本日のテーマ 

【先に相手を喜ばせる】

 

 

人に何かをお願いしたときに、相手が気持よく引き受けてくれると嬉しくなります。

反対に断られることもあり、その断り方もつっけんどんだと嫌な気分になります。

 

相手がすんなりと受け入れてくれるかどうかは、日頃の相手との付き合い方が関係していることもあるようです……。

 

 

例えば、自分が何かをお願いされる立場になったとします。

どんな相手ならば気持ちよく引き受けることができるか?

そう考えるとわかりやすいかもしれません。

 

お願いされた相手が、

 日頃からお世話になっている人…

 以前にこちらのお願いを気持ちよく引き受けてくれた人…

 好感を持てる人…

そんな相手であれば気持ちよく引き受けることができますね。

 

だから日頃からの接し方が大事になります。

 人に親切にする…

 先に相手を喜ばせる…

こんな行為が人付き合いの種蒔きになるのかもしれません。

 

この事を、わたしは尊敬する二宮尊徳から教えてもらいました。

 

――二宮金次郎(尊徳)の知恵――

金次郎は畑を耕す鋤(すき)が壊れてしまったので隣の家に借りに行きました。すると隣の人は「これから使うところなので、仕事が終わらなければ貸せない」と言いました。すると、金次郎はその家の鋤を持ちだしてきて、その家の畑を耕して種まで蒔いてしまう。するとその家の人は喜んでくれ、それからはなにくれとなく便宜を図ってくれるようになったのです。

 

(画像は『二宮金次郎』松山市造著 ポプラ社より)

 

 

これが金次郎の発想です。

「自分が先に人の役に立つために実直に仕事をすれば、後からそれを上回るものが返ってくる」

常に相手を優先して、まず良い思いをしてもらい、利益を得てもらう事を実践しました。

 

人は、相手に良くしてもらえば、良い対応で返したくなるものです。

まずは、日頃から相手を大切に思い、喜んでもらう事をしておけば、何かお願いをするときに相手も快く引き受けてくれるでしょう。

 

 

■二宮尊徳の言葉…

「譲って損はなく、奪って得はない」