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欠員率が高まると賃金が高まるが・・・

 おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
 
 昨日は、2024年版「労働経済白書」141ページ「コラム2-5-①図 マッチング効率性とバーゲニングパワーの推計①」を読みましたが、今日は 146ページ「コラム2-6-②図 賃金上昇率の回帰分析結果」 を読みます。

下図について白書は、最小二乗法では有意ではあるものの係数が小さかった欠員率は、操作変数による推計結果91においては係数が大きくなり、1%水準で有意となっている。

一方で、生産性上昇率の係数をみると、最小二乗法で推計したときよりも小さくなっており、単に賃金上昇率を欠員率と生産性上昇率で推計するだけでは、生産性の効果を過大評価している可能性があることが分かる。

今まさに、とある企業の労働生産性と賃金上昇率を試算していたところなので、この結果は興味深い。この図が言いたいことは、欠員率が高まると賃金が高まるという当たり前のこと。これを難しく解説しているところが、いかにも「経済学」という感じで、なんとも懐かしい。問題は人手不足で賃上げをせざるを得ない経営者の心境だ。募集しても集まらず、今いる戦力への負担が日に日に増していく。こういう状況は長くは続かないので、いずれ、パンクすることになる。こういう未来が見える中でも、今の従業員の生活を守らなくてはならない。経営者は本当に大変だ!

#中小企業診断士 #2024年版労働経済白書 #地域活性化伝道師

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