本日のテーマ
【心を置く】
たしか、こんな俳句がありました。
「人の世は川を流るる木ノ葉かな」
きっとこの俳句は、
“人生はいつも何かに流されながら生きてしまう人間の性”
を詠ったのでしょう。
自分の人生に当てはめてみると、まったくその通りと思えてしまいます。
今年に入り、ある決意をしたのですが、もう忘れている自分に気づき、ハットして情けなく思う自分がいます……。
吉田松陰の教えに“こんな問い”があります。
「最も約束を破りたくない相手は誰か?」
“最も”は、一番大切な人を意味します。
最初は身近な大切な人が頭に浮かびましたが、ココに辿り着きました。
それは、‟自分”でした。
自分との約束を守れないことは、決めた事ができない人間ということになります。
自分の場合、誰も指摘したり、とがめたりしないので逃げ道があります。
こう考えると、本当にしっかりしなければ‟自分をつくる”ことはできないと再認識させられます。
反省して、2つのことを決めました。
1、 自分との決め事は安易にしない。
これは、気持ちでするのではなく心に置くということで、頭で決めるのではなく、心から決めるという意味です。
2、 毎日の瞑想で決めたことに心を置いたことを確認し続ける。
ココぞというときには、想いや気持ちではなく心を置く必要を感じました。
心に置くとは、心に落とし込むのですから重たい覚悟ということになるでしょう。
そう考えると、心をしっかり使っていかなければならないことに気づかされます。
それ以来、毎日の瞑想でこう考えるようになりました。
「今日という一日を、どんな心で、どこに心を置いて使わせてもらうか…」
こんなことを書いていて今、
日本の哲学者、中村天風氏の言葉が浮かびました。
「人生は心一つの置きどころ」
もっと心の重みをしっかり活用できる訓練を積むことにします。