宅録・ミックス・DAW・歌ってみた(ニコ動)の話なんかを・・・

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ニコニコ動画の歌ってみたや録音ミックスについて、歌ってみたミキサーのでむでむが書きます。各種ケーブルの製作販売もしてます。

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ほー!と思ったので、歌録音の流れを完全に無視して記事書きます。
今年のNAMM SHOWで発表されたあの、Universal Audio APOLLOがついに!
発売日と金額が決定したそう。

メーカー:Universal Audio
製品名:APOLLO DUO
発売予定日:3/16
販売予定価格:178,500円

メーカー:Universal Audio
製品名:APOLLO QUAD
発売予定日:3/16
販売予定価格:220,500円


つまり、DSP(あのUAD!)を内蔵したオーディオインターフェイスです。
詳しいスペックは画像をクリックしてみてください。
基本的にはDSPの違いだけのようです。
購入特典として、LA-2A、1176LN、PEQのプラグインが付属、
さらに、$100のバウチャーが付くそうです。
現段階ではMac専用Firewire機ですが、2012年の夏にはThunderbolt対応のアクセサリが発売され、Windouws7にも対応する予定のようです。

初のThunderbolt搭載インターフェースということでNAMMSHOWでも注目の的でしたが、
ついに発売ということで・・・。
僕も非常に気になっています。
というのも、MacBookAirを購入検討中なので・・・
NAMMSHOWのDEMOでも、MacBookAirからThunderbolt一本でAPOLLO、ディスプレイ、HDDと繋がって平気で動いていましたからね・・・
そんなことが実現したら・・・簡単なライブレコーディングとかそれでイイじゃないですか!
と思っています。頼まれてリハスタにドラム録りに行くのも荷物が減るじゃないか!!と。

興味大有りです!
発売日が楽しみだー!!



昨日に引き続き、真面目に書きますよ!
TwitterではTE●GAのレビューがとか言ってますけどねえぇ、そんなの書いて消されるのはツライのでやりませんよえぇ。

前回はプロの現場の流れっていうものをサラーーーっと大まかに書いてみました。
ので。
今回からはもっとぐっと宅録に寄り添って色々書いてみたいと思います。
もちろん歌録り中心です。最初はかなり基本的なことから書いていくことになると思いますが
その辺は復習気分で見てみてください。
今回は宅録に必要なものリストから!
では!!

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【ボーカル録音に必要なものリスト】
1■マイク
2■ホルダー(マイクに付属しているものでOK)
3■マイクケーブル
4■モニターヘッドホン
5■ポップガード
6■マイクスタンド
7■オーディオインターフェイス(あるといい!というか無いと不便)
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1■ボーカル録音に必要な機材といえば当然マイク。
マイクには大きく分けて二種類、ダイナミックマイクコンデンサーマイクがあります。
ダイナミックマイクのほうがどちらかといえば音質は中域よりで、大音量にも割りと耐え、多少荒く扱っても壊れない程度には頑丈です。
中域寄りなので声のツヤ感や繊細さを表現するのはあまり得意ではありませんが、独特のかたまり感とパワー感が得られます。
また大音量に耐えられる分、小さい音量は多少あいまいになります。歌の表現を載せにくいという弱点でもありながら、宅録環境においては「余計な音を拾いにくい」というメリットでもあります。安価なものもたくさんありますし、歌ってみた等宅録の場合はダイナミックマイクを選んでまず間違いありません。
エアコンや外の音、PCの音など環境ノイズや部屋の反響は抑え、歌の必要な部分はしっかり収録してくれる、宅録にはぴったりのチョイスだと思います。

一方コンデンサーマイクは、ファンタム電源という電源を必要とするタイプの高感度なマイクです。音質は低域から高域まできれいに収録でき、声のつややかさやキメこまかさ、繊細な表現まで丁寧に拾ってくれます。表現力豊かなボーカリストは、自分の歌がそのまま伝わる感じがとても気持ちいいと思います。
ただし、基本的には大音量に弱いです。声が大きい人は割れてしまうこともあります。
また、感度がいいので部屋の反響やノイズもよく拾います。
値段もダイナミックマイクと比べると少し高めです。
環境が整っている場所で録音するのであれば、コンデンサーマイクはとてもおすすめですが、自宅で気軽にとはいきにくいマイクです。


