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カクテルで綴る歳時記

『Alessandra(アレッサンドラ)』岩尾オリジナル

2016-02-15 00:18:18 | まったり・やや甘め・強め

超お久しぶりです。

遅きに失した感が否めませんですが

昨日はせっかくのヴァレンタインデーですので

ちょっと小粋なチョコレート系の、私のオリジナルカクテルをご紹介しましょう。

 

その名も『Alessandra(アレッサンドラ)』。

Alessandra(アレッサンドラ)は

Alexandra(アレキサンドラ)のイタリア語です。

女性の名前ですね。

ここら辺で、カクテル通の、感のおよろしい方ならもうピピンと来るかもしれませんね。

はい。

お察しの通り、このカクテルは、超スタンダードカクテル『Alexandra(アレキサンドラ)』の

イタリア的アレンジです。

何をもってイタリア的アレンジなのか、というのかも

プロならばフフンとくるところかも知れません。

 

ということで、まずは『Alexandra(アレキサンドラ)』のおさらいから参ります。

 

え?『Alexandra(アレキサンドラ)』なんて聞いたことない?

ピピンもフフンもない?

やっぱり?笑

 

『Alexandra(アレキサンドラ)』は、日本では一般的に

『Alexander(アレキサンダー)』として知られています。

 

いつの間にか男性の名前になってますが、そのオリジンを紐解けば、実は本当は

女性名の『Alexandra(アレキサンドラ)』になります。

 

くれぐれも言っときますが、このカクテルは
アレキサンダー大王なんか、全く関係ありませんよ。笑

そもそも、名前が大きすぎます。

と言いますか、カクテルが小さすぎます。

いや、これは悪気ではないんですけどね。

時代もありえませんし。

カクテルに使うモチーフではありません。

どころかレシピのどの部分にも、アレキサンダー大王を関連付けるものがないわけです。

カカオもブランデーも生クリームも、紀元前300年以上も前にありませんから。

 

日本でいったら、んー、誰でしょうね。

ビッグネームレベルからいきますと、『聖徳太子』あたりでしょうか。

カクテル『聖徳太子』。

 

ありえないでしょ普通。笑

いや、作れ言われたら作りますけど

いや、やっぱり作れない。何をどう作っても名前負けします。

西洋人からするとそれくらい大きいんです。

アレキサンダー大王ってのは。

 

だから、せいぜい、現代の時代の、アレキサンダーっていう実在の方のお名前

その方が作ったのか、その方のために作られたかのいずれかなんですね。

カクテルってのはそれくらいの名前の付け方なんです。

そもそも。

と言いますか、だから、話を戻しますと、もともとはアレキサンドラなんです。

フランスではそれが一般的ですが

時代が巡って、

ま、バーの、酒場の世界ではよくある話で、口伝される間に

いつの間にか、耳に馴染みのあるアレキサンダーになっちゃったわけです。

 

ですから

私がよく利用する、信頼のおける、かつ世界最大のカクテルデータベースサイトの一つ

CocktailDB

にも、両方共全く同じカクテルとして登録されています

 

ということで、話ついでにリンク貼ったので、おさらいは割愛しますね。

お勉強は個々にお願いします。

 

ようやく私のオリジナル

『Alessandra(アレッサンドラ)』の説明に参るわけですが

ぶっちゃけ早い話、種明かししますと

要するに

『Alessandra(アレッサンドラ)』というのは、

『Alexandra(アレキサンドラ)』、ないしは『Alexander(アレキサンダー)』の

イタリア的アレンジってな訳ですから

 

レシピ説明って言っても

ベースのブランデーを グラッパに変える

 

てなことだけなんですね。実は。

 

な~んだ、と思われる方も、読者の中には若干名おられるような気もしますが(⇦)

 

(「こういう不遜な物言いがあんたの一番あかんとこや」とカミさんからしばしば言われます。苦爆)

 

いいつつも、ですからこれを、いかにも「私のオリジナルだ」などと申しますのは

少々口はばったい気がしないわけでもないのですが

 

上記のデータベースには

「No exact match for alessandra.」と出てまいりますので

ここは声を大きく、私のオリジナルであると申し上げたいと存じます。

他も同様です。

 

もちろん日本のカクテルデータベースでも同様。 

(このサイトはまあまあ良く出来てますね。

十数年使ってますが、しばらく見ない間にその数が17000以上にもなってましたね。

その頃は3~4000くらいだったはずですが)

 

ちなみに

私がこのブログなどを通じて「オリジナルだ」と公言する場合は

必ずこれらの検索のフィルターを通します。

 

ともあれ、この『Alessandra(アレッサンドラ)』、

味わい的には

グラッパならではの、生き生きとしたブドウの果実味によって

レーズンチョコを思わせる仕上がりの、優れた一品となります。

よろしければお試しください。

 

ただし、くれぐれも私のオリジナルであることにはご留意の程。

 

あ、お話ついででなんですが

私が、お店で自家製チョコレートにグラッパを練りこんで提供していたのは

もうかれこれ20年以上も前のことだと

一言ここに申し添えさせていただきます。

 

あ、もひとつ余談。

アルファベット圏の名前って面白いですよね。

 

今回、この『Alessandra(アレッサンドラ)』のネーミングにあたり

ヨーロッパ人名対照表

てのを利用させていただいたのですが、これが非常に勉強になりました。

 

英語のマイケルが、ドイツ語でミハエルで、フランス語でミシェルで

イタリア語でミケーレで、スペイン語でミゲルで

ってのはよく知られていますけれど

他にもこんなに、つか、ほとんどの名前に同様の変化があるんですね。

 

で、さらに余談。

中学校入って、英語習い始めたとき

例文で「やあ、ボブ」みたいなのがあって( )

でもボブの本名はロバートだっていうのがず~っと飲み込めなくて

魚の小骨が喉にずっと刺さってた感じだったんですが(オーバーです)

で、思い出して、ここでならわかるだろうと調べましたが、

ロバートはボブじゃなかったです。

短縮系とはありましたが、その根拠はわからないままです。

 

私が思うにはですね

Rって文字の、右下のちょろんとしたのがありますよね

これがね、なんかの間違いで、下にくっついてBになったと思うんですね

それがシャレなのか、間違って伝わったのか

あるいは、文盲が多かったからなのか(多分私はそうだと思いますが)

んで、Rob が Bob になったと。

いや、まあどうでもいいことなんですけど。笑

 

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