子犬は育ち続ける、黒色液便と共に。 | きさじの自然観察

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クモもムカデも普通に登場


4月25日 4ヶ月弱 体重5キロ台後半


腸内に螺旋菌を保菌し、抗生剤を1週間飲んでも根絶できないまま軟便とともに育ち続け、フードを変える事で一度は正常便に近づいたファルコだったが。。
(前回の記事:子犬は育ち続ける、軟便と共に。



5月1日 4ヶ月 体重6キロ台中盤


このGWのこと。茶白がなくなってまだ10日ほどしか経っていないというのに、ファルコが突如体調を崩した。

これは、なんの悪夢かと思ったGW約1週間の記録である。


<5月1日 うちのGW初日>
 山腹の自然公園で超絶遊んだ。体調全然普通。

<5月2日>
 朝から妙に大人しい。
 遊びに連れていく道中も静かで、不安になり予定中止して急遽かかりつけ動物病院へ。
  ■朝イチの動物病院にて■KK獣医師
   朝の便は正常、食欲もあり。
   具体的な症状は「大人しい」。
   色々話したけど、これじゃ獣医師さんとて何もできんかった模様
   「様子見ましょう」で処置なし終了

 その後もおとなしく、静かなヤバさが漂う
 その夜、黒い液状の軟便をした。
 そして運命の深夜11時

 夜食べたフード全吐き・・・!
 続いて小さい悲鳴・・・!
 腹や尻あたりを気にするファルコ
 そしてまた悲鳴。
 悲鳴に続いて人に噛みつく事数回。


 あかんやつや!!

 便もって地元の深夜救急動物病院にひた走る。

  ■夜間救急動物病院にて■
   問診問答:見ていた限りでは前日含め変なものを食べた様子はなかった。
   ただ、絶対とは言えない。
   診察:エコー、レントゲンの結果、映る異物は無し。
   診察:血液検査の結果、これといった数値は見つからず
   診察:便検査の結果、螺旋菌多数
   処置:点滴で3時間かけて抗生剤とガスター系を入れる

 深夜3時まで点滴し帰宅。
 その後、朝まで不定期に黒い液便が続く。
 時折小さい悲鳴もあげていた。
 
<5月3日>
  ■朝イチで動物病院にて■IM獣医師
   処置:投薬>抗生剤(バイトリル)、ガスター10、整腸剤(エスプレス)

 症状:元気なし、嘔吐なし、頻繁に黒い液状の軟便、時折小さい悲鳴
 食事:1回を減量し1日4回に増やす
 投薬:朝(ガスター、整腸剤)、夜(抗生剤、ガスター、整腸剤)

 IM獣医師、後足がどうこうと言い、足の診察を念入りにする。
 引き伸ばしてグリグリした右足で痛がるのを強く指摘し、痛がるのは「足のせい」かもしれないと言う。
 歩かせてみてとか言われ従ったが、もうええやめてくれ、それ今絶対関係ないと真剣に思った。

<5月4日>
 症状:元気なし、食欲やや無し、未明に嘔吐、頻繁に黒い液状の軟便
 食事:1回を減量し1日5回に増やす
 投薬:朝(ガスター、整腸剤)、夜(抗生剤、ガスター、整腸剤)

<5月5日>
 症状:大人しい、食欲やや回復、朝に嘔吐、頻繁に黒い液状の軟便
 食事:1回を減量し1日5回に増やす
 投薬:朝(ガスター、整腸剤)、夜(抗生剤、ガスター、整腸剤)

<5月6日>
 症状:大人しい、食欲やや無し、夕に嘔吐、頻繁に黒い液状の軟便
 食事:1日5回
 投薬:朝(ガスター、整腸剤)、夜(整腸剤)


まる3日投薬しながら様子みて我慢したけど、
ここまで正直いいとこ無しで快方に向かってないと判断。
小さい体で1日中黒い液便(つまり血便)では体力が持たない。

結局、吐かなかったのは夜間救急の点滴投薬が効いていた24時間だけ。
そこで考えた。夜間救急と同じように点滴か、注射で薬を入れてもらおう。

この時、体重は減り続けてギリギリ6キロ台、このままだと6キロ切りかねない状態だった。

  ■夜、動物病院にて■IM獣医師
   診察:レントゲン、血液検査、便検査
   処置:依頼して注射で投薬(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

