出演舞台「ラストサムライ-瀧善三郎のBUSIDO」本番に向けての思い。 | 大岩主弥のガンガンいこうぜ

大岩主弥のガンガンいこうぜ

岡山出身、在住の俳優です。JAEに12年所属。現在は岡山をベースに映像、舞台問わず活動しています。
愛媛県東温市を舞台にしたドラマ「Guardian of TOON~東温の守り人~」の脚本・監督をはじめ、作品を作る事にも力を入れています。

テーマ:

舞台「ラストサムライ-瀧善三郎のBUSIDO」

昨日最終稽古が終わりました。 




関わる事が決まってから半年以上。

長い期間、身も心も捧げてきた作品がいよいよお披露目。


本日、歴史新大陸公式さんから私のコメントリレーが掲載されましたので、こちらにも転載させていただきます。

今の自分の思いを余す所無く書きました。

以下


下矢印



甚九郎稲荷物語でも今作でも作品世界を深めて下さる素晴らしいナレーションの中村恵美さんからバトン受け取りました。

篠岡八郎役の大岩主弥です。


2/9の七曲神社での瀧善三郎慰霊祭において、篠岡八郎さんの書いた棟札を見せて頂きました。






また、劇場で展示される予定の瀧善三郎さん直筆の手紙も拝見しました。


頭では瀧さん達が生きた時代と今自分が生きている時代は地続きという事は分かっているつもりです。しかし、歴史という知識だけではその事を忘れてしまいます。こうした実を伴った遺品を拝見すると、改めて歴史の繋がり、瀧さん達が本当に生きていた事を実感すると共に、何かを残し伝える事の大事さを感じます。


「人間は二度死ぬ」という言葉があります。皆に忘れられる事が2回目の死であると。我々が演じる事で、瀧善三郎とその周りにいた方々の記憶を少しでも後世に伝えられるならば、これほど嬉しい事はありません。

その思いを亡くしてはいけないのだと思います。


全日程チケット完売という有り難いお知らせは、神戸事件や瀧善三郎という人の今的注目度の高さを感じます。

嬉しさと共に大きな責任を感じます。

かつてこの世界を生きた人物を演じるという責任。そのある種、傲岸不遜な行為を乗り越えるために、台本を読むだけでなく、歴史の真実の断片をいつも探し求めます。


神戸事件が余り知られていないという事は、今回の舞台でのイメージが見る方のファーストインプレッションになります。

軽々に扱ってはいけない。

だからこそ真剣に真摯に作品に向き合ってきました。


私が演じる篠岡八郎という人。







ほとんどの方は初めて聞いた名前になると思います。

私も配役が決まった際、恥ずかしながら知りませんでした。


篠岡八郎という人物を知るため、神戸事件の資料を読み、事件の起こったその地に赴きました。実際に行軍したであろう道も歩いてみました。また、故郷金川に行き、御津町史を読み、篠岡さんが書いた瀧善三郎自裁之記にも目を通しました。


歴史の断片を集め、台本と向き合い、想像力という糊で断片を繋ぎ合わせ、やっと生きた人間となってきました。稽古を重ねてきましたが、まだまだ本番まで篠岡さんを知り深める旅は続きます。

相手と真剣に向きあった時に生まれるもの。

それが本当に舞台上で生きる事。


瀧善三郎と篠岡八郎は親友です。

瀧善三郎役を演じる後藤勝徳さんには以前からサムライ仲間と言われていました。

歴史を舞台を芝居を愛し、研鑽する事を惜しまず、責任感に溢れ、今回のようなビックプロジェクトを進める後藤さんの事を尊敬します。

それは篠岡が善三郎に抱いていた思いにも似ているかも知れません。


瀧善三郎さんや篠岡八郎さんの生きた思いを皆様にしっかり伝えて行きたいと思います。


劇場でお待ちしております!

配信の方はスクリーンでお会いしましょう!

岡山が生んだラストサムライと瀧善三郎に関わった全ての方々の事を知って欲しいです。

沢山の方に見ていただけるよう祈っております。







さて長くなりましたが、次はミュージカル俳優としての顔がピックアップされがちですが、日本舞踊もされていて、岡山で所作美しく時代劇を演じられる数少ない俳優、瀧善三郎の奥方はつ役の清水ゆきさんにバトンをお渡しします。


2025年 2月

22日(土)17時開演

23日(日)14時開演

#岡山芸術創造劇場ハレノワ中劇場


劇場で配信で。

是非この物語を見て下さいウインク