言えない空気を作っている」

 

って考えると、絶好の自分責めの材料になる(笑)

 

 

 

ここで自分を責めるということは、このお母さんは、

 

「嫌な事を嫌だと言えない自分」

 

を責めてるんじゃないかな。

 

 

 

「嫌なことを嫌だと言わない」

 

ってのは、子どもの課題です。

 

 

 

子どもが言いたかったら言えばいい。

 

子どもが言う勇気が無かったら、言わない選択を取る。

 

その結果、具合が悪くなることもあるでしょう。。。

 

 

 

「娘ちゃんが嫌なことを嫌だと言わない」

 

のはあくまでも、

 

「娘ちゃんの課題」

 

です。

 

 

 

でも、ここでお母さんが、

 

「私が、嫌なことを嫌だと言えない空気を作っている」

 

「私のせいで、娘は嫌なことを嫌だと言えなくなってる」

 

って自分を責めるということは、

 

「私が、娘の言動をコントロールしている」

 

っていうことも同時に言ってるよね?

 

 

 

「私のせいで、娘は嫌なことを嫌だと言えなくなってる」

 

ってことは、

 

「私が、娘を言えなくさせている」

 

ってことでしょ?

 

 

 

私が、娘に、言えなくさせている

 

だよね。

 

 

 

お母さんが娘ちゃんのことで自分を責めるたびに、

 

お母さんが、娘ちゃんをコントロールしていることになる。

 

 

 

言い換えれば、お母さんが自分を責めるたびに、

 

「お母さんが、娘ちゃんの課題を奪っちゃってる」

 

ってこと。

 

 

 

つまり、

 

「娘ちゃんが嫌なことを嫌だと言うかどうかは、私によって決まっている」

 

って思ってるわけ。

 

 

 

自分を責めたくなる気持ちも分からいではないし、

 

僕がとやかく言うことでもない。

 

自分を責めたいなら、存分に責めたっていいし、自分を責める権利を、このお母さんも持ってる。

 

僕も持ってるし、みんな持ってるけどね。

 

 

 

ただ、

 

「私が、嫌なことを嫌だと言えない空気を作っている」

 

って思って、自分を責めるなら、それはすなわち、

 

「私が、娘を『嫌な事を嫌だと言えない』ようにコントロールしている」

 

っていうことなんだということは覚えておいてもいいかもしれない。

 

 

 

その上で、自分を責めるのかどうかを考えたいね。

 

責めちゃダメとは言わない。

 

それは僕が決めることじゃないから。

 

 

 

もし、このお母さんが、

 

「どうしても、自分を責めたくて責めたくて仕方が無い!!」

 

って思ったら、我慢せずに責めたらいいと思うんよ(笑)

 

 

 

そういう自分だって、いていい。

 

 

 

ほんで、その気が済んだら、自分を責めるのをやめて、娘ちゃんを解放してあげて、娘ちゃんの課題を返してあげてもいいかもしれないね。

 

「娘ちゃんを解放してあげる」

 

っていうのは、

 

「娘が嫌な事を嫌だと言わないのは、私は関係無くて、娘が自分で選択をしているんだ」

 

って思おう、ってことね。

 

 

 

娘ちゃんの課題を自分で背負わないようにする。

 

それが「娘ちゃんを解放してあげる」っていうこと。

 

 

 

 

 

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メンタル不安定な私のようになって欲しくないと無意識に考え過ぎているのかもしれません……

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あー

 

これは

 

親あるある

 

だね(笑)

 

 

 

「私のようになってほしい」

 

から、私のようになるように関わる。

 

 

 

「私のようになってほしくない」

 

から、私のようにならないように関わる。

 

 

 

「どっちも子どもをコントロールしている」

 

って分かる?