2■マイクホルダー
マイクとマイクスタンドを固定するのに使います。
マイクホルダーはマイクを購入した際に付属していたもので構いません。
コンデンサーマイクの場合はゴム等でぶら下げるタイプの「サスペンション」になっているものもあります。


3■マイクケーブル
マイクとオーディオインターフェイスを接続するのに使います。
ケーブルの両端がXLR(オス)-XLR(メス)の物を用意してください。
これに関しては、僕が製作販売しているものがあるのでぜひ!
値段は安い部類だと思いますが、これを使ってもらえれば大丈夫!という物にはなっています。よかったら!
http://ameblo.jp/demdemmix/entry-11167690362.html


4■モニターヘッドホン
いわゆる普通のヘッドホンです。
歌うときにオケや自分の声を聴くために必要です。
普段慣れている物でも構いません。装着感や聴こえ方で歌いにくいこともあるので自分に合った物を選んでください。


5■ポップガード
「ふ」や「ぼ」と言った発音でマイクが吹かれてノイズになるのを防ぎます。
ボーカル向けのダイナミックマイクの場合、口元に来る丸い部分(グリル)がポップガードの役目をしているものも多いので、絶対に必要といったわけではありません。
備えあれば・・・です。
感度が高いコンデンサーマイクの場合はぜひ使用をオススメします。


6■マイクスタンド
マイクのスタンドです。
自分の歌い方があるとは思いますが、出来たら立って歌うことをオススメしたい!
やっぱり力の入り方が違うと思います。
あと・・・僕の周りには卓上用のものを使用している方もいますが、その机の上にはPCも一緒に乗ってる方が多かったのです・・・
・・・・マイクスタンドもマイクに音を伝えます!PCのノイズがスタンドを伝ってマイクに入ります。もちろん距離的に近いこともよくありません。
ぜひ、スタンドは床に置いて立って歌えるくらいの高さの物を選んでください。
もう一度いいますが、スタンドも音を伝えます!床置きならOKというわけでもありません。足音や車の音、他の部屋の足音まで伝えます。スタンドの下にカーペットを敷くなどの工夫もしてみてください。


7■オーディオインターフェイス(IF)
マイクで拾った音をPCに取り込むための物です。
また、取り込んだ音をIFを通して高音質で再生することも可能です。
上記の機材やアクセサリの中では一番金額が高いです。
正直、IFがなくてもPCに音を取り込むことは可能です。
IF持ってないです・・・という方のミックスもたくさんしてきました。
ただ、やっぱりそれはあくまでもPCのオマケ的な「しゃべり」をPCに取り込むための機能であって、音楽・歌は想定されていません。
ノイズも多ければ、「しゃべり」が聞こえやすいような音質処理を施されてしまっている場合もあります。
歌を録音してみたい、人に聞いてもらいたいという思いであれば、せっかくなので用意してみてはどうでしょうか?
安いものなら一万円を切ります。
録音編集ミックスまで出来るソフトも付いてきます。
今までPCやiPodで聴いていた音楽もIFを通して聴くとグンと音がよくなったりします。
ぜひ!導入を検討していただきたいものです。
参考までにいくつかおすすめを・・・。

TEAC TASCAM パソコン用オーディオインターフェイス US-122MK2
TEAC TASCAM オーディオインターフェイス US-100 (コンデンサーマイク不可)
EDIROL 24-bit USB Audio Capture UA-25EXCW


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と、歌録りに必要なものを書いてみました。
他にも、あると便利系は色々ありますが、ベーシックな部分をまずは。
ちょいちょい小ネタを挟んだつもりではありますが、すでにバシバシ活動してらっしゃるみなさんには退屈でしたよね・・・。
歌い手始めたい!宅録始めたい!という方にも読んでいただけたらという思いで書いてみました。参考になれば!



