春の葬列

ママの弟…つまり叔父が亡くなりました。長く肺がんを患った末の死でした。

判った時にはすでに手術できないと言われ、投薬治療でここまで来ました。メジャーな病気は次々と新薬が出てきて凄いですね。叔父も告知から１５年以上も頑張ることができました。同じ病に友人Ａ子の伯父が私の叔父より３年早くかかり、時期以外は似た病状でアレコレ話したりしたんですが、Ａ子の伯父は今から６年ほど前に亡くなってて、のびた分だけ新薬のおかげだな〜などど思ってしまうのです。

叔父は教習所の教官をしていて、母方はもちろん、父方の親戚一同の運転免許取得に助力してくれたものでした。取りにくい運転教習の予約もポコポコ入れてくれて、最短で取れるようにしてくれました。無口で余計なことを言わない人だったから、叔父の思い出はいつだって教習所とお盆やお彼岸での挨拶回りの姿ばかりです。自分も病なのに、スッチのことも心配してくれて、感謝しかないですね。

叔父がよく言っていたように、ママが健康で長生きできるように尽力して返すしかないですね…。合掌。

日頃生活をしていて、知らずにフィルターをつけて物事を捉えています。

自分がどうでありたいか…というよりは世間一般的にどう映るか、どうあったら良いかで行動していませんか。他者に合格スタンプを捺してもらうために生きているのでしょうか？

そのスタンプは本当に自分欲しかったものでしようか？

何枚も重ねたフィルターを外す時間が必要です。素顔のあなた、本当の気持ちが見えなくなっています。一度しっかりと確認しましょう！

大勢の中の自分。人は一人では生きていけない…社会、集団の中にいる安心は代えがたいものだけど、意志を失った大きな生物の細胞の一部になってしまったかのような錯覚に陥る。これだけは間違いなく自分であるという芯を守るために、社会の一員であっても適度な距離感が必要です。

相手を必要以上に侵略してはならないし、あなたもまた守られるべきです。

ですが、拒絶はいけません。完全な孤立にならないよう、程良い距離感で電車に相乗りしている気持ちで行きましよう。