《本日のDVD観賞》
先日のホーリス・グレイシー(ホーレス・グレイシー)のUFCデビュー戦 『観戦記2776』 を書いた後に、友人と久しぶりにグレイシーファミリーの話で盛り上がった。私はエリオ派でもカーロス派でもないのだが、熱く語る友人はエリオ派が本流だと熱弁していた。元々は前田光代さんが(コンデ・コマ)世界中で柔道(柔術)の普及と武者修行~アマゾン入植事業に生涯を費やした時に、カーロス・グレイシー(カルロス・グレイシー)の父ガスタオン・グレイシーと親交が生まれカーロス・グレイシーに柔術を教えた事でブラジリアン柔術が生まれたと云われる。そのガスタオン・グレイシーの五男がエリオ・グレイシーで、兄弟全員がコンデ・コマから柔術を習ったそうだが、エリオが「グレイシー柔術アカデミー」の総裁になる。
そして、エリオの子供であるホリオン・グレイシーがUFCの共同創設者で、ヒクソン・グレイシーや第二夫人の間にホイラー・グレイシーやホイス・グレイシーが生まれる。
どうしても本流から外れたイメージがついてしまったカーロス・グレイシー派だが、息子のカーウソン・グレイシーはブラジリアントップチームを育てなどリオデジャイロでは銅像が立つ。第一夫人の孫にヘンゾ・グレイシーやハイアン・グレイシー、第三夫人との孫にホドリゴ・グレイシー、クラウスレイ・グレイシーがいる。第五夫人の子供には一族最強と呼ばれるも早くに亡くなったホーウス・グレイシー、その子供がホーレス・グレイシー。そしてホーレス・グレイシーなどの第三世代の後の第四世代と呼ばれるのが、カーロス・グレイシーの孫に当たるヘンゾ・グレイシーの姉カーラ・グレイシーとカーロス・グレイシーの4男ホーウス・グレイシーの弟子マルシオ・スタンボスキを父に持つのがネイマン・グレイシー!
1988年12月にブラジルのリオデジャネイロ州リオデジャネイロで生まれたネイサン・グレイシー・スタンボスキは、一族最高の選手と呼ばれたホーウス・グレイシーの弟子でブラジリアン柔術8段のマルシオ・スタンボスキを父に持ち、母親がヘンゾ・グレイシーの姉カーラ・グレイシー。幼い頃から柔術とともに生き、12歳から柔術大会にて活躍~2005年世界柔道術選手権青帯ミディアムヘビー級3位~2007年パン・アメリカン柔術選手権紫帯ミディアムヘビー級3位~2007年全米柔術選手権紫帯スーパーヘビー級優勝~2008年世界柔術選手権 紫帯スーパーヘビー級3位~2008年パン柔術選手権紫帯スーパーヘビー級優勝~2008年パンノーギ柔術選手権紫帯ヘビー級優勝~2009年パン柔術選手権紫帯ミディアムヘビー級3位~2009年ニューヨーク国際オープン柔術選手権紫帯ミディアムヘビー級 優勝~2009年ニューヨーク国際オープン柔術選手権紫帯無差別級3位~2010年ニューヨーク国際オープン柔術選手権茶帯ミディアムヘビー級準優勝~2011年パンノーギ柔術選手権茶帯ヘビー級 3位~2011年ニューヨーク国際オープン柔術選手権茶帯ミディアムヘビー級3位~2011年グラップラーズ・クエスト 茶帯ヘビー級優勝~2012年ニューヨーク国際オープン柔術選手権 黒帯スーパーヘビー級準優勝~2013年世界ノーギ柔術選手権 黒帯ヘビー級3位~2015年ニューヨーク国際サマーオープンノーギ柔術選手権 黒帯ヘビー級準優勝。
MMAデビューは2013年9月に、WSOF.5でグレン・コスタに1Rで1本勝ち~2014年7月のWSOF.11でも、ダスティン・ホリコに2Rで1本勝ち~2015年2月からはBellatorに参戦して、ボビー・フリンに1Rで1本勝ち。
2016年3月のBellator.151でも、ロジャー・キャロルに判定勝ち~11月のBellator.163では、ルディ・ベアーズを1Rに1本で降す。
2017年6月のBellator.180で、デイブ・マーフォンに2Rで1本勝ち
10月のBellator.185でも、ザック・ビューシャを2Rに1本で降す。そしてビックイベントとなった、2018年4月のBellator.198で対戦するのはBellator初参戦となるハビエル・トーレス!
