2011/12/21

クリスマスは近し。

なんと12月初更新!こんなにも放置していた自分に呆れております(笑)

モスクワは最近土日を中心にデモが多発していますが、暴徒化することはなく、近づきさえしなければ普段とは何も変わらない、という感じです。。。なんだかな。


さて、気がつけばもう21日。日本ではクリスマスの雰囲気が一層高まる時期…

ロシアはロシア正教の国なので、クリスマス(Рожество)は1月7日。ということで12月24日・25日はあんまり関係ありません。

私の勝手な想像では、ロシアはサンタさんだのツリーだのであんまり浮かれないのかなーと思っていたのですが、




こちらは赤の広場ですが盛大に盛り上がっております。

いや、綺麗なんですけどね。。。




グム百貨店は電飾で縁どられ、前にはスケートリンクまでできちゃってます(リンクのそばにはロシアのドトール的存在・Шоколадницаもできていました)

一体どれだけ電気代かかってるんでしょうね!光の強さが尋常じゃありません。以前紹介した光のショーもそうでしたが、さすがロシアは本気をだすとやることがド派手…


クレムリン前にも巨大ツリー。


そして謎の電飾。

しかもこういうことになっているのはなにも赤の広場・クレムリン周辺だけではありません。


こちらはベラルースカヤ駅の近くのオフィス街(?)


ノーヴィ・アルバート通りにあるとあるカフェの内部。

アルバーツカヤ駅周辺。


プーシキン広場の向い。


雀ガ丘。光らせすぎじゃないかい。

あと写真は撮ってませんが、中心からちょっと外れた我らが最寄り駅のウニヴェルシチェートの駅前にも結構立派なツリーがあります。

つまり、街を歩けばツリーだらけ。まぁキリスト教の国だし、と言われればそうなんですが、1つ1つがど派手なんだよね…

ちゃんと11月中旬から置いてあるし。ロシア正教にもアドヴェントってあるんでしょうか?だとしても早すぎる気が・・・(笑)


というわけでモスクワも日本と同じく、クリスマスに向けてけっこー浮かれております。

ロシア人の友達の話だと、1月7日の方がもちろん正式なクリスマスだけど、盛り上がるのは教会がメインで、一般の人たちは新年1月1日が一番盛り上がるんだそうです。

お祭り好きなのは、どこの国も変わりませんね。

(赤の広場のあの派手な電飾は、先日の下院選の結果を受けて、国民の不満をそらすようにしているっていうふうにも見えなくはないですね。わかりませんが。。。)





2011/11/26

メトロの人身事故。

またまたご無沙汰しております^^;もう11月も終わりですね…
今日は先日あったメトロでのお話。

モスクワのメトロは交通の要。
安いし、ラッシュ時は2分に1本はくるし、モスクワじゅうに駅がはりめぐらされているので、メトロ様様、と言った感じなのですが、

先週金曜。

プーシキンスカヤ駅の近くにあるゴーリキー記念モスクワ芸術座に『ロミオとジュリエット』を何人かの友人と連れ立って行き、終わったころには22時半。
空いたお腹を満たすため近くのマックに入ると大行列。レジまでたどり着くのに30分かかり(かかったような気がする)、食べて帰る頃には23時半。

トベルスカヤ駅からチアトラーリナヤで乗り換え、アホートヌィ・リャド駅から通称「赤ライン」に乗って寮の最寄り駅まで戻ろうとしていたところ

残り2駅のところにあるСпортивнаяスポルチーヴナヤ駅で、

電車から降りてくださーい!(まあ口調的には「はいはい降りろ降りろー」といった感じでしたが)」といったアナウンスが。

「?」となりながらも、とりあえず下車。他のお客さんも全員下車。そして空の車両が残る。


よくわからないけど、車両点検か何かかな、と言った感じで友人たちとホームで待っていたのですが、その電車はドアをバタンと締め、客を乗せずに走り去っていく

あれ、じゃ次の電車は・・・?ということで待ってみましたが、やはり車内の人は全員降ろされ、電車だけ走り去っていく…!!こんなことを5,6回繰り返しました。

(しかも、いつもは勢いよく駅に侵入してきてわりと急に停車するメトロが、ものすごくソロソロと入ってきて丁寧に停車していたところからいつもと何かが違っていました(笑))

降ろされたロシア人たちは、地上に上がっていく人とホームに留まっている人が半々ほどで、大した構内放送もなく、なんでこんなことになっているのか訳も分からない私たちは30分ほど待ちました。