 

(このお母さんに、というよりも、これを読んでる人に問いかけてます笑)

 

 

 

お母さんのようになるのか、ならないのかは、娘ちゃんが自分で選択すること。

 

お母さんが自分に自信が無ければ、

 

「私のようになってほしくない」

 

って思うんかもしれんけど、それは娘ちゃんの課題に踏み込んじゃってるんよね。

 

 

 

「娘には、私のようになってほしくない」

 

っていうのは一見すると、子どもに対する願いなんだけど、これを裏返すと、

 

「私はダメな人間だから、娘には私のようになってほしくない」

 

「私は人生に失敗したから、娘には私のようになってほしくない」

 

「私は幸せに生きられないから、娘に私のようになってほしくない」

 

っていうような、自分責めが出てくるんだよね。

 

 

 

表面的には娘ちゃんに対する願いなんだけど、実は、ただ自分を責めてるだけなんだよね。

 

あ、繰り返すけど、自分責めしてることはダメなことじゃないよ。

 

ただ「自分責めをしている」っていうことで、それ以上でもそれ以下でもない。

 

そして、お母さんの自分責めに、娘ちゃんが巻き込まれてる形やね(笑)

 

 

 

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娘に信頼してもらえる大人であるためにまず必要なことをアドバイス頂けたらと思います。

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そして、この一文に戻ってくる。

 

ここまで読んでみると、

 

「お母さんが娘ちゃんに信頼されていない」

 

というよりは、娘ちゃんは信頼していると思うんだけど、

 

「自分が娘から信頼されていることを認められていない」

(=自分を責めちゃう)

 

っていうことなんかなと思うんよね。

 

 

 

つまり、このお母さんが本当に目指したいところは、

 

「娘に信頼されること」

 

ではなく、

 

「自分責めをやめて、自信を持てるようになり、楽しく生きられるようになる」

 

っていうことなんかなと思う。

 

 

 

そのためのアドバイスということならば、

 

1.他者からどう見られるのかを気にするのをやめる

 

2.自分がやりたくないことはやめる

 

3.自分がやりたいことをする

 

4.嫌だと思ったことは嫌だと言う

 

です。

 

 

 

こういう生き方のことを

 

「自分の人生を生きる」

 

って言います。

 

 

 

他者がどう思うのかなんて、他者に迷惑をかけてない限り、どうでもいい。

 

自分と子どもの幸せを願うのであれば、まず親がやることは、

 

「自分が自分の人生を生きること」

 

やね!

 

 

 

そしたら、人混みが苦手でも、HSPでも、幸せに生きていける。

 

そしてこのお母さんは、意識的には子どもを変えようとしていないし、

 

「自分に原因があるんだ」

 

ってことも分かってる。

 

 

 

ただ、その原因が

 

「私が、娘に嫌な事を嫌だと言えなくさせていた」

 

のではなく、

 

「娘ちゃんのことを、自分責めのために使っていた」

 

ことなので、

 

「娘ちゃんを使うのをやめよう」

 

っていうこともあるんやけど、そもそも、

 

「自分責めをやめて、まずはお母さんから幸せに生きようぜ!」

 

ってことから取り組んでみるのがオススメ。

 

 

 

その上で、

 

「課題の分離」

 

やね。

 

 

 

娘ちゃんが嫌なことを言わないでいるのもOK。

 

具合が悪くなってもOK。

 

人混みが苦手でもOK。

 

 

 

課題を分離するということは、

 

「娘ちゃんが人混み苦手なのに、お母さんは人混みを克服した」

 

みたいなこともOKだということ。

 

そしたら、お母さんが娘ちゃんの相談にも乗れるようになるよね。

 

 

 

子どもが不幸を感じていても、親は幸せを感じてもいい。

 

親子で共倒れする必要なんて1mmも無くて、親が先に幸せになったら、次は子どもが幸せに生きられるように関わればいい。

 

子どもが幸せなら、親は子どもから学べばいい。

 

 

 

「子どもが不幸を感じているから、私も不幸にならなきゃ」

 

ってなると、両方とも不幸になっちゃうから苦しいよね(笑)

 

 

 

 

このお母さんとのやり取りの続きを載せておきます。

 

 

 

 

 

相談をいただくと、僕の勉強にもなってありがたい。

 

そして、こうしてブログで紹介させてもらうと、これを読んでみる人の参考にもなるよね。

 

ありがたい。

 

 

 

 

 

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