1985年4月にメキシコのソノラ州オブレゴンで生まれた‘Cunty Boy‘フランシスコ・ハビエル・トーレス・インズンザは、ボクシングと柔道をした後に柔術を習う。2010年3月にMexico Regionalでデビューしてジャスティン・エリンソンに判定勝ち~9月のFight Factryでも、ヘスス・フローレスに勝利~2011年3月のThe Ultimate Fighter.13で連敗も、7月のPFC.1ではアリ・モクダッドに判定勝ち~その後も様々なマイナー団体で、7勝3敗1無効試合。
数々の柔術大会で華々しい戦績を上げ、満を持してMMAに転向して7連勝無敗のネイマン・グレイシー!初のメジャー団体に出場となるハビエル・トーレスに、グレイシー第4世代のネイマンがどんな試合を魅せるか!?ホイス・グレイシーは甥の息子となるネイマンに 『彼には「1Rで勝てなくてもイライラするな」って伝えました。3Rの試合だから。1Rづつ取ればいい。たまたま早くフィニッシュするチャンスがあったら、それはまあ良いことだけど。そうじゃなければ相手がタフだってこと。彼には技術がある。グラップリングもうまい。相手が何をしようとしているか分かっている。だから1Rづつ取って行けば良い』 と話をしたらしい。
2018年4月28日 Bellator.198 ネイマン・グレイシーvsハビエル・トーレス
ネイマン・グレイシー 7勝無敗
ハビエル・トーレス 10勝3敗
1R、ネイマンからプレッシャーをかけていく~下がったトーレスを右ミドルで追う
さらにネイマンが、先に先に攻める~三日月蹴り!
トーレスは、ネイマンのミドルに右フックを合わせにいく
トーレスもミドルを蹴っていくが、ネイマンはキャッチしてテイクダウン!
トーレスは立ち上がるが、ネイマンは組み付きを離さず金網に押し込む
ネイマンが足をかけ、再びテイクダウンを奪う!1度立ち上がるネイマンも、直ぐに足を取りヒールホールド!
トーレスは足を抜くも、ネイマンは何度もヒールホールドを狙う
2R、ネイマンがローも、トーレスはかわす~左ストレートで踏み込んでいく
ネイマンからプレスをかける~トーレス焦ったか!?蹴るもバランス崩す
トーレス直ぐに立ち上がるも、ネイマンに押し込まれる
ネイマンが、ヒザを入れながら足を払っていく
ネイマンが投げてテイクダウン~しかし、トーレスは下からヒジ!
トーレスはガードポジションも、ネイマンがサイドに動き肩固めを狙いにいく~トーレスは、必死にネイマンの右足をロックして肩固めへの移行を防ぐ
トーレスは潜って逃れようとするも、ネイマンは素晴らしいバンランスからマウントを奪い殴る!
ネイサンから覆い被り、再び肩固めを狙いにいく!
今度はトーレスの身体を超えて、ネイサンの腕がガッチリ入る!トーレスはタップするしかない!
見事に2Rで、ネイマン・グレイシーが1本勝ち!ホイス・グレイシーも笑顔で拍手する!
グレイシーらしくタックルは上手くなく、組み付いて崩して極めるという涙ものの柔術家ぶりを魅せた。ネイマンは 『もうプレッシャーはないよ。以前はあったけど、今はただ楽しめている。肩固めは僕の得意技の1つで、マスター・ヘンゾ・グレイシー、父、そしてジョン・ダナハーに習ってきた。ダナハーに謝りたい。レッグロックを極めたかったけど、いくつかミスをしてしまって。次は極めるよ』 と話す。
試合開始直後は蹴りを多く出したところに新世代のグレイシー振りもあったが、やはりグレイシーは組み付いて引き倒してこそグレイシー柔術。そして、ネイマン・グレイシーはこの年の暮れから始まるBellatorウェルター級トーナメントに出場も1級線の相手には苦戦が続く。2024年4月には、Bellatorを買収したPFLに参戦も判定敗け。
★ハビエル・トーレスは次戦も敗けてBellatorからリリース 格闘技blogランキングをクリック⇒格闘技 ブログランキングへにほんブログ村