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チプカシ F91WG-9を反転液晶に改造する

こんにちは。

前回記事で紹介したチプカシ(F91WG-9)の液晶を反転させました。ネットで調べると意外と簡単に液晶を反転することができるとわかり、精密ドライバーと偏光版を購入して改造しました。チプカシの液晶を反転する手順を紹介します。

はじめに

本記事で紹介する改造は製品保証の対象外となる行為です。また、当サイトのご利用によって生じたいかなるトラブル、損失、損害についても、当サイトは責任を負いません。

反転液晶後のすがた

液晶を反転をすると以下のような見た目になり、所有欲がMAXになります。

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私の不手際で時計上部の塗装にキズがついてしまったのはいい思い出。

左右方向に角度を変えながら撮影しました。Pixel 7aのパン撮影を使っているため、0.5倍速です。

上下方向に角度を撮影しました。こちらも0.5倍速です。上から俯瞰して見ると文字盤はほとんど見えなくなってしまいます。日常的にはあまり使わない角度のためあまり問題ないと思います。

準備するもの

液晶を反転するために必要なものは以下です。

  • 精密ドライバー
  • デザインナイフ(カッター)
  • ピンセット
  • ナイロン生地などの薄い手袋があると便利
  • 偏光版(500円くらい)

精密ドライバーと偏光版はアマゾンで購入しました。

B07V3TDP49.09

Amazonベーシック ドライバーセット

B01M6B1AKW.09

アーテック 偏光板(2枚組)

偏光版については100円ショップで安いデジタル時計を買ってそれから剥がすという方法があるそうですが、近所の100円ショップにはデジタル時計が売っていませんでした。

偏光版を剥がす作業は偏光版に傷がつく、割れるなど失敗する可能性があり、新しく購入するのがベターだと思います。

液晶を反転する手順

裏蓋のネジ(4箇所)を外す

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まずは時計を裏返して小さなネジ(4箇所)を精密ドライバーを使って剥がします。ネジが非常に小さいので紛失しないようにしましょう。

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防水パッキンを外す

裏蓋を外したら、次はゴムの防水パッキンを外します。白いシールも一緒に剥がします。

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黒いゴムがフチに沿って配置されているので、外します。

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指でも外すことができますが、ピンセットがあると便利です。

本体を取り出す

次に本体を取り出します。本体の周りにマイナスドライバーを差し込んで四隅を少しずつ持ち上げると外れます。

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取り出した本体です。

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ガラス面の裏側の部分は傷がつくと塗装が剥がれてしまうので注意してください。(上記画像の黒い部分です)

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次に金属の蓋(上記画像右)を外します。爪が4箇所あるので、デザインナイフかカッターで持ち上げて外します。

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本体を裏返すと、黒くて細長いゴムのような部品が刺さっているので、ピンセットなどで抜き取ります。おそらくこの部品によって本体からの時計の信号を読み取って液晶に伝えているのだと思います。

1668d5d1 dsc 5527

抜き取ったら、裏側から板を指で押して外します。

偏光版を剥がす

板と液晶が外れたら、液晶にくっついている偏光版を剥がします。

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液晶から偏光版をデザインナイフ(カッター)で剥がします。隅からデザインナイフをゆっくりと差し込み、スライドすることで剥がれます。怪我をしないように気をつけてください。

偏光版を剥がしたあとに液晶に粘着が残ることがありますが、ガムテープをペタペタつけることできれいに剥がすことができます。

新しい偏光版の向きを決める

偏光版を剥がせたら、新しい偏光版の向きを決めます。偏光版を液晶にあてて文字が反転する位置を確認します。45度傾けるとちょうど反転しました。

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私が購入したのは粘着シートがないものでしたが、切り取るサイズを横21.5mm、縦12.5mmにすると時計のスクリーンに丁度フィットして固定できました。

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切り取ったら保護フィルムを剥がします。この際に偏光版に指紋がつかないように注意してください。

次に分解した時計を元に戻していきます。再度液晶を白い型にはめ込み、細長いゴムを差し込みます。基盤をはめて切り取った偏光版を液晶の上から当てて文字が反転しているか確認します。

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上記のようになっていれば成功です。

偏光版のサイズが合わない、文字が見にくい場合は再度偏光版を新しく切り出して当ててください。

本体をもとに戻すときは、ホコリがスクリーンに付きやすいので、ブロワーや液晶クリーナーできれいにします。本体を入れて裏蓋を精密ドライバーで締めたら完成です。

完成

視認性は落ちますが、それに勝る良さがあります。

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少し下からあおりをつけた角度です。腕につけるとこの角度が一番多いと思います。最も見やすいです。

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左から。

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右から。

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上から俯瞰です。反転する前からですが、文字が薄くなります。

おわりに

初めて時計を分解しましたが、チプカシは非常にシンプルなパーツで構成されており、ちても簡単に液晶を反転できました。時計の仕組みを理解するいい機会になったと思います。

また、時計自体が安いので分解も気楽にできました。他の方と被りたくねえんだぜという方はぜひ挑戦してみてください。作業時間は1時間程度でした。慣れれば30分かからないと思います。

ちなみに液晶を反転をすることで、夕方や朝方などの薄暗い環境では文字が壊滅的に見にくくなるので注意してください。ライトを使えばかろうじて見えます。

購入した偏光版はかなり余るので、メルカリに改造済みチプカシが大量出品されている理由がわかっちゃいました。

カテゴリその他

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