41歳にして、セクシャリティがわかってきた | 今日も、犬とベッドシェア

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おじいちゃんのパピヨンさんと暮らす、ソロ活&おひとり様人生エンジョイ中な私の雑記帳
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私は生物学上は女性ということになっているらしいけど、ぶっちゃけ物心ついたときから同性に対して謎の苦手意識があるし、今はシスジェンダー(心身の性別が合致してる人)の女はもはや天敵だと思うくらい無理。

 

では、かといって男になりたいとか男だと思うというわけでもない…でも、女性と括られると「なんか違うよな」なので最近は性別欄「その他」とか「非公開」にすることが多い。

 

あと一応、結婚歴もあるけど…そもそも私は本当に異性が好きなのか?と聞かれるとイエスと断言は出来ない、パートナーさんに関しては「LOVEの好き」じゃなくて、どちらかと言うと「人としてのリスペクト」に近い気持ちのほうがしっくり来る。

 

このブログのかなり初期の方に出てきたあの人のことも今思うと恋愛感情とは違う気持ちだったような気がする。

 

「セクシャリティ診断」なるものがあるそうで、私も試しにやってみた…その結果

 

こころの性

  • クエスチョニング(自分や好きになる相手の性別は考え中

ふるまう性

  • ノンバイナリー(性別にとらわれたくない)

性的指向

  • クエスチョニング(性的対象の性別は未定/不明)
  • サピオセクシャル→相手の「知性」に性的魅力を感じる
  • リスセクシャル→性的な感情を否定はしないが、それを自分には向けられたくない

恋愛指向

  • アロマンティック→(生身の)他人に恋心を抱かない
  • フィクトセクシャル→アニメや漫画などのキャラクターに対して性的魅力を感じる

という結果らしいけど…この結果見る限り、私が子供のことから感じていたモヤッとしていた事に対して整合性がついてくるというか?そう感じた理由がわかってきた気がしなくもない。

 

この診断結果、ちょっと専門的な用語も多いのでひとつづつ自分の経験談入れながら解説します…長くなるので覚悟して。

 

まずは「こころの性→クエスチョニング」から

これは「自分自身の性別や、自分が恋愛対象になる性別は不明もしくは未定」という意味らしい。

そもそも私はシスジェンダー女性にものすごい苦手意識があるので少なくとも自分は絶対的な女性とは断言できないかもしれないけど、男性になりたいとかはない。

そもそも男性には異性としての興味関心がない、でも同性が好きってわけでもないので…どっちにするかはとりあえず保留で。

 

「ふるまう性→ノンバイナリー」

簡単に言うと「女性/男性らしさ」にとらわれない外見や言動を望む。

例えば女性なら外に出る時は化粧をするとか、男性ならヒゲを伸ばすけど髪は短くなきゃダメとか…言動や服装で「女性/男性的」って言われたり決められるのが嫌

これもあったな…子供の頃に「女の子なんだから」とか言われる理由が納得行かなかったり、初潮が来て絶望したり、ブラジャーを高校に入るくらいまで着けたくなかったり、今でこそネイルはやってるけど俄然ヘアメイクには興味なしだし(これはINTJの特徴も由来してるかも?)。

今は「女らしく」とか言われるともれなく怒ります(笑)

ちなみに赤いランドセルも渋々使ってた感じですかね…元々赤が好きじゃない(当時の好きなサンリオキャラキキララパイセンだったし)し、幼稚園の時はカバンも指定品で紺色だったのでなんでいきなりこんな派手なやつなんだとギャップについていけなかったってのもある。

小学校高学年くらいから同性に対する苦手意識が芽生えてきたような気がする…このころから現れる「いかにも女」みたいな人達が嫌いだった、こまっしゃくれた女児も嫌い。

未だに妊娠や出産に嫌悪感を感じるのは「女性性に全振り」したメスと言った方がしっくりくる行為だからかもね(自分には絶対無理!!的な意味で)。

 

「性的指向→クエスチョニング・サピオセクシャル・リスセクシャル」

これもあまり知名度のない単語出てきたから分けます。

まず、性的指向はこころの性と同じく「対象は未定/不明」です。

 

サピオセクシャル…簡単に言うと「相手の”知性”に対して性的魅力を感じるタイプ」のことをこう呼ぶそうだ。

ここで言う知性とは学歴とか社会的地位という意味よりも「知的能力」を意味する、内容の深い会話とかきちんとした文章とか頭の回転が早いとかな人に惹かれがち。

これねぇ、もう思い当たる節しか無い…今までそういう関わり合った人達で長く続いた人、ほぼ全員知的能力高い、高めの人達ばっかりだわ。もちろんパートナーさんも含めて。

私自身が言語的コミュニケーション大好き人間なので、そういうのについてこれる人じゃないと無理~!!みたいなところはある。

似たような言葉で「サピオロマンティック」ってのがあるけど、こっちは「相手の知性に対して恋愛的な魅力を感じる」タイプのことを指すそうで似てるけどちょっと意味が違うみたい。

