本日のテーマ 

【笑いの力を人生に活かす】

 

 

毎日の生活の中で、笑うことを心がけてきました。

その理由は、“笑は凄い力を持っているから”です。

 

笑いの力を知ったのは、1991年に健康に関する雑誌の編集の仕事をしていて、「ガン治療の特集」をしたときでした。

人間の免疫であるリンパ球の仲間のナチュラル・キラー細胞が、笑うことにより活性することが実験で示されました。

 

ナチュラル・キラー細胞は別名NK細胞ともいいます。

ナチュラルは、「生まれつき持っている」という意味で、キラーは「殺し屋」という意味です。

キラー細胞は内部に毒を持っていて、ガンに食らいついたら、その中に自分の毒を注入して殺します。

だからNK細胞はガン細胞を攻撃し死滅させる力を持っているのです。

当時の雑誌に登場いただいたのが、岡山県倉敷市の病院の内科医で「生き甲斐療法」として笑う治療をしていた伊丹仁郎(いたみじんろう)先生でした。

 

1991年に大阪グランド花月で行った「歴史的大実験」(?)を初めとするいくつかの実験によって、笑いがガンを癒す力を強くすることや免疫力の異常を改善させることが明らかになりました。

実験は、20歳から62歳までのボランティアの男女19人に参加してもらい、大阪・南の「なんばグランド花月」で、3時間にわたり漫才、漫談、喜劇などで大いに笑う体験をしてもらいました。

そして、笑い体験の直前・直後に採血をし、NK細胞などの活性を比較して調べました。

その結果、NK細胞では、技術的な理由で測定不能となった1人を除いて、18人中14人が、笑いの体験後に上昇を示しました。

直前の値が基準値(正常範囲)より低かった5人は、笑いの体験直後に全員が上昇しました。また、直前の値が基準値より高い値を示していた8人は、笑いの体験直後にさらに上昇したのが4人、下降した(それでも基準値より高い数値)のが4人、という結果となりました。(表1を参照)

以上の結果を統計学的に検討した結果、直前の値が平均レベル以下であった人は、笑い体験の直後にNK活性が上昇することが明らかとなりました。

このような上昇は、ガンの治療に使われている代表的な免疫療法の薬の一つであるOK432を注射することで起きる上昇の速度よりもはるかに速いものでした。

 

  

(1991年の実験のデータ)   (参考文献の書籍)

 

また、ガンの手術をした後に「前向き思考」の学習を続けると、手術後6年目の再発率が半分に、死亡率は3分の1になる、という驚くべきデータも発表されています。

これらの報告は、絶望・うつ・悲しみなど、マイナスの心理状態をもつ場合と、その逆に、希望を失わず、前向きに建設的・意欲的に、笑いに満ちて生きる場合とでは、免疫力やガンの生存率に大きな差が出ることを示しています。

 

こんな実験もあります。

聖マリアンナ医科大学で行われた実験ですが、カラオケでキラー細胞を強くすることができた。一生懸命歌うと一気に活性化する人が多いそうです。

 

 

わたしは現在64歳になりますが、身体はいたって健康で、どこにも問題はありません。

しかし、わたしは自身に「いずれはガンになる」と言い聞かせてきました。

だからそれを防ぐために日頃からガンにならないトレーニングしてきました。

特に免疫に影響を与える精神面には力を入れてきました。

 笑うこと…

 前向きに考え明るく生きること…

 ストレスを発生させない、溜めない…

以下の9項目もできる限り生活の中に取り入れてきました。

 

伊丹仁郎先生が推奨している『キラー細胞健康法』です。

①  毎日7~8時間の睡眠をとる。

②  心身両面のストレスと過労を避ける。

③  心配・不安・悲しみなどを、なるべく短く乗り越える。

④  憂鬱(ゆううつ)感が長く続くときには、早めに専門医に相談し回復をはかる。

⑤  適度な運動を毎日、少なくとも週3回実行する。

⑥  カラオケなど、自分が好きなことに打ち込む。

⑦  体内キラー細胞が、ガンを食いつぶすイメージトレーニングをする。

⑧  面白いことがなくても、いつも表情だけは微笑む心がけをする。

⑨  面白い話を聞いたり、自分でも考えたり、話したりして楽しく笑う。

 

 

最近ステキな言葉を知りました。

 

■アフリカのスーダンのことわざ…

「無益な日々とは笑いのない日々」