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セイネンキレジェンド11話

2024-03-15 06:59:01 | 小説セイネンキレジェンド


大きい婆ちゃんがなくなると保険のお金が入ってきて東京にいる叔父夫婦と半分ずつにしたそうです。「人の命をお金にするなんて」いつも思うようになっていて夕方は家ではなく直兄ちゃんの家の縁側でドリームキャッチャーを作っていました。直兄ちゃんの事は好きか嫌いかで言うと、どちらでもなかった。どっちに近いかと聞かれれば「好き」と言ったでしょう。でも直兄ちゃんに告白する前に久美子は、あの踏み切りで死んでしまい直兄ちゃん本当にごめんなさい。久美子は産まれてこなければ良かったって思うこともあったよ。でもこの世に生きていてはいけない人間じゃないよ。ただただ直兄ちゃんに出会えた事だけが久美子の幸せだった。大きいお婆ちゃんが呼んでくれたのかもしれない。クーコの役割は直兄ちゃんとの幸せだけで終わりって許されることではないのは分かってた、でも私もお金に返られた。
「久美子は先に旅立ちます。ごめんね直にいちゃん、きっとまた会えるような気がします。またその時まで元気でね直兄ちゃんと仲間になる人達と楽しい生き方を見つけてくださいね、あとね直兄ちゃんと春ちゃんと蛍を見たとき思ったの。とっても綺麗な蛍だわって。今度産まれてくる時は蛍のようになりたいって思ったわ。蛍の寿命が短い事は知ってるよ。光り輝く蛍になって飛び回りたいよ。直兄ちゃんにくっついてね」
この世を去って行った久美子の声が心の中でテレパシーの様に囁いていたのだろうか。
「馬鹿だなクーコ大馬鹿だよ蛍なんかどうでもいいんだ」
久美子の直也への想いが直也の心の中で思い出と共に映し出されていたが久美子の声は突然と消えた。
「夢だったのか?眠ってないし、でも教えてくるような感じだったなオレ」
そして直也は自分の弱さと決意と覚悟というものを久美子に伝え踏み切りの前から突っ走り公民館の控室へ戻った。
直也は自分の決意というものを久美子に伝えに行っていたようです。直也が戻って来た時には優子は公民館の控室で直也の事を考えると久美子が消えた遮断機のない踏み切りに行っているのではないかと感じていた。
「お帰りなさい、直也」と優子は直也に笑顔で声をかける。
「ただいま、これから戦いは始まるんだ優勝!」と笑顔を見せているが冷静な直也は優子に伝えていた。



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