カテゴリ:博物館など
トーハク大覚寺展の第2会場E室の一画に、「御冠の間」が再現復元されていた。三方の障壁には、狩野山楽筆による「山水画」が描かれている。水辺を中心として、穏やかな景観の水墨画が描かれている。この空間に座ると、気持ちが落ち着きそうだ。20面あるうちの13面が展示されていた。
南北朝時代の後宇多法皇が院政を摂ったとされる。再現された御冠の間には、上畳の脇に冠を置く冠台が置かれ、帳台構に装飾された蒔絵が見える。1392年(明徳3年/元中9年)に南北朝講和会議(明徳の和約)が大覚寺正寝台で執り行われたという。 南北朝時代は、1337年から始まる。その経緯などは、小説「太平記」に綴られている。北朝・自明院統は、足利尊氏が光明天皇を擁立。南朝・大覚寺統は、京都を脱出した御醍醐天皇が吉野に行宮を遷す。約50年続いた抗争は、南朝の後亀山天皇が吉野から京都に帰還して、北朝の後小松天皇に三種の神器を渡す。その後暫くは交代制をとったという。 ----Blo-katsu AD---- ----Blo-katsu AD---- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年03月25日 05時00分07秒
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