英会話教室は何のために通うのか? | ホントの教育情報提供者のブログ

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予告してあった英会話教室の話です。

ここ数年小学生の習い事のトップに上げられるのが英会話教室!

これは親御さん達が、
社会に出てからの英会話の重要性、
または受験においての英語の重要性を認識したためだと感じます。

英会話教室は子どもにも好評です。
「楽しい」
「面白い」
「英語が好きになった」
など、子どもが楽しんで通えるのも人気のひとつです。

ただ、
もし親御さんが、
子どもの高校受験や大学受験を考えて、
英会話教室に通わせようと思っているのなら、
それは??????です。

前回も書いたように、
英会話と受験英語はまったく別物です。
たしかに、
早いうちから英語に慣れるというメリットはあります。
しかし、
受験英語に対してはそれ以上のメリットはありません。

反対に、
英会話教室に通っている子どもほど、
中学生になってから英語が嫌いになる傾向もあります。

これは、「面白さ」の質が違うのも原因です。

英会話教室が面白いといのは、
漫画やテレビゲームやメールが面白いというのと同じものです。
英語を使ってゲームをしたり、
みんなでワイワイ会話するのが楽しいのです。

一方、
勉強がそれほど苦にならない子どもは、
知的欲求を満たすことが面白く感じる子です。

ゲーム的な面白さというのは、
動機付けや興味を引くことには効果的ですが、
じっくりと理解し覚えるという勉強には向かないのです。

中学校の英語は当然書いて覚えることが増えます。
そうすると、
今まで楽しく感じていた英語が一気につまらなく感じるのです。
今まではワイワイ遊びながら覚えていた英語も、
一人で書いて覚えて、さらにテストまである。
そのため、
一気に英語への興味がなくなる子が多くなるのです。

中学校の授業のやり方に問題があるのは認めます。
受験英語が未だに文法やスペルなど細かいことに意義を唱える人の気持ちもわかります。

しかし、
受験英語の形態が変わらない以上、
文句を言っても仕方ないのです。


英会話教室を否定している訳ではありません。

英会話は、受験よりもむしろ社会に出てから重要です。
そのために子どものときから英語に触れることは悪いことではありません。

ただ、
中学・高校で英語に困らないようにとか、
受験のために通わせようとしている(既に通ってる)ならば、
それほど役に立たないということを親が認識しておくべきです。

最近は英会話教室の側もこのことに気づいていて、
会話やゲームだけではなく、
スペルの練習や、文の基本的な組み立てなど、
中学に繋がるような形式を取り入れる教室も増えています。

現代の子どもは、
習い事が多くて1週間埋まってしまうこともあります。

本当に必要な習い事を厳選して、
もう少し余裕のある生活をしてもらいたいと感じます。