まさちぇりーの部屋・鉱物採集とか!日記

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まさちぇりーの部屋にようこそ!
主に水晶、鉱物採集を2011年より開始。
日本の美しい鉱物に心惹かれ綺麗な石を探しに行きます!(*゚ー゚)ゞ

いろんなアクアリウムもしているよ~ヽ(゚◇゚ )ノ

感想等お気軽にコメントください♪(*^.^*)

鉱物採集をしてくると、

 

様々な状態の採集品がえられます。

 

産地やモノによっては、

 

クリーニングを考えることは多々あります。

 

「これ洗ったら(きれいになるかも!)」

 

そういう思いは、

 

誰にでも湧いてくるものです。・ω・

 

もっと石を綺麗にして、

 

観賞価値や標本価値を上げたいです。

 

極端な例で申し訳ありませんがー

 

例えばこのような、

 

水晶群晶をクリーニングしたいとします。

正しくは「群晶であろう」ものです。

 

いくつか綺麗な結晶が見えており、

 

大量の褐鉄鉱が降り積もっている感じです。

 

そうするとクリーニングの目標は。

 

この茶色いのをどかして、

 

綺麗な水晶を多く見せたい!となります。

 

今回はちょっと茶色を残すとか、

 

そのままが一番とかいう話はおいておきます。

 

あくまで全力で綺麗にすることを目標とします。

さてどうしたらよいでしょうか?

 

結論から言うと、

 

最初からイメージすることはできません。

 

石のクリーニングというのは、

 

数ある経験から導き出す必要があります。

 

この石の場合まず言えるのは、

 

一回の酸処理では絶対に全部は落ちないということです。

 

褐鉄鉱が分厚い場合は、

 

薬剤が奥まで浸透しないことが多いです。

 

かなり弱らせることはできますが、

 

全部剥がすほどの力は期待できません。

 

結局残った茶色が粉を吹いて、

 

かえって仕上がりは良くないです。

 

ただこれは仮に、

 

仮に上にのっているもの全部が褐鉄鉱だった場合のケースです。

 

他にも石の状態について可能性が考えられます。

 

①全部褐鉄鉱だった場合

②石英や他の金属が混じっている場合

③汚れの下の水晶がガサついている場合

④汚れの下の水晶がなかった場合

⑤基盤の石英が強固でなかった場合

⑥水晶との共生鉱物が見つかる場合

 

この石をクリーニングして、

 

綺麗な水晶を露出させたいのは山々ですが。

 

①〜⑥の可能性のことを考えると、

 

むやみに酸処理をしないほうがいいような気がしてきます。

 

そうでなくても酸処理を弱くするとか、

 

部分的に処理をしてバランスをとるとか。

 

なんらかの配慮が必要になります。

 

結局これは強力な酸処理をしてみて、

 

素晴らしい結果が得られるか?

 

この石の場合それは微妙なんですよね。(´・ω・`)

 

まあ仮に綺麗なクラスターが埋まっているとしても、

 

クリーニングを進めるにはかなりの手間と技術が必要になります。

 

やる場合はまず酸をしっかり浸透させて、

 

濡れて暖かい状態で弱った褐鉄鉱をピンで掘ります。

 

粗く掘ったあとはしばらく水に浸けて酸抜きをし。

 

また酸に浸けて浸透させ同じ工程。

 

落とせる汚れが無くなるまで繰り返します。

 

このサイズのクラスターに、

 

そこまで手がかけられますか?

 

というお話です。

 

今日は何が言いたいのか?というと。

 

クリーニングを進めていくと、

 

残念な結果を目撃することも多いということです。

 

自分なりにより立派な標本を目指して、

 

石を綺麗にするのがクリーニングなのですが。

 

石がそもそも綺麗じゃなかった…

 

という結果も当然あります。

 

また石がイメージと違った状態で、

 

クリーニングの仕方を間違えていた。

 

そんなこともあるわけです。

 

だからクリーニングはやる前に、

 

しっかりとイメージします。

 

まずどの石をクリーニングするべきか考えて選びます。

 

本当にその石はクリーニング必要ですか?

 

次にどんな状態にしたいのか?

 

理想像と目標を定めます。

 

じっくり観察して正しく石の状態を把握して。

 

適切な方法で処理をしていきます。

 

時には手間をかけ慎重に、

 

クリーニングを進める必要があります。

 

もしくはクリーニングをしない決断も。

 

「これ洗ったら(きれいになるかも!)」

 

そういう思いは、

 

誰にでも湧いてくるものです。・ω・

 

慣れてくると採集中に現地で、

 

ある程度クリーニングの目処が立つものですが。

 

まーじっさい 

 

やっえみんとよーわからん!

 

ってやつもいっぱいあります。(。-ω-)zzz. . . 

