最近ニュースの移り変わりが早くてブログを書こう、書いて、校正、とかしている間にもう古めのニュースになってしまっているのですが・・・
先日ホリエモンが「中学受験なんてくだらない」と発言したことがちょっとした物議をかもしました。
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私もこの考えに賛成です。
なぜそう思うのかといえば、私が高校卒業まで住んでいた実家が秀才マンションだったからです!
今回はその秀才マンションの思い出を書いてみたいと思います。
私が小学校1年生になるときに新しくマンションができて、私たち家族は賃貸からそのマンションに引越ししました。
マンションはA棟とB棟という2つの棟で構成されていて、世帯数はそれぞれ54世帯ほど、間取りは3DKと4DKの部屋がありました。
静岡県の清水市(今は合併して静岡市清水区)という人口約24万人程度の町のマンションで、マンションランクは中の下くらいだったように思います。
このマンション、引っ越ししてきた当時は父母+小学生の子ども数人という家族構成が多かったのですが、子供たちが成長するに従いA棟の子供たちはヤンキーになり、B棟は勉学で頭角を表す子が多くなり、B棟は通称秀才棟と呼ばれていました。
※ちなみに私はB棟です笑
本当に、B棟の子供の秀才ぶりはなかなかすごかったんです。
T一家。
父・母・長男・長女・次男という構成。私が小学1年生の時には長男と長女はすでに中高生だったため、個人的には当時5年生の次男と子供会の行事で顔を合わせるくらいしか接点はなかったのですが、T家の長男は清水東高という地元でのトップ高校のさらにその中でも各中学でトップの者だけが入学を許される「理数科」に通っていました。そして、現役で東大医学部に入学しました。
そして長女も清水東高の理数科から現役で静岡の公立医科大学に入学。そこから数年後、子供会の会長をしていた次男もまた、清水東高の理数科から現役で東大医学部に入学しました。次男が中学3年生の夏休みに1日13時間勉強をしていたというのは都市伝説のようにマンション内を駆け巡ったものです。
で、2階に住んでいたK一家。
こちらは父・母・長男・次男・三男
という構成。長男は清水東高から現役で早稲田大学、次男は私と同じ学年で、清水東高の理数科に入学したものの途中から文転して現役で一橋大学。出来が悪くて~とKのお母さんがこぼしていた三男も、蓋をあけてみると東高の次の進学校であった清水南高校から現役で地元国立大学に入学しました。
時代もあったと思いますが、清水市という地域では中学受験をする人はごくごく少数。当然のようにみんな授業料が安い公立高校を目指していました。
地元密着型の塾は何個かありましたが、都内近郊のSピックスとか緑なんとかとか、当たり前ですがそういうのとは無縁の土地でした。
そんな地域のこじんまりしたマンションB棟54世帯から、TとKきょうだいを含めて数年の間に東大2名、国公立医学部1名、一橋大学1名、東北大学1名、早稲田大学1名、静岡大学2名、全て現役。
これってなかなかの優秀者排出割合ですよね。
TもKも両親は地味な感じの方で、中の下の程度のマンションで住民に溶け込み慎ましく暮らしていましたし、そして子供たちもそれなりに子供会行事に参加していました。
私は、そんな秀才一家を身近に見ていて子供心に強く感じるものがありました。
それは、勉学での頭の良さはもう遺伝的なものが強く、そうではない人が足掻いても限界があるということ。
ちなみに中学生くらいの時にT一家のお父様は東大卒、お母様は御茶ノ水女子大卒だということを聞いて、益々その思いを強くしたのでした。
中学3年のときの担任の先生は私のポテンシャルを評価してくれていて、多少つま先立ちしても清水東高を受験しろ、東高はOBも多いから就職するときなど将来が違ってくるから、と言ってくれましたが、私はその当時から自分はそこまで頭が良くないし、勉学が好きではないから東校に入ったら苦労するなと思って二番手の進学校であった清水南高校を受験しました。
良いのか悪いのか、自分の能力を俯瞰で見て冷静に判断してしまうのはやっぱり自分の実家であるB棟の秀才たちを間近に見てきたからということは大きかったと思います。
これはもう社会に出た人なら多くの方が気づいていると思うのですが、勉強が好きではない子供を無理やり良い大学に行かせて学歴だけつけても社会に出たら通用しません。
地頭が良くない人を差別しているわけではなく、人には合う合わないがあるだけということです。
もちろん勉学だけができても社会では通用しないのだけど、学問を含めた知識の吸収力と咀嚼力は息を吸うようにできる人というのが少なくない一定数いて、これは無理やり吸収させられる人とは雲泥の差がある。
私のマンションB棟のような人たちは、苦痛や苦悩をして良い大学に入ったわけではないので自分たちの頭の良さを顕示欲求に使うことはない。
したがって発信しない。
よって、ネットが台頭するまでは彼らの存在はあまり知られてこなかったように思います。
今回ホリエモンのような稀有な人が発信してくれたことで、子供たちが自分に合わないことをさせられる苦悩、塾などの学習費捻出のために四苦八苦する親、といった誰も得しない受験システムが少しでも薄くなればいいと思います。
高学歴者をむやみに崇拝する社会はくだらない。
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小日向るり子
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