労働と生活と創作 | SEAWEST blog

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同人ゲーム制作サークル「SEAWEST」(しーうぇすと)のブログです。

どうも、缶三郎です。

久しぶりのブログ更新です。
2か月以上開いてしまいました。

この間に何をしていたかといえば仕事をしてました。
前回、書いたように自分はワーカホリックではないことが判明したので、
思う存分に仕事をしてました。

とくに楽しくはないのですが、充実感はあります。
仕事はひと月も頑張ればいくらか成果がでるので、同人活動と比べるとコスパが良いです。
ただそうやって調子乗ってると次々に面倒な仕事に連鎖してしまうのでワークライフバランスを考えると良くないです。

難しいところですね。

あとはもう、最近はちょっと諦め気味というか、
人生あるあると思いはじめましたが、
思わぬところから生じてくる問題に生活レベルの見直しを迫られたりします。

2020年もしんどい年でしたが
2021年も終わり間際までしんどい年となりました。

平穏をかき乱すのものは敵だと思っていた若かりし頃ですが、
今では不穏こそが人生のデフォルトだぜ!と思い直してます。

そう思えば、抱えてる潜在的リスクはまだまだ沢山あるわけで、
現状の生活が過ごせてるだけ、ぎりぎり幸運かも?と思えなくもないわけです。


まあ、それはおいておきまして。
春の日に道が続く(三)の話です。

感染状況が下火になった先月、タイミング的には今しかないと思って、
岩手にロケハン(シナハン?)行ってきました。

もう1年半以上?温めていた話のメイン舞台となる念願のロケハンでしたが、
結論から言うと、舞台設定の見直しに至りました。

ロケハン1日目にして自分の中で「なし」と思いが決着してしまいました。

がっくり来ましたが、2日目からは普通の旅行と割り切って観光を楽しみました。

考えていたロケ地と花巻が近くだったので急遽、宮澤賢治の史跡巡りなどすることにして満喫です。
羅須地人協会跡地、賢治の眠る「雨ニモマケズ」の詩碑を前にすると色々と頭をよぎるものがあります。

「欲はなく……」
昔は賢治の思い描く理想像に憧れてたはずなのに、
いつからかそういうのを青臭いと否定するようになった自分。

いったい、いつから変わってしまったんだろうか、とか。

北上川の川べりを歩きながら、じっくり感傷的に人生を振り返ります。

天気もよく、周囲に人影もなく、何にも邪魔されない贅沢な時間でした。

あとはすぐ近くの桜地人館、めちゃくちゃ素敵な所でした。
雰囲気が個人的にドツボです。

ちなみに、そこで詩碑の除幕式を映したビデオが見られます。
著名な高村光太郎の手による詩碑、歴々の町長をはじめとしたお偉方たくさん出席しての壮大な除幕式で、
刻まれた詩文との対比がなんとも皮肉な感じですし、
そこで賢治の母親、腰の曲がった小さなお婆さんが詩碑を前に手を合わせている姿なんかを見ると、
宮澤賢治も普通の人の子だったんだなというのが感じられて、新鮮でした。


花巻、良いところ。
 

賢治詩碑から見下ろす「下ノ畑」