時計を見れば深夜0:45。こんな時間じゃバスもマルシュルートカもないだろうし、
かといって白タクは危ないし(女子だけだと本当に危険です)

残された道は…徒歩

かといって道は分かりません。モスクワ大は何と言っても最大級のスターリン建築なので、ウニヴェルシチェート駅から2駅の距離からでもなんとか見えるのですが、いやしかしそれでも…

駅のホームの人も心なしか少なくなってきて、酔っ払いのおじさんなんかもいるし、
私たちは徒歩で寮を目指すことに。

地上に出て歩きはじめると、同じような人々の流れができていて、とりあえずこれについていけば次の駅のворовьёвые горы(雀ガ丘)駅までは行けるな、ということで流れに沿って前へ。

ある友人が「振り替え輸送とかあればいいのにね~」と言っていて、
そんなのロシアに限って無いよ~といっていたら

前方にバスが。しかも人がどかどか乗っていく。
聞けば、雀ガ丘まで行くバスだとか。

「振り替え輸送あるんか~い!」と半ば喜びつつ乗り込もうとするも、定員オーバーであっさり乗車拒否(笑)

ま、そうだよね~・・・となりつつバスを出ると、

「あんたたちウニヴェルシチェートまでいくんでしょ?!私もГЗのВ棟に住んでるから一緒に行きましょっ!!!」


と言っておばあさん出現。

戸惑う私たちを横目に「ほら!いそぐよ!!」といいものすごい勢いで歩き出すおばあさん。
ほんとにすごいパワフル。おばあさんが歩くなら、私たちもバスを待ってはいられません!!

おばあさんのおかげで、迷うことなく大学へ。

途中真っ暗な上に雪が凍ってつるつる滑る雀ガ丘の林道を通りぬけるときは死ぬかと思いました。

寮にたどりつく頃には午前2時過ぎ。結局1時間弱かかったようです。

考えてみれば駅でなぜ電車が止まったのかのアナウンスもなく(聞き取れてなかっただけかも)、
部屋に帰ってインターネットで調べてみると、どうやら雀ガ丘駅での人身事故だったみたいです。

初めてロシアの人身事故の影響を受けたわけですが、やっぱり日本とは事情がちがいますね。
東京だと真夜中に事故があっても、タクシーに乗れるし、最悪マンガ喫茶などに避難すればいいし…

もう2度とこんな経験はしたくないものです;;なにより不幸中の幸いと言えば、友人7人と一緒だったことでしょうか!

ていうかマックの30分待ちがよくなかったんですよね…。



2011/11/19

駅舎カフェ?

いよいよ冬本番か、というモスクワ。


日もどんどん短くなってきています!午前9時前にしてまだこの暗さです。

雪はまだそこまで大降り、ということはありませんが、雪の日は増えつつあります。


11月も中ごろになると、気になるのは冬休み…
つまり、「どこに行こうか?」ということです。
せっかくの長期休暇、旅行に使わず何に使う!?(まあお金の許す範囲ですが…)

というわけで、12月下旬にムルマンスク、サンクトペテルブルクに旅行しに行くことに決定しました!
初めに飛行機でロシア国内の北極圏ムルマンスクへ。(オーロラを見に行くつもりです^^)3泊した後、飛行機でペテルブルクへ。ここでも3泊して、帰りは寝台特急でモスクワへ…という全1週間の行程です。

それで、そのチケットだとかの諸々の手配をお願いするために、某日本の旅行会社のモスクワ支店があるНовословодскаяノボスルボーツカヤ駅に先日出かけたのですが、その時昼食をとりに行ったお店がちょっと面白いカフェでした。

КАФЕ ВОКЗАЛЪ(カフェ・ヴァグザール)

вокзалというのは「駅(「ターミナル」の方)」という意味なのですが、どうやら鉄道の駅をコンセプトにしたお店で、カフェというよりは食堂に近い感じがしました。



けっこうだだっ広い。内装はちゃんと古い駅舎な感じを醸し出していて、なかなか良い感じです。


ここはセルフ形式で、前菜から肉料理、ぺリメニ、ピラフ、パン、スープ、デザートまで、かなりメニューは充実していました。ロシア料理も豊富。しかも1つ1つがお手頃価格。



私はパン・肉料理・前菜(人参のサラダ)、・ボルシチで300ルーブルいかないくらいでした。

味は悪くありません。。。悪くない、というのは、こういうところは概してメニューによってあたりはずれがあるので…。私の食べたものは美味しかったですが、友達がとった揚げ物のようなものはちょっと塩辛かったみたいです。

しかしこういうところは自分の胃袋の大きさ以上の量をとってしまわないようコントロールするのが大変です(笑)こんかいも泣く泣く食べるのを断念したものがいくつかあるので、また行きたいと思います!