診察室に入るなり、IM獣医師に犬を床におろして歩いて入ってきて、歩かせてみてと言われる
まじで神経逆撫で状態、その件(後ろ右足の関節)は実際問題あるんかもしれんが今はどうでもいい後にしてと心から思う
こちらから先生に、点滴か注射で薬を入れてくれと頼んだ。



<5月7日>
 症状:やや元気、食欲旺盛、嘔吐なし、ソフトクリーム状の軟便
 食事:1日5回
 投薬:朝(整腸剤)、夜(整腸剤)
 
元気、食欲、便ともに、あきらかな改善が見られた。
やはり注射にして正解だった。
もっとはやく注射に変更する判断をすれば良かったと後悔。
成犬ならともかく、まだ子犬なんだから、投薬で様子みましょうと言われたからといって黙って見ていちゃいけなかった。獣医師に言われたからって、相手も万能じゃないんだから。

  ■夜、動物病院にて■IM獣医師
   診察:レントゲン
   処置:注射(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

※昨日今日と2日連続でレントゲンしているのは、IM獣医師がレントゲンを使って「腸に動きがあるか変化を見たいから」というので断る理由もなくて承知したため。ああ、ちゃんと動いてますねという所見をいただくためにレントゲン12000円払ったと言える。
昨日の注射の翌日から便は正常化に向かっているので、今日のレントゲンで比較して見るまでも無かったが。

<5月8日>
 症状:元気、食欲旺盛、嘔吐なし、ソフトクリーム状の軟便
 食事:1日5回
 投薬:朝(整腸剤)、夜(整腸剤)
 
元気、食欲、便ともに、さらに改善が見られた。

  ■夜、動物病院にて■KK獣医師
   処置:注射(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

<5月9日>
 症状:元気、食欲旺盛、嘔吐なし、便は柔らかいが形がある
 食事:1日5回
 投薬:朝(整腸剤)、夜(整腸剤)
 
元気、食欲、便ともに、さらに改善が見られた。

  ■夜、動物病院にて■KS獣医師
   処置:注射(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

<5月10日>
 症状:元気、食欲旺盛、嘔吐なし、便は硬さ形ともにほぼ正常
 食事:1日5回
 投薬:朝(整腸剤)、夜(整腸剤)
 
便に大きな改善が見られたので、検査用に持って行った。

  ■夜、動物病院にて■IM獣医師
   診察:便検査
   処置:注射(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

螺旋菌は絶滅したらしい。便検査の結果を説明する時にサラっと「(螺旋菌は)当然いませんが」言われたがこっちにしてみたら当然かどうかわからない。

<5月11日>
 症状:元気、食欲旺盛、嘔吐なし、便は正常
 食事:1日5回
 投薬:朝(整腸剤)、夜(整腸剤)
 
  ■夜、動物病院にて■
   処置:注射(バイトリル、プリンペラン、ファモチジン)

その後、念のためにこちらの判断で2回ほど注射に通い、通院は終了した。
現在、念には念を入れて整腸剤だけお願いし、今も続けて飲んでいる。


◆  ◆  ◆


5月1日まで元気で遊び、普通便だったファルコ。
翌日には出血を示すドス黒い液便をし、嘔吐し、泣きながら噛むほど苦しんだ。
その間に何があったかわからない。

子犬の体は小さくて弱い。悪化も早い。

獣医師に「(注射に変えたからというより)治る時期だったんでしょうね」と言われたら、確かにそうなのかもしれん。
でも、違うかもしれん。違った時は、後悔しても遅い。
動物病院が出した判断に意見を挟むのを「素人だから」と二の足を踏んではいかんと感じた。

 茶白の時、随分前から足の痙攣の異常性について何度も相談し、ビデオ撮影までして「これは何かあるのでは」と直に見てもらったにもかかわらず、「年のせいですよ」「運動不足でしょう」で流され続けた。
 結局、嘔吐するようになった時、嘔吐の前に激しく痙攣することがわかってきて、病気との関連を疑うようになり、その後確信に変わった。
 痙攣は病気発覚よりも結構前から起きていた。
 あの時、先生に「年のせいとは思えない。すごくおかしい」と訴えかけるだけでなく「何もないかもしれないが、とにかく血液検査とレントゲンを頼む」と言っていたらと、今も思う。
 たとえ先生が「そうですね、おかしいですね」と同意しなくても、自分がおかしいと思うなら、ただ諾々と先生から「検査してみましょうか」と言い出すのを待っていたらいけないんだ。



5月19日 4ヶ月 体重7キロ台前半