おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡 力(ながおかつとむ)です。
昨日は、2024年版「労働経済白書」の 140ページ「第2-(1)-30図 人手不足・労働生産性と賃金(国際比較)」を読みましたが、今日は 141ページ「コラム2-5-①図 マッチング効率性とバーゲニングパワーの推計①」 を読みます。
下図について白書は、ハローワークのマッチング効率性とバーゲニングパワーを推計すると、第2-(1)-25図と同様に、マッチング効率性はほぼ一貫して低下していることが分かる。
一方で、労働者と企業間の交渉力であるバーゲニングパワーについては、0.5近傍で推移しており、ハローワークにおいては、おおむね労働者と企業の力関係は均衡していることが分かる。
ただし、求人が大きく減少した2020年以外は、人手不足の中、求職側のバーゲニングパワーが徐々に強くなっている。

求人と求職の力関係のことを「バーゲニングパワー」というらしい。有効求人倍率が低い、つまり、就職できる可能性が低い状況では、就職する側は、ほかに良い求人があるはずだと考えて就職しないこともある。その逆に、求人側においても、ほかに良い求職者がいるはずだと考え、求職者は採用されないかもしれない。これを踏まえ、上図を見ると、人手不足になると、求職側のバーゲニングパワーが徐々に強くなる。つまり、学生の就活が思惑通りに進まなくなる可能性があるということ。まさにバブル崩壊後の氷河期世代がこの状況ということなのだろう!
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