考え始めたら、負けだ。
コタエなんて無いんだから。
やってることが、あまりにも幻すぎる。
「なんで私は、こんな事をしているんだろう?」
とか考えてしまったら、
もうマジ「終わりの始まり」。
君は迷宮に入ってしまったんだ。
そこは出口が絶対に無い、
「入り口」だけが用意されたタイプの迷宮だ。
君が探しているその「コタエ」とやらは、
「思考」という「道具」を使って、辿り着ける性質のモノじゃないんだ。
「もう少し考えたら、答えが出るんじゃないだろうか?」
は
「あと1万円ツッコんだら、当たるんじゃないか?」
のパチンコより悪質だ。
だってパチンコには「当たり」もしっかり用意されている。
ところが「思考」の先に「答え」は用意されていないのだ。
じゃあ、どうすればいいか?
実は、君が選んだ「道具」は合っている。
「思考」という道具を使う。
でも「使い方」が違ったんだ。
「思考」は、「コタエ」を探すモノじゃなくて、
「思考」は、「答え」を創るモノだから。
これは、わずかな「てにをは」の違いに見えるが、
ぜんぜん違う話しだ。
「思考」は、「コタエ」を探すモノじゃなくて、
「思考」は、「答え」を創るモノ。
望遠鏡だと思って覗いてたソレが、
トンカチだったことになる。
「思考」はトンカチ。
そもそも「トンカチ」っていまの時代に誰が使う?ってくらい難しい言葉だから、
思考を使えばいい。
「思考」は、「コタエ」を探すモノじゃなくて、
「思考」は、「答え」を創るモノ。
これまでのあなたの人生における、
どんな「解決」も、実はそうやって成されている。
「もうちょっと考えたら、答えが出るんじゃないか?」
という迷宮期間を必ず経ているせいで、
まるで「思考」が解決したように見えるが、
違う。
どこかのタイミングで、「意志」を先に動かしている。
えーい、もう悩んでも無駄だ、
答えは「これにしよう!」と意志が決めて、
その、あなたが決めた「答え」を創り上げるために思考が動き出している。
「答え」はぜんぶ、あなたが決めるのだ。
先に。
答えを勝手に決めた後に、
その「答え」通りに現実を「装飾」して行くために、思考が使える。
例えるなら、さっきまでのあなたは、
方位磁石を手に持って、グルグルしていた。
ところが、「方位」を決めるのが「あなた」なのだ。
アドラーもそう言った。
理由があって怒っているんじゃない。
怒りたいから、理由を付けていると。
最初に「意志」だ。
次に患者だ。
なにが?
とにかく、
思考は、
あなたが「先に」答えを決めてくれるのを
待っている。
じゃーな、ぼうや。
かぜひくなよ。
また会おう。
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さとうみつろう
日本の作家・ミュージシャン。高校生の長男コクトウ君と、中学生の長女ザラメちゃん、5才になった次女ミリンちゃんの3児のパパ。石垣島で生まれ中学は大分県、大学は北海道。社会を変えるためには「1人1人の意識の変革」が必要だと痛感し、大手エネルギー企業から独立。本の執筆や楽曲の発表を本格化し、初の著書がシリーズ累計30万部のメガヒットを記録。10代の若者を中心に多くの支持を集める。ところ…
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