ノボスロボーツカヤからも近いし、Менделеевскаяメンデレーエフスカヤ駅からでもokな距離です。このあたりはカフェレストランが充実している感じだったので、今度またゆっくり散策してみたいなぁ。


2011/11/11

最近のお気に入り。

食欲の秋…は終わったはずなのに、私の食欲は冬も絶好調のようです…。

実はロシアにあまり「食」は期待していなかったのですが、意外にも(?)おいしいものがたくさんあって、新しくなにかおいしいものを見つけるたびに食費がふくれる一方…(笑)最近本当に反省しています。

それは置いといて、おいしいもの(主にお菓子ですが!)を発見したらここでちょこちょこ紹介していこうと思います。

以前記事に書いた"Юбилейное"に引き続き、最近リピート率が高いのがこちら!


ちょっとうまく撮れませんでしたが、пряник(プリャーニク)というロシアの有名なお菓子。
近頃やたら大量に、寮の売店に置いてあるのですが、季節の食べのもなのでしょうかね…。

いわゆる「はちみつケーキ」ですが、ただのケーキというより、触感はパウンドケーキとクッキーの間と言う感じ。これは中にチョコレートが入っているタイプです。修道院なんかでよく作られているみたいですね。
はちみつの優しい甘さがかなり良い感じで、食べだすと止まりません。それに結構お腹にたまる。。。
しかも安い!売店だと25ルーブル、つまり100円もしません。


ちなみに前回のЮбилейноеは完全に商品名ですが、こちらはこう言ったお菓子全般のことを指します。
日持ちもしそうなので、お土産にもよさそうですね!

2011/11/09

冬が来た!

モスクワは昨日からいよいよ本格的に雪が降り出しました!

まだそこまで冷え込んでいないので水っぽく、地面にうっすら積る程度ですが、どうやら冬本番のようです。


部屋の窓から見た様子。奥の方に雪があるのが分かるでしょうか?

今日は風もあり、顔にビシビシ当たります。でもなんだか嬉しいです(笑)

これから10度以上冷え込むと思うとゾッとしますね…雪で興奮するのもきっと今のうちなのでしょう。

2011/11/07

たまには贅沢を。

昨日からがくっと気温の下がったモスクワ。今日は日中も、メトロの駅の上にある電光掲示板には-2℃の文字が…水たまりも凍っていました。

しかし土日ともお天気は久方ぶりの快晴といっていいほどで、空気はひえひえながらも気持ちのいい週末。まさにお散歩日和!

ということで昨日今日は宿題もそこそこに、外に繰り出してみました。

今日友人とむかったのは、地下鉄のКропоткинскаяクロポトキンスカヤという駅周辺。
クロポトキンスカヤ自体は、クレムリンの最寄り駅であるБиблиотека имени Ленинаビブリオチェーカ・イーメニ・レーニナ駅の1つ手前。中心地にほど近い所にあります。


ビブリオチェーカ周辺は観光地なだけあって車も多く、人もけっこう多いのですが、クロポトキンスカヤはもっと落ち着いた雰囲気。

すぐ駅前には、2000年に復活した救世主キリスト聖堂も。


内部は撮影が禁じられているので写すことはできませんが、非常に素晴らしい内装で、ロシア正教独特の荘厳さを感じることができます。
日曜ということもあり、多くの信仰ある方が参拝していましたよ。

さてさて実は今回の私たちの真の目的は、散歩がてらとあるカフェに行くこと。

駅から歩いて5分ほどのガガーリンスキー横町にあるГОГОЛЬ-МОГОЛЬ(ゴーゴリ・モーゴリ)です。

友人と美味しいカフェを開拓したい!という話になり、彼女がインターネットで見つけたのがここでした。


ここに至るまでの道には、ロシアの国民的詩人プーシキンが住んでいたという場所もあります。

お店のHPを見たときから「かわいい…!」とは思っていたのですが、お店の外観もかなりかわいい。

お店の中に入ると、別世界のような甘い内装でした!



インテリアも1つ1つが凝っていて、興奮して友人と2人でバシャバシャ写真を撮りまくっていました(笑)

今日注文したのは3品。

まずはвареники с картошкой(ジャガイモ入りヴァレーニキ)。270ルーブル。


もともとウクライナ料理で、ぺリメニのような食べ物です。中にはバターで味付けされたじゃがいもが入っていて、スメタナ(サワークリームのようなものでロシアではかなり一般的)と一緒にいただきました!

