グリン先生の鍼灸ワールド

広島の鍼灸院
『グリンSHIATSUマッサージ』の院長ブログ。

黄帝内経11

2022-01-21 | 東洋医学
黄帝内経(こうていだいけい)とは、二千年前に書かれたといわれる鍼灸の教科書です。現在も我々は、基本的にこのテキストの通りを習い、そして実践しています。
その中で、最も難解とも言われているのが運気の巻です。
その他の巻には、鍼灸の技術や心構えなどについて書かれていますが、この巻では十干十二支60年ごとの、その年の季候(詳しくかつ具体的)、穀物などの出来具合、飼育している鳥獣の育ち具合、はやる病(やまい)、その予防法(何を食べておくと良いか等)、および対処法、治療法(鍼灸湯液)等々、微に入り細にわたり、実に詳細に書かれています。
せっかくですから現在(まだ辛丑の年)の気運を見てみると

五の気(晩秋頃) 寒涼の気が広がって、寒冷の気が体に侵入し始める。
終気(今頃) 寒気が大いに起こり、陰気が凝集して水は氷となり、陽気が力を発揮できません。人は寒邪を受けて関節が硬直し、動きが悪くなったり腰や尻が痛むなどの病気にかかりやすくなります。

けっこう当たっていると思いませんか?私はかれこれ20年くらいこれを参考にしているので、偶然で無いことは保証できます。

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