あるお宿さんの悩み~食後のコーヒーについた「低評価」~について申し上げたこと。 | 目の付け所から広報まで一気通貫で考えるPRコンサルタント 堀 美和子のブログ

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知り合いのお宿さんが、
食後のコーヒーにつけられた
低評価(>_<)について
悩んでおられました。


メニューには
「女将が淹れるコーヒー」
と表記していて、

実際に女将が淹れて
提供しているそうです。


いただいてみましたが、
「低評価」を口込まれるような
ものでは全然なく、

普通に美味しい
コーヒーでした。コーヒー



(味の好みは人それぞれ、

 という点は、ひとまず

 おいておいて。。。)


そこでお宿の方にさせて頂いた
アドバイスは・・・。チョキ


今日も“根っこを掘り出す”
堀美和子のブログにお越しくださり、
ありがとうございます。
あなたに感謝ですっ!
 

 




皆さんの、コーヒーに対する
“期待値”ってどんな感じですか?

老舗珈琲店で飲むコーヒーと、

 


 


ランチの後、オフィスに
戻る途中でコンビニで
買うコーヒーと、




休日にちょっとまったりしたくて、
ス〇バで飲むコーヒーとでは、




“期待値”というか
求める味の質って、
違うと思うんですよね。



味という点では、
やはり老舗珈琲店に

軍配が上がりそうです。キラキラ


しかしそれは、
老舗珈琲店ゆえに可能な“技”であり、


コーヒーのプロではない旅館さんに、
同じものを求めるのは酷。

 


そう考えた私は、
低評価はお客様の
“勘違い”(=過度な期待)であり、

旅館には、老舗珈琲店に
対抗する義務も必要もない、

とお伝えしました。





具体的には、

「食後のコーヒーの低評価は
 気にしないでいいです。

 

 今でも十分美味しいです。

 

 老舗喫茶店もかくや、という

 コーヒーを提供する必要は

 ありません。

 

 味で対抗しようとして

 高いコーヒー豆に変える等の

 収益を圧迫するような

 ことはしないでください」

と申し上げました。


仕事のウェイトでいえば、

コーヒーの味
宿全体の魅力UP

ですからね。






ただ、“勘違い”(=過度な期待)
が起こらないように
しておくことは必要です。

 


「女将が淹れるコーヒー」
というメニュー名であれば、

たとえば女将がコーヒーを運び、
その時には分かりやすいよう(笑)
「女将」と書いたタスキを
つけていく、とか。




大阪人流に笑ううさぎ
笑いをかませるのであれば、

カップ自体に
「女将が淹れたコーヒー」
と印刷しておけばいい。(笑)

そんなコーヒーカップを目にしたら、
写メせずにはいられない!w

今の印刷技術であれば、
コーヒーカップへの印字も
可能です。



更に、そのコーヒーの価値を
モノからコトに転換できれば
尚いいですね。



少し視点を離しますが、
そのお宿さんからの帰りの車窓、
一羽の鳥が水面スレスレに
飛んでるのを見ました。

まるで石が水切りするように、
小さい足跡の連続が印象的でした。





お宿のサービスも、
そういう

“小さい足跡の連続”
だと思うんです。

 

 

そう考えると、

コーヒーの“位置づけ”が

変わってくるんですよね。


食事(という過程)の最後に
ちょっとホッとして

頂くために提供する

コーヒー、と。

 


「今日のお食事が、
 お客様の旅の記憶となりますよう、
 女将が心を込めてお淹れし
 お持ち致します」

メニューにそんなふうに
書いてあったら、

味云々をあげつらう人は、
いなくなると思うんです。


きっと
「心に美味しいコーヒー」

になる。




いつだったか、
『プレジデント』誌に
こんな言葉がありました。

「美味しい珈琲には
 それに見合った対価を払う」


コーヒー一杯(の値段)
「心の対価」にしてしまえば、
もう低評価は入りません。




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