最近読んでよかった本を簡単に紹介します。
なお、紹介の順番は五十音順にしています。
私のブログでは月2回本の紹介をしています。
何故本を紹介しているかについては、2016.9.29「「最近読んでよかった本」の新たな効能?「ニュートラルな気持ち」へ!」をご覧ください。
「図書館戦争」有川 浩(ありかわ ひろ)
1988年、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を規制する「メディア良化法」が制定される。法の施行に伴い、メディアへの監視権を持つメディア良化委員会が発足し、不適切とされたあらゆる創作物は、その執行機関であるメディア良化隊による検閲を受けていた。この執行が妨害される際には武力制圧も行われるという行き過ぎた内容であり、情報が制限され自由が侵されつつある中、弾圧に対抗した存在が図書館だった。図書館側は「図書館の自由法」を制定し、本の自由を守るべく自主防衛の道へと突き進んだ。これ以降、メディア良化隊と図書隊の抗争が始まったのだ。時代は昭和から正化へと代わり、図書隊は防衛力を増し、メディア良化隊との対立は、激化の一途をたどっていた。正化26年、高校3年生の「笠原郁」は、ある図書隊員に検閲の窮地から救われる。その隊員を「王子様」と慕い、図書隊の道を歩み始めた。正化31年、郁は念願の図書隊へと入隊を果たしたが、指導教官である「堂上篤」は、郁が目指した憧れの図書隊員とは正反対の鬼教官だった。郁は懸命な努力と姿勢が認められ全国初の女性隊員として「図書特殊部隊」に配属され、堂上のもとで幾多の困難な事件・戦いに対峙しながら、仲間とともに助け合い、成長していく。第39回星雲賞日本長編作品部門受賞作品。全6作からなり、コミック、テレビアニメ、アニメ映画、実写映画、テレビドラマがにもなりました。
「図書館内乱」有川 浩
図書館戦争シリーズ第2作。両親に防衛員勤務と言い出せない「笠原郁」の勤務先に、田舎から両親がやってきた。防衛員とバレれば図書隊を辞めさせられる。図書隊による両親攪乱作戦は、果たしてうまくいくのか。その他は、完全に恋愛小説になっています。手塚兄弟の登場で、違った方向性も生み出し、今後の広がりを予感させます。