4月20日

 

滋賀県の湖東エリアを走る『近江鉄道』

田園地帯を走る2両編成は、その走行音から『ガチャコン』の愛称で呼ばれている。

鉄道事業は30年間の赤字経営で、存続するかの協議が行われた結果、鉄道運営は近江鉄道、施設は沿線の自治体で構成する管理機構が保有する事で継続が決定した。

この4月1日からその『上下分離方式』での新生近江鉄道事業がスタートした。

 

チョットは新生近江鉄道に貢献しようと、ガチャコンに乗る事にした。

地元サイクリストとしては、最寄り駅から利用できるサイクルトレインが便利だしね。

 

 

  ガチャコンでゆく 日野町散策

 

土日は乗り放題の『1デイスマイルチケット』が900円が利用できる。

高宮駅から日野駅までは片道890円なので、電車代が半額みたいなものだ。

 

日野駅の駅舎は1916年当時の面影を残して、2019年に再生工事された物。

建築費用をクラウドファンディングで賄ったんだって。

上下分離方式では、施設を各自治体管理するってこうゆう事なんだろうな。

 

滋賀県の湖東エリアは、京都や大阪、名古屋や北陸への交通の要地を生かた近江商人を多く輩出したエリアだ。

ガチャコンの親会社である西武鉄道、高島屋、伊藤忠、住友財閥、三井財閥、東レ、ワコール、西川など。

 

江戸時代の近江商人は、全国を駆け回るビジネスマンだったんだね。

 

日野商人が販売していた商品の一つが、漢方薬の『萬病感応丸』

観光案内所の日野まちかど感応館は、当時の商家の旧正野玄三薬店だ。

 

 

 

  4つのダム巡り

 

今回の『ビワイチサイクリングマイレージ』の指定地点には、8か所のダムがある。

全てポイントチェックすれば、オリジナルダムカードが貰えるんだって。

これは行かねばなるまい。

 

 

■日野川ダム 公園のため池の様な雰囲気のあるグラベルフィル式ダム。

ダム湖の向こうが、日野町のランドマークでもある綿向山だ。

 

グラベルロードで走るには楽しい湖周遊歩道。

八重桜が満開だった。

 

■蔵王ダム ロックフィル式ダムを見上げられるナイスなフォトスポット。

ダムカードはかもしか荘で配布してくれる。

 

■野洲川ダム 野洲川水系の重力式ダム。

洪水吐から白糸の様な水が流れているのを見て、この後の青土ダムに期待大。

 

■青土(あおつち)ダム 野洲川水系のロックフィル式ダム

特徴的な2つのゲートレス洪水吐に、水が流れ落ちる越流が見たかったんだけど、少しだけ貯水量が足らないみたい。

 

コレを期待してたんですけどね。

滋賀県のHPより、画像を拝借。

 

野洲川の青羽谷は切り立った渓流で、昭和3年に岩盤を手掘りした隧道を完成させたそうだ。

現在はコンクリート製となったが、当時の名前の『へつじ隧道』

 

 

  御代参街道をゆく

 

東海道の土山宿と中山道の愛知川宿をつなぐ脇往還が御代参街道だ。

伊勢神宮と多賀大社への参詣道ではあるが、近江商人にとっては商売の道だったんだろうな。

 

現在は県道41号線となっているが、旧道の笹尾峠への看板も整備されている。

この先で登山道となるので、自転車では行けない。

 

宿場町だった鎌掛(かいがけ)の集落。

2001年に廃校になった旧鎌掛小学校は、雰囲気のある木造校舎だ。

ここもアニメやドラマにロケに使われて、聖地って呼ばれているんだって。

 

日野町内の御代参街道の分岐にある『いせみち』を示す石灯篭が、地名の伊勢道の由来となった。

 

日野駅に戻って風通しのいいベンチで、次の列車を待つ。

1時間に1本のローカル線、日野町の商家に特徴である桟敷窓を模した待合室の窓から見える田園風景。

ちょっとした旅気分が味わえた。

 

約46キロ走行

 

 

 

 

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