千葉市美術館で行われている、板倉鼎・須美子展に行ってきました。






大正時代、パリでの3年間の滞在の間に多くの作品を残したアーティスト夫妻。

板倉鼎(かなえ)さんは生まれは埼玉ですがその後松戸に転居、千葉で美術を勉強されたとのこと。

鼎さんの絵はシンプルな画風だけれど、力強く多彩な色を使い分けて、それに幻想的でどこかロマンチック。

夫、鼎さんに絵の指導を受けた須美子さんの絵は、この世の中がすべて楽しい!とあふれ出ていて、とってもかわいい!

解説に、鼎さんは写生のため千葉県保田にある、物理学者であり歌人である石原純の別荘、西村伊作設計の「靉日荘」に滞在、その後、与謝野鉄幹・晶子夫妻の執り成しで文化学院の学生だった須美子さんと結婚とありました。

伊作さん?! 

文化学院!与謝野夫妻!!!

文化学院卒業生として、思いもかけず大好きな名前が出てきてうれしい!

その接点は解説には書いてなくて。

保田に別荘を持っていた石原純は、北原白秋らとともに歌誌『日光』を創刊。

北原白秋も与謝野夫妻も、お茶の水にある文化学院の教師。

石原純の父は、日本基督教会本郷教会牧師の石原量。

本郷のお隣にあるお茶の水にあった文化学院の創設者の西村伊作さんは、無宗教と言っていましたが、父が牧師さん。

須美子の父は昇 曙夢、ロシア文学者。

お茶の水には、ロシア正教のニコライ堂があります。

皆さんお知り合いだったのでしょう。

結婚後ハワイで4か月滞在してからパリに3年間過ごした板倉鼎・須美子。

作品はどれも、幸せに包まれていました。

パリでも日本でも高く評価された2人。

若くして亡くなってしまったため、今まであまり注目を浴びなかったと書かれていました。

もしも、2人、長生きしていたらどんな絵を描いたのか。

千葉にゆかりある、そして、大好きな文化学院にゆかりある方たちを知ることができてとてもうれしかったです。

美しい絵に包まれたひと時でした。

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