 

 

 

何回か手に入れる機会はありましたがー

 

ちょっとそれは(飾るのに)大きいとか・・・

 

そんな高いのはいらん(かけられない)とか・・・

 

配置が(なんとなく)きにいらないとか・・・

 

人工だから(主義的に)持つべきでないとか・・・

 

これも結局持っていそうで、

 

もっていなかったシリーズですね。

 

今回はちょうどいいのがあったので、

 

いるか?と考えつつも手に入れました。|д゚)チラッ

 

山梨県の水晶トッコ(人造トッコ)です。

モルタルに水晶と黄鉄鉱が埋めてあります。

 

水晶はもちろん本物ですが、

 

これは人造のクラスター標本です。

 

トッコとはクラスター標本や母岩付き標本の意味になります。

 

古い鉱山用語では群晶のことを「トッコ=突鉱」と呼びました。

 

隙間は砂で自然に見えるよう化粧がしてあります。

水晶は角閃石と緑泥石入りなので、

 

これは水晶峠の水晶を使っているっぽいです。

人造トッコはかつて昭和の時代に、

 

甲府地方の山梨土産として作られていた民芸品です。

 

これの底には筆の文字で、

 

「昭和十五年四月二十五日」

1940年に製造ということでしょうか。

 

こちらは戦前標本ということになります。

 

国産の鉱物標本全般にいえることですが、

 

戦前より前の標本は証拠も含めて数が少ないです。

 

明治~大正時代と伝わる標本はぼちぼちありますが、

 

昭和初期とわかる鉱物標本は実はあまり見かけません。

 

戦後も人造トッコは作られており、

 

他にはバッタリや乙女や八幡の水晶も使われていたようです。

 

もとは山梨の一般向けのお土産です。

 

もちろん鉱物マニア向けではありませんが、

 

一周回って鉱物マニア向けになりました。

 

いつ誰が買ってきて、

 

どうやってうちまできたのでしょうか?

 

この水晶の置き物。

 

知らなければ84年も前に作られたものとは思えない。

底に消えない文字で書いてあるから、

 

その時代のものとわかるのです。

 

石は特に水晶類は経年劣化はしません。

 

普通に管理していれば、

 

何十年でも何百年でもそのままの状態です。

 

当たり前にはなっていますが、

 

これは石にしかない特殊能力です。

 

世の中に出回っている石の殆どは、

 

何時代の何年に出たものかは書いてありません。

 

後の時代になる(時代が進む)ほど、

 

過去の標本の情報は失われていきます。

 

難しいですが本当は標本の採集年くらいは、

 

記録してあったほうが理想ではあります。

 

ずっとあとの人間達にとって、

 

そのほうが価値ある標本になります。(。-ω-)zzz. . . 

 

 

先日のGW中の採集品のご紹介です。

 

皆さんは連休中、

 

どんな石を見つけてきましたでしょうか?

 

何か所か稀元素が出る産地を回ったので、

 

帰ってから採集品の稀元素チェックを必ず行います。

 

現地での目視の観察は当然ですが、

 

帰ってから見ていて気がつくことも多々あります。

 

だから水でゴシゴシ洗う前に、

 

ちょっと脆い鉱物がどっかにあるかも?

 

と気にする必要はあるのかなと思います。・ω・

 

普通は蛍光しない水晶だろうが、

 

とりあえずUV(紫外線)を当ててみます。

 

何種類かの微量元素や分子は蛍光しますからね。

 

あ~ほるあ・・・

頭付きの結構立派な水晶が強く蛍光しました。

 

わからんと思いますが比較用に右側にも、

 

実は蛍光しない水晶を1つ並べてあります。

 

これは部分的に「玉滴石」が共生していました。

 

花崗岩由来や熱水脈には玉適石はしばしばみられます。

 

水玉状とか薄い膜状で何かの石の上に存在します。

 

前回までの採集品は蛍光なんてしなかったのですが、

 

ちゃんとやってみるものですね~

 

これなんかは凄い蛍光をしています。

これも左に比較用の石が1つありますよ?w

 

なんなら右よりも大きい結晶が置いてあります。

 

まあよく蛍光しているのはこれでわかると思います。

 

これは水晶の形がわかるくらいに、

 

玉滴石が広範囲に共生しております。

水晶がしっかり蛍光するシチュエーションてあんまないので、

 

こういうのはとっても嬉しいですね~

 

あれ~?と思った人もいるかもしれませんがー

 

これらはほぼ水色に蛍光しております。

 

普通は玉滴石の蛍光色というと、

 

黄緑色が一般的だとおもいますが・・・

 

例えば蛭川の黒水晶の上の玉滴は黄緑が多いですもんね。

 

でも玉滴石は青緑とか水色の蛍光もあります。

 

あと玉滴は白っぽい蛍光もあったと思います。

 

じゃあ水色の蛍光の原因って何?ってはなしですが、

 

通常は玉滴に含まれる微量のウランって黄緑色に蛍光します。

 

ウランガラスとか黄緑色が殆どです。

 

確証はありませんがひょっとすると、

 

風化作用の結果で水色に変化するのかもしれません。

 

なんか堀り跡とかズリで見つかる玉滴石には、

 

青っぽい蛍光のものが多いような気がします。

 

ただ玉滴石は本当に脆いので、

 

そんな場所で残ってみつかるのは稀ですが・・・

 

そう(風化が原因)だと仮定すると土や日光や水分のどれかで、

 

蛍光色が変わるという意味合いになりますがー

 

シリカ中の微量元素がそんな変化を起こしますでしょうか?

 

まあ知らんけど~

 

何年か前からそういうことを考えながら、

 

水晶上の玉滴石の蛍光を楽しんでおります。(。-ω-)zzz. . .