もう中に入っているジャガイモのバター加減が絶妙。上に少し盛ってあるのは玉ねぎで、こちらもいいアクセントになっていました。食べ始めると止まらない美味しさにびっくりしました!!しかも量もほどよく、お腹を満たすには十分です。

ちなみに友人が頼んだのはこちら。

料理名は忘れてしまいましたが、白身魚のムニエル。こちらも魚のサクサク感が程良く、下に盛ってあるジャガイモにはなんとほうれん草が…!(こっちでほうれん草をみたのは初めてでした)こちらも上品な美味しさでした!!

デザートにはこちら。

その名もЛесная Рапсодия(森のラプソティ)。220ルーブル。

スポンジにベリー系のムース、そしてその上に大きなベリー。周りにもベリーソース。
ベリーの酸味とムース、ソースの甘みが後をひく美味しさで…
しかもこの盛りつけ方もかわいいですよね。

友人は秋限定メニューのケーキ。


フルーツを混ぜ込んだパウンドケーキに梨のコンポート、アイスクリームが添えてある変わったデザートでしたが、こちらも文句なしに美味しい。。。

紅茶も頼みましたが、香り高くて本当に良い紅茶でした。さすが250ルーブルするだけある...

・・・とまあ私はランチ・お茶だけで740ルーブルも使ったわけです(笑)
留学生でも、たまーーーにはこういう贅沢もしてみてもいいですよね!!!こんなことはロシアでしかしないと思う。。。という正当化…

ご覧の通りこのお店、決して安くはありませんが、味、量、お店の人の対応ともに申し分なかったように思います!完璧に素人目ですが…オススメです。
う~~、また行きたい!

メニューの種類も豊富で、ケーキはどうやらお持ち帰りもできるのか、お店の入り口のショーウィンドーに入っていました。どれもおいしそうでした^^

また、メニューには英語の説明もついているので、観光客にも安心ですね。

というわけで今日は天気も申し分なく、お腹も満たされてとても良い1日でした。明日は宿題頑張ります…。。。

2011/11/05

民族統一の日。

いつのまにやら11月も4日がすぎました...10月はすぎるのが本当に早かったです。
そしてこの怠惰な更新状況!もっと努力します。。。


さて、おとといは日本の祝日でしたが、昨日11月4日はロシアの祝日。
「День народного единства(民族統一の日)」でした。

この祝日は比較的最近の2005年にできたようで、まだまだ歴史は浅いのですが、その由来となった出来事は1612年までにさかのぼります。

なんでも、この年のこの日に、ミーニンとパジャールスキーによって侵略者がロシアから追い出され、民族が統一されたのだとか。
この出来事を引っ張り出して新たに祝日を作るとは、なんとも意図的なものを感じざるを得ませんね…

この日は各地でロシア正教の大規模なイベントが行われたり、民族的な芸術作品の展示会、コンサートなんかも開かれるらしい。

是非とも外に出たかったところなのですが…この日は大使館からも「外出を控えるように」とのお達しがあるくらいナショナリズムの高まる日(らしい)。一部の過激な異民族排斥主義者たちによって外国人(とくにアジア・アフリカ系)の人が襲われることもあるそうなのです。

私たちのГЗに住む学生にとっての最寄り駅ウニヴェルシチェート駅周辺も警戒を要する区域に指定されていたので、せっかくの休日ですが昨日は1日寮にこもりきりでした。
(かわりに同じ寮に住む日本人の女の子で「女子会」を開催して盛り上がっておきました(笑))

一体どんなことが起きるのか少し心配だったのですが、外の様子はひっそりしていて、ГЗ内も売店が通常通り営業しているなどいたって普通…

さらに勇敢にも、この日ロシア人と東洋美術館(モスクワの中心地ど真ん中にある)に出かけたという男の子は、メトロ内はいつもより人が少なくひっそりしていて、スリの危険性が減ってむしろいつもよりましな感じがしたと言っていました。
マネージ広場などは警察がたくさんいたけれど、街も大体静かだったとか。うーん、ロシア人案外おとなしいのか…

とにかく、私の周りの人が関わるような派手な事件はどうやらなかったようですね。とはいえ、安全第一には変わりありませんが。

こういう風に、祝日が身の危険に関わるようなことは日本にいると皆無と言っていいほどなので、いい経験になったと思います。


さてさて、天気予報によると、今日土曜は一気に冷え込むらしい。モスクワはいつ本格的に雪がふるんだろう…。