10時30分より府中の森 市民聖苑斎場 第3式場にて神秀山瑞應院 法音寺第十二世

中僧正 明憲和尚の葬儀に随喜した。大導師 妙光院 酒詰明正台下 職衆4人。

当山職員運転のクルマで10時30分に到着。随喜席に案内された。 

 

淑徳学園英語科の先生をされていて、お話していて温厚なお方という印象しかなかったが、ご長男の父上のことについての文書を読ませて頂いて、多彩な趣味を持たれ、大変な勉強家というのを知った。

 

趣味として、春蘭や寒欄を温室で栽培。庭では四季の花を欠かさず繁茂させ、大きな水瓶で睡蓮や大賀蓮を大切に育てていたとのこと。土を使わない水耕栽培もされ、家庭菜園でいちご、トマト、キュウリ、サラダ菜などを育てていらしたそう。朝晩の食卓を彩っていたというくらい本格的。

 

斎場にはギター、チェロ等が飾られていたように楽器演奏もされていらした。これは私は知らなかった。もともとピアノとギターの心得があり、音感がよく、専門の先生について晩年はチェロとウクレレに取り組んでいたそうです。

人前で披露することはなかったそうですが、私としては聞いてみたかったですね。

 

ライフワークとして初会金剛頂経の研究をされていたそうです。宗派主催の教養講座受講をきっかけに梵・蔵・漢のテキストと対照した経典本文を理解するために寝食を忘れて勉強されたそう。その過程は数十冊のノートに記されていて今も書斎を埋め尽くしているそうです。

その後、「維摩経」の読誦にも取り組まれたとのこと。英語の先生だけあって英検取得に向けてお孫さんに特別授業をされた。本職の英語に留まらず、中国語もかなり堪能で60代から学び始め、数年後にはNHKの中国語講座に出演し会話劇を披露したそうです。これはすごい。されていたことを知ると皆に吹聴しない謙虚さを持ち、そのことも含めて改めて尊敬の念を持った。

 

  👈府中の森 市民聖苑

 

収骨をし、収骨後の初七日忌に参列した。明憲僧正のご冥福を祈ります。

 

3時から、同じ場所、府中の森 市民聖苑で檀家さんのいわゆる直葬があり、電話して白木の位牌を持ってきてもらい勤めた。時間が無かったので、49日忌の折に授戒会をすることを葬家に伝えた。

家に電話して、クルマで迎えに来てもらった。