 

リスセクシャル…「他者に対して性的感情を持ったりするけど、自分には向けないで」というタイプなんだって、これはこの診断やって初めて知ったけど言われてみるとそうなのかもしれない。

「相手から好意を持たれる」のは一向に構わないんですが…そこに性的感情を伴われるとしんどいです、私の中では「恋愛感情≠性的欲求」なので、勝手にセットにされても困ります。

相思相愛の仲だったとしても、性的な欲求を向けられると…一気に冷めます、プラトニックな関係こそ至高だと思ってます。

思春期くらいにハマった児童書のシリーズ作品の連作モノで主人公達が最後結婚して一度完結、その数十年後に子供が産まれた設定(私は未読だけど、妊娠までの過程も書かれていたとか?)になった続編が出版されていた事を知った時に、某掲示板のスレッドに「2人はプラトニックな関係だったから良かった、子供出来るとか生々しくて心底ガッカリしたわ」と書いたら理解が得られなかったことがあったな。

相手の事がどうでもよくなります…「そうか、そうか、つまり君はそういう奴だったんだな。」な気分になります。

ここだけの話ですが、いわゆる「大人の映像作品」的な物を視聴することもあります…でも、自分がそういう事をしたいか?と言われると微妙なところです。

これも過去記事で書いたかもしれないけど「夫婦生活=性的行為」って定義はおかしくね?と思うのも、おそらく私がこういうタイプだから。

ちなみにこれ、いわゆる性嫌悪症とは別物らしいのでそこんとこよろしく。

 

「恋愛指向→アロマンティック・フィクトセクシャル」

アロマンティック…ここに来て初めて「ロマンティック」って言葉が出てきた、簡単に言うと「恋愛感情を持たない」という意味。

今一度確認しておきますが「恋愛感情≠性的感情」です、恋愛感情と性的な欲求は別物とされてるので切り離してください。

冒頭で書いた「パートナーさんに対しては”LOVEの好きじゃない”」としたのはこういう事です…このブログの初期に頻出していたあの人に対しても同じ気持ちでした。

そもそも「人を好き」ってどんな感じなんですか?私の場合、誰か気になる…という時はだいたい「もっとこの人と話がしたい、色々な話題を共有したい、私に知的刺激をプリーズ!!」的な気持ちなので「ドキドキする」とか「胸が一杯になる」とか本能的・感覚的なものがわからない。

そのせいか?同性同士に限らず男女混合メンバーでも、いわゆる「恋バナ」とか「恋愛にまつわる話」になると完全にアウェーになるので自分から会話に入ることもないし、そういう話を振られてもハッキリ言って迷惑以外の何物でもない。

私の人間に対する「好き」ってやっぱり「性別抜きで人として好き」とか「リスペクト」に近いのかもしれない。

 

フィクトセクシャル…簡単に説明すると「架空のキャラクターに惹かれる」タイプの事を指すそうです。

性的に魅力を感じる場合はフィクトセクシャル、恋愛感情が向く場合はフィクトロマンティックとなります…これに関しては、おそらく「アロマンティック」なので便宜的にフィクトセクシャルになってるのかもしれませんが、どちらかというとフィクトセクシャルの方が近いかもしれないです。

「一生推せるし、推して行く!!」「こいつにだったら人生賭けても良い」と心に決めたシナモロールの存在をきちんと認知した時の気持ち、たぶんあれを「一目惚れ」っていうのかな?あんな気持ちになったのはあの時が初めてだよ…生身の人間には感じたことのない気持ち。

 

今回、このセクシャリティ診断を通してより一層自分自身への理解が深まったように感じます…あの時感じた違和感の正体とか、自分が自分でいるために大事にしたいこととか。

 

こういうセクシャリティで社会的な制度とか生活面で困ったことはほとんどないですが…アロマンティックやリスセクシャルのあたりは色々と誤解されたり、いらん押し付けを食らうこともありました。

 

他のセクシャリティの人を否定する気も無いし、確かにシスジェンダーの女は天敵という認識はあるけど、別に危害を加えようとかは毛頭思ってないので…全面的に理解しろって言わないけどせめて「こういう人もいるのね」くらいにとどめてくれるとありがたい、リアルだとほとんどいないけど、ネットだと執拗に否定したがる人が多すぎて無理。

 

むしろ、こういうの否定したがる人達ほど一度でいいからセクシャリティ診断やってみるのをおすすめしたい…意外と自分で気づかないだけってこともあるかもしれない。