長かったから分割したよえいっ!!その2!
前半はこちら→
いよいよ歌ってもらう段階です。

エンジニアもボーカリストも準備が整ったら、まずは一度歌ってみます。
その際、エンジニアはどのくらいの音量で録るか、
コンプやEQ(を掛けて録音するならその)かかり具合は・・・
求める音で録れてるのか・・・を確認しつつ調整しつつ、
本人の歌が入った状態でのモニターバランスの微調整をします。
基本的には一曲歌う間にこれらの調整は終わらせなければなりません。
同時にボーカリストも、ヘッドホンのモニターバランスをCueBoxで調整しつつ
声出しをしつつ、気分を高めます。
求めてる音が違ったりモニターバランスがしっくり来なかった場合にはこの時点でやり取りをし、詰めて行きます。

本番テイクを録る準備が出来たら、録音開始!
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まず、録音を進めていく方法を二つに分けてみます。
1)曲の頭から最後まで通しで歌う
2)Aメロ・Bメロ・サビ・・・と分けて歌う

1)・・・・曲の流れがよく、Aからだんだん盛り上がってサビでピーク!!という感情や歌の持って行きかたが表現しやすいです。
最後の方になると疲れてくる感じなども伝わってとてもアツイ歌になります。
ただし、疲れるのは良くも悪くもあります。声がダメになると元も子もないので、注意は必要です。

2)・・・・セクション毎分けて歌える分パワーが温存できます。一瞬一瞬により集中できます。1Aから最後サビまで休憩を取りながら常にフルパワーが可です!喉が長持ちしない人や体力がない人にはおすすめです。
ただし、流れはやはり途切れ途切れになりがちです。また、一度に長く歌わない分集中できるので、細かいことが気になりがちです。

どちらの録り方にもメリットデメリットがあるので、ボーカリスト本人やディレクターさんと一緒に進め方を考えて録ります。
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そして・・・
上の二通りの方法をさらに分けます!!
<1>一度にテイク(素材)を全て録りためて(2~多くて8テイク)、あとから聴きながらいい部分を選んで繋いで一本の歌を作る
<2>テイクは一本!上手くいかなかった所はどんどん録り直す!

<1>・・・・気分がノッているときにどんどん録れる。どの素材もある程度の流れで録っているので雰囲気や流れが出しやすい。どのテイクも結構いいところがあったりするのであとから歌いなおさなくても結構素材だけで作れる。
ただし、素材を録り終わったあとのセレクトで迷うことがある。選ぶのって意外と大変。録る時間はかからないが選ぶ時間はかかる。

<2>・・・・煩わしい作業はキライだ!人向け。あとから選ぶなんてめんどくさい。曲の頭からどんどん組み立てて完成系が出来ていくのがイイ。気になるところはとことん詰められる。
ただし、歌ってる時間が長くなることがある。同じところを何度も歌いなおしたくなる。
始めの方で気合を入れすぎると途中で喉や体力的に力尽きることがある。

これもまたメリットデメリットがあるので、喉や体力と相談しながら録っていく。

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録り方を書いてしまえば、あとは上の通り録るだけなんですね。

プロの皆さんがよくやる感じとしては、
起きて会社や家で色々やって・・・13時スタジオ入り
14時に歌いだせるように準備開始
14時録音スタート
17時録音終わり→テイク選び
18時素材だけでは足りなかったところ、もっと行けそうなところ等希望があれば歌いなおし
19時夕飯
20時ハモ録音・・・

的な流れが多かったりします。というのは、ご飯食べると声が変わるから。
体の質量が変わりますしね、喉の感じも変わるみたいで、ご飯を跨ぐのは避けたがる人が多いです。
ご飯前にメインを録り終わり、ご飯食べてハモリを録る・・・感じです。
もちろん、一発OKで一時間で録音を終わることもあります!
演歌の都市伝説?で、
「一度目はエンジニアさんの為に歌います。二度目は自分の為に。」
ていうのがありますね。三度目はないってことですね。ほんと、感動します。


え・・・・・・とりあえずプロの現場の歌録音の流れ・・・・以上なんですけど・・・・なんか最後投げやりだった?大丈夫?w
こんな感じで進めて行ってるわけですね。
僕のTLではたまに「プロの人はどれくらい時間かけて歌ってるんだろう」とか、「どれくらいやり直してるんだろう」とかそういう話題をチラチラみかけますが、
多少伝わればいいですね。

どうでしょう、普段の宅録に使えるヒントはあったかな?実際・・・。
これからはもうちょっと細かいセッティング等についても書いていけたらなと思っております。
最初だから許して!!ではこの辺で!


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