観戦記2775 WBAスーパーウェルター級王座決定戦 エリスランディ・ララvsラモン・アルバレス | 人生マイペンライ

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3月31日にレラト・ドラミニとの再戦は叶わず、ケビン・ビジャヌエバを5R終了時TKOで降した亀田和毅選手 『観戦記2773』 試合後は直ぐにメキシコへ向かい、4月2日に第二子となる男の子が生まれたらしい。長男の亀田興毅さんが5人の子供で全員男の子、次男の大毅さんも男の子が2人らしく、和毅選手の男の子2人と合わせて子供9人が男の子となったらしい。いまの少子化の世の中に何とも素晴らしい事だが、15年後ぐらいに子供たちがボクサーとして世間に注目を集める事になるのか!?3兄弟ともに2階級制覇(興毅さんは3階級制覇)色々と王座まで成り立ちなどに批判もあるが、3兄弟王者でさえ大変なかで興毅選手が世界戦を14戦、大毅さんが8戦、和毅選手が8戦と日本ボクシング界に足跡を残しているのは間違いない。

スポーツでは末っ子が1番大成するのはよくある事で、兄達を見ながら早くから練習をして経験を教わるのが大きいのか!?私は次男だが兄よりも背が高く、兄弟で弟の方が身体が大きいのもよくある事。現代で1番客を呼びファイトマネーを稼げる4階級制覇王者のサウル‘カネロ‘アルバレスも8人兄弟の末っ子で、兄の影響でボクシングを始めたが兄の中ではリゴベルト・アルバレスが元WBAスーパーウェルター級王者。そして、ラモン・アルバレスが初の世界王座挑戦に挑む!

 

1986年8月にメキシコのハリスコ州グアダラハラで生まれた‘Inocente(無邪気)‘ラモン・アルバレス・バラガンは、兄に元WBAスーパーウェルター級王者のリゴベルト・アルバレス、元スーパーライト級世界ランカーのリカルド・アルバレス、弟に4階級制覇のサウル・アルバレス、さらにゴンサロ・アルバレス、ダニエル・アルバレス、ビクトル・アルバレスの兄弟もボクサー。

2008年1月に地元グアダラハラでデビューも、アグスティン・マルケスに判定敗け~その後は4勝4KO1敗1分で、2010年2月にアンヘル・エスカミ―ジャを判定で降しメキシコハリスコ州ウェルター級王座を獲得~王座を返上し2連勝2KOして、7月にダニエル・サンドバルとメキシコハリスコ州ウェルター級王座決定戦で対戦も2RにTKO敗け~直ぐに2連勝して、2010年12月にアレハンドロ・バジャダレスとWBOメキシコウェルター級王座決定戦もドロー~5連勝1KO後、2012年10月にマリオ・アルベルト・ロサノのWBCメキシコ王座に挑戦も判定敗け~2013年7月に、マルコ・エルナンデスに5RでKO勝ち~8月に、エリック・ミレレスを6RにTKOで降しUSNBC全米ウェルター級シルバー王座を獲得~さらに3連勝2KOして、2014年9月にオマール・チャベスを判定で降しNABO北米ウxルター級王座を獲得。

11月にも、ビビアン・ハリスを7RにKOしてIBF北米スーパーウェルター級王座獲得~1勝1KO1無効試合後の2016年1月に、ジェームス・ウィンチェスターを9RにTKOで降しNABF北米スーパーウェルター級王座を獲得~8月には、元WBA&IBF&WBOウェルター級王者のアントニオ・マルガリートとNABO北米ウェルター級王座決定戦で対戦も1-2の判定敗け。

その後はオマール・チャベスに2RTKO敗けはあるも4勝1KO1敗1分で、2018年11月に元WBAライト級王者のブランドン・リオスに9RでTKO敗け~2019年4月に、ホセ・カルロス・パスを2-1の判定で降す。

 

WBAスーパーウェルター級王座は、ブライアン・カスターニョが2018年12月にWBAスーパーウェルター級ゴールド王者になったミッシェル・ソロと再戦予定も・・・・入札でソロが契約するユニベント・イベントが落札後にカスターニョに前金を払わず、さらにカスターニョ陣営がVADAによるドーピング検査をソロに要求するもソロが拒否したのもありWBAスーパーウェルター級王座を返上。そして、アルバレスとWBAスーパーウェルター級王座決定戦で対戦するのは、元WBAスーパーウェルター級王者のエリスランディ・ララ!

 

1983年4月生まれ、キューバのグアンタナモ出身のエリスランディ・ララ・サントーヤは、2005年度のキューバ選手権で当時のアマチュアウェルター級世界王者のロレンゾ・アラゴンを降して優勝~その勢いのまま、中国で開催された世界選手権ウェルター級で金メダルを獲得~2005年のAIBAワールドカップで銀メダルも、2006年の中央アメリカ・カリブ海協議会では金メダルを獲得。そして、2007年に開催されたパンアメリカ選手権に出場する為に訪れたブラジルでギジェルモ・リゴンドーと亡命を試みるも失敗・・・・キューバ代表からは外されるが、2008年にプロモート契約したアリーナボックスプロモーションが計画した密出国エージェントとの手により25人乗りの高速ボートで脱出!しかし密出国エージェントがララに気づき、密出国の報酬の上増しを迫り脅される!しかし、なんとかメキシコまで辿り着き飛行機でドイツに渡り亡命に成功する。

2008年7月にトルコでデビューして、ロシアのイワン・マスロフに判定勝ち~9月にデニス・アレクセジェブスを1RにKOして、活動拠点をアメリカへ移す~11連勝7KOして、2010年11月にティム・コナーズを1RにTKOで降しWBAラテンアメリカスーパーウェルター級王座を獲得~2011年1月にデルレイ・レインズを1RにKOするが、3月に後のIBFスーパーウェルター級王者になるカルロス・モリナとドロー~7月には、元2階級制覇王者のポール・ウィリアムスに明らかに勝っていたが0-2の判定負けとなりジャッジは処分される。 『観戦記2737』

 

2012年に入り2連勝1KOして、11月にバーネス・マーティーロスヤンとWBCスーパーウェルター級王座挑戦者決定戦で対戦するも9Rに負傷判定ドロー~しかし6月に、元WBOスーパーウェルター級暫定王者のアルフレド・アングロとのWBAスーパーウェルター級暫定王者決定戦を10RにTKO勝ちして暫定王座を獲得

 

12月には、元WBAスーパーウェルター級王者のオースティン・トラウトを大差判定で降し初防衛に成功

 

正規王者に昇格~7月には、フロイド・メイウェザー戦の負けから 『観戦記578』 再起2戦目となるサウル・アルバレスと対戦し1-2の判定負け 『観戦記834』

 

しかしノンタイトル戦だった為、12月にはWBA10位のイシュー・スミスに大差判定勝ちをして2度目の防衛に成功~2015年6月にも、WBA13位のデルビン・ロドリゲスを判定で降しWBA王座の3度目の防衛とIBOスーパーウェルター級王座を獲得~11月に、元IBFウェルター級王者でWBA8位のジャン・ザベックを3RにTKOで降しWBA王座4度目&IBO王座初防衛に成功~2016年5月にWBA15位のバーネス・マーティーロスヤンと4年振りに再戦し、判定勝ちしてWBA5度目&IBO2度目の防衛に成功~WBAは、ララをスーパー王座に昇格し・・・・ジャック・クルカイが暫定王者~正規王者の愚かな行為。2017年1月に、元WBAスーパーウェルター級王者でWBA9位のユーリ・フォアマンを4RにKOしてWBA6度目&IBO3度目の防衛に成功~2017年10月にも、WBA6位のテレル・ゲシェイを大差判定で降す 『観戦記1854』

 

そして、2018年4月にIBFスーパーウェルター級王者のジャレット・ハードと統一戦も1-2の判定負けしWBAスーパー王座陥落 『観戦記2036』

 

2019年3月の再起戦で、WBAスーパーウェルター級‘レギュラー‘王者のブライアン・カスターニョに挑戦も1-1のドローで王座獲得成らず 『観戦記2388』

 

39戦目にして初の世界王座戦となるラモン・アルバレスは、かつて弟のサウル・アルバレスも巻いたWBAスーパーウェルター級王座を腰に巻けるか!?スーパー王者ジュリアン・ウィリアムスがいる中で、かつて巻いていたベルトをエリスランディ・ララが取り戻すのか連戦で王座戦!だが・・・ラモンが4.6ポンド(約2.8kg)計量オーバーして、ラモンが勝っても王座空位

 

2019年8月31日 WBAスーパーウェルター級王座決定戦 エリスランディ・ララvsラモン・アルバレス

 

エリスランディ・ララ 25勝14KO3敗3分 WBA2位

 

ラモン・アルバレス 28勝16KO7敗3分 WBA6位

 

1R、ララから前に出ていき、足は使わずにジャブを伸ばす

 

ラモンも押し返してくるが、ララはカウンターの右フック!

 

ララがポンポン上下にジャブを入れる~正面から突っ込もうとするラモンに、ララは左ストレートど真ん中!

 

2R、ララが距離を取りながら右を上下に伸ばす~ラモンは低く入っていきボディー連打!

 

ララはガードを固めて廻る~右を伸ばして距離をキープ

 

前に出てくるラモンに、ララが肩越しからストレートの様な右を打ち降ろす!

 

ラモンは効いたか!?一瞬動きが止まったラモンに、ララが左ストレート!

 

ラモンの足が踊る!ララの追撃で、ラモンはロープに吹っ飛びダウン!

 

再開後もララが攻める!ラモンは必死にクリンチで逃れる

 

しかし、振りほどいたララがラモンを滅多打ち!危ない!

 

腰が落ちたラモンに、ようやくレフリーが止めに入る!

 

見事に2RにTKO勝ちで、エリスランディ・ララがWBAスーパーウェルター級王座を獲得!

ラモン・アルバレスは何処まで減量が厳しかったのか分からないが、明らかに途中で諦めた感じの身体だった。

なんとも締まらない王座決定戦だが、当初は前王者WBAスーパーウェルター級王者ブライアン・カスターニョの王座返上を受けて、カスターニョの挑戦者であったミシェル・ソロとララによる王座決定戦をWBAは命じていた。しかし、ララは調整期間の短さから欠場を選択~そのためミシェル・ソロとマゴメド・クルバノフで決定戦が決まる~しかし、今度はクルバノフが負傷したためにこの決定戦も流れる~ソロが保持していたWBAスーパーウェルター級ゴールド王座防衛戦を11月にWBA15位のセドリック・ビトゥと。正規王座は空位のままとなりララとアルバレスによる暫定王座戦だったが正規王座戦へと。

そしてエリスランディ・ララの初防衛戦は、コロナ禍もあり1年後の2020年8月にWBA15位のグレッグ・ベンデティーと対戦。ラモン・アルバレスは1年10ヶ月空き、2021年6月にオマール・チャベスと3度目の対戦。

 

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