先週も円安の勢いが止まりませんでした。

155円丁度が数字的節目、介入警戒レベルとされていましたが、
財務省の出方を見るように恐る恐る上値試しをして155円台乗せ、
その後も高値圏を維持。

そして、金曜日の日銀金融政策決定会合では金融政策の維持、
国債買い入れ額も据え置き、つまり円安対策は何もしないと分かると、
そこから更に円安が進んで、結局大引け時点で158円台まで乗せることとなりました。

植田日銀総裁は会見で、
「基調的な物価に円安は今のところ大きな影響でていない」
と発言しましたが…嘘でしょ?

円安による物価高が市民生活に重大な影響を与えている事実を理解していない?

日銀は円安容認、しかし、財務省は円安認めず、
意思疎通されておらずチグハグ。
どちらも自分の仕事の事だけしか考えていないわけね。

それにしても、これほどまでに円安が進んでいるのに、
どうして財務省は為替介入しないのか?

先週は金曜日だけで3円以上も円安進行、
4月だけで7円以上も円安進行しており、
これはまさしく誰が見てもれっきとした”過度な変動“です。

にも関わらず、なぜ介入しない?
神田財務官は「介入原資は無限にある」と発言してたよね?
無限にあるなら介入すればよいのに。

ハッキリ言って手詰まり。嘘がバレたということ。

財務省はやたらと”投機投機“と言ってごまかしているど、
本当は投機ではなくファンダメンタルズに基づいた円売りです。

純然たる日米金利差という円安理由があり、
しかも、物価高に増税、他国と比較して経済成長していない、
国民がどんどん貧乏になっている事実を見れば円が安くなるのは当然。

要するに、国力低下が第一の理由。
国力に見合ったレベルに円が落ちているだけの事

私もトレードで得た利益の多くをドルに替えているが、
それは投機としてやっているのではない。
日本という国の弱さを見て、三流政治家たちを見て、
円を持つリスクを考慮したうえでの行為です。

もうそろそろ自分の資産について真剣に考えたほうが良いですよ。
あまりこのような表現を使いたくないですが…マジでやばい状況です。

NISAで自分の持ち株が30%下落して大騒ぎするのに、
円が30%毀損して何も思わないなんて…マネーリテラシーを上げたほうが良いですよ。

ということで、
先週分のUSDJPYの1時間足チャートを振り返っておきます。
(チャート内に、青色四角枠を記述していますが、
 これはマイルールにおけるロング指向の領域を表しています)
cpb24042801
週初から400PIPS上昇、週末に向けて反り上がっている状況が分かります。

トレーディングとしては難しかったでしょうか。
まぁ、何も考えずロングだけしておけば利益になったかもしれませんが、
為替介入が警戒されている状況では、
安易にロングポジションを持つこともできません。

ポジョションを持った途端に介入されたら悲惨ですから。

当然私はドル円でのトレードは最初から見送る方針でしたので、
このチャート形状でもトレードしていません。

サブウィンドウの通貨の力関係を確認すると、
JPY売りが進行している状況がよく分かります。

それに対してUSDはそれほど買われていなかったので、
先週のドル円の上昇はJPY売り主導であったわけです。

他には週を通してEUR買いが優勢だったので、
ユーロクロスのロングを主体にしたトレード方針が良かったでしょう。

さて、月曜からの相場ですが、
まずは為替介入があるかどうかです。

もはや口先介入は虚しいだけ、何の効果もないとバレてしまったので
今度こそは嫌々ながらも介入せざるを得ない状況に追い込まれた感もあります。

私はドル円での通常トレードは行いませんが、
介入が起きたことを想定して、既に指値済み。急落待ちです。