15年前の今日のブログ

 

大阪のさわら出版が1993年2月15日に初版発行したさわら出版発行の「住職の手づくり法話」というのがある。30年以上前になるので、書いたのはもっと前。

投稿した私も若かった。

 

同じころに書いた別の文章も「住職の手づくり法話」に載っていた。

 

   👈当山施餓鬼法要

施餓鬼についての文章も載っていた。

これも短いので転記してみよう👇

 

みなさまおそろいで・・・・

 

 餓鬼というのは、私たちのいのちの底に潜む、暗くて、炎のように燃えている欲望を象徴しています。それに施しをするということは、自分さえよければという考えを捨てることです。慈愛の心を実践することです。

 お施餓鬼は、お寺とお檀家と協同で皆さまの精霊はもちろん、「三界萬霊」と申しまして、人類はもちろん、鳥や動物、虫、魚の霊、すべての生きものの霊を慰め、供養する日です。

 

 私たち人間は、鳥や動物、虫、魚はもちろん、植物、鉱物、万物のお陰で毎日毎日を過ごしています。食でいただき、衣類で使い、住まいで恩恵を受けています。更に、よりよい生活ということで、害虫退治をし、それにとどまらず、夏の日盛りに外を歩きますと、つい蟻を踏みつぶしてしまいます。

 

 このように、日々、もののいのちを取り、他の生き物の犠牲によって暮らしています。この業が積み重なって悪因をつくり、災難や不幸を招きます。これを防ぐため、餓鬼道にいるものを主賓に、三界萬霊を供養し、回向します。

 

 施餓鬼法要は、私たちが災難病難を免れて生きていくために、また受け難き人間界に生まれたものとして、是非やらなければならない法要です。本来は、毎日行ってもよろしいくらいの法要です。

 

 本年もまた、代参の方も含めまして各家々からのご出席をおすすめします。ぜひ、みなさまおそろいでお越しください。

 

 以上が31年前に書いた小生の文章でした。

 

今年も5月25日(土)に当山の施餓鬼会を行います。

施餓鬼会法要の前に、施餓鬼布教として法話があります。

私の伝でいろいろの方にお願いしています。

 

今年は真言宗智山派大本山 高尾山 薬王院貫首(かんす) 佐藤秀仁僧正

 

「お大師さまと山岳信仰」と題して修験道の先達でもある佐藤秀仁僧正に実践に基づくお話しをしていただきます。