「・・・はぁ・・・」俺。
「有難うございます。今の私たちにとってはとても貴重なアドバイスです。鮫行さんのご家族が私たちのこと認めていただけただけで、とても満足しました」ホッとする裕美。
「いいないいな!お兄ちゃんと裕美さんのこと私も応援する!でも・・・」志奈子。
「なぁに、志奈子ちゃん?」裕美。
「もっとブログに書いてくれたらいいのになって思うよ。裕美さんの最近のお兄ちゃんとのデートのブログってどこ行って何したってことがなくて、ほとんど裕美さんの独白ばっか。それはそれでいいんだけど、何か物足りない。嵐の記事もないしな」志奈子。
「志奈子ちゃん、ワザとそうしてるの。誰かに私が書いてるってことばれたくないしね。嵐は、彼にヤキモチさせたくないだけ。それでいいかな?」裕美。
「裕美さんらしいね。あんな女の子の切ない心情書いたブログ(Intermission:参照)ってなかなかないもんね。ちなみに裕美さんのブログのアクセス数ってどの位あるの?」志奈子。
「読者数じゃなくてアクセス数?そうだなぁ、300人かな?読者は今はお断りしてるの。鮫行君が止めろって言うしね」裕美。
「裕美のブログは俺だけ見てればいいんだけど、凄いな!毎日そんなに見てる人いるんだ!だからランクも凄い上位なんだ」俺。
「いろいろ恋に悩んでる人も多いのよ、私と違って。でも、それだけのアクセス数ってやっぱ凄いよ。じゃランクも凄いんでしょ?」志奈子。
「私そんな自慢めいたこと言いたくないんだ。私のブログにランクとか載ってるから見てね。これでいいかな?」裕美。
「ブログの話にはついていけないけど面白いものなの?」おかん。
「みんな自分の趣味とかいろんなこと書いた日記みたいなもんかな?誰でも見れるからみんな書いてる。自分の記録として残るから楽しいよ」俺。
「でも公になったらマズイことも出てくるから気をつけて書きなさいな。誰がどう見てるか不安だしね」おかん。
「俺は彼女以外には俺のブログのこと誰にも喋ってないし、あ、志奈子は知ってるか。『さめゆきの日記』ってタイトルだけどそれを俺が書いてるなんて誰も分からないと思う」俺。
「まぁ何かあったとき困るから気をつけて書きなさい」おかん。
「は~い。母ちゃんはブログ書いてみる気ない?」俺。
「私はパソコンの画面見るだけで疲れるからいいわ。書きたいこともないしね」おかん。
「アラフォーのブログも結構あるみたいだけどね」俺。
「そんなの書く時間があったらテレビ見てるわよ。ドラマ見てる方が楽しいもの」おかん。
「そう、残念」ちぇ、話が合わないや